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五大ファミリーの陰謀編
カルデネーロ・ファミリー始動
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ジャック・カルデネーロは自分たちがCMSを与えた、男二人組がニューヨーク市警の刑事に捕らえられたという報道をその日の夜のニュースで耳にした。
「まさか、あの二人が倒されるとはな、ニューヨーク市警の連中に魔法を使う前に撃たれてしまったのか?それとも……」
その続きの考えはジャック自身にもあまりにも下らないと思ったために、敢えて口に出さない。自分で至った考えだとしても、ニューヨーク市警の連中が何処からか、CMSを入手し、それで犯人を制圧したなんて、考えはあまりにも滑稽無糖だったから。
ジャックが夕食後のコーヒーを啜っていた時だ。扉の叩く音が聞こえる。ジャックは部下の誰かだろうと判断し、入室を許可する。
「ドン・カルデネーロ! 聞きましたか! ニュースを! 」
血相を変えて入ってきたのは、相談役のロバート・フェローチであった。あまりにも急いで入ってきたためだろう、彼はハァハァと息を荒げている。
「落ち着いたら、どうだ?夕食の時間に慌てる事もあるまいに」
「申し訳ありません! ですが、あの二人が……」
「知ってるよ、逮捕された件だろ?」
ロバートにとって不思議だったのは、自分たちカルデネーロ・ファミリーにとっての重大な秘密であるCMSをあの二人の男が喋る可能性もあるのに、どうして我がドンはこんなに落ち着いていられるのかという事だ。
「慌てるなよ、ロバート。焦ったら、焦るだけ損だぜ」
ジャックは懐から葉巻を取り出し、それに火を点けながら言った。
「何故、そんなに落ち着いているんです!?警察の連中はあの二人から割り出した情報で、我々の方に目を向けますぜ! 」
ロバートはただ事ではないとばかりにジャックが夕食を摂っていた机を叩く。そんな懸命の訴えにも関わらずに、ドンの返答は、「それがどうかしたのか?」というロバートの予想に反したものであった。
「平気なんですか!?警察の連中の強制捜査が……」
「落ち着けよ、おれらにもこれはあるんだぜ」
ジャックは椅子の下に置いてあったと思われるCMSをロバートに見せ、安心させるように笑ってみせる。
「そうですが……」
「CMSがある限りは警察の連中なんぞ、怖くねぇ、それに神はオレ達のファミリーを祝福しているに違いねぇんだ」
ジャックは椅子にもたれながら、高笑いをする。大きな笑い声がジャックの屋敷の中に響き渡る。
チャーリーはこの事件の黒幕を強盗犯の自供から理解した。この地区を支配するマフィア、カルデネーロ・ファミリーだ。間違いない。スティーブンの口からは確かに『カルデネーロ』という言葉が出てきたのだ。
最早、カルデネーロ・ファミリーは街のマフィアに留まる存在ではない。このアメリカ合衆国を脅かしかねない大きな敵だ。チャーリーはこの国の最大の危機だと思うと、不思議と勇気が湧いてくる。
「どうやら、この世界にも暴力的な方法をもって、存在する集団がいるんだな」
アンドリューは半ば他人事のように呟く。
「お前にも、協力してもらうぞ、お前だって国王からの国書とやらを渡しにきて、マフィアにアメリカが滅ぼされて、渡せませんでした……なんて、洒落にならんだろ?」
アンドリューはチャーリーの言葉を聞くなり、ふふという喜を意味する言葉が漏れたのをチャーリーは聞き漏らさない。
「キミもそんな風に笑えるんだな?」
「私を無感情な人間だと思っていたのか?少しばかり侵害だ」
アンドリューはチャーリーからそっぽを向く。
「ますます、人間らしいや」
チャーリーはこの天才児にもこんな面があったのかと、笑い出す。
と、ここで一人の女性が現れる。
「こんな所にいたんですか! もうすぐ、カルデネーロ・ファミリーの屋敷への強制捜査ですよ! 街のマフィアが壊滅する瞬間なんですよ! 」
メアリー・青山冬菜は嬉しそうにチャーリーの腕を掴み、パトカーへと連れ去ろうとした時だ。ようやく、アンドリュー・カンブリアの存在に気がつく。
「あっ、あなたは宝石強盗を逮捕した……」
「アンドリュー・カンブリアと申します。以後お見知り置きを」
アンドリューはそう言うと、メアリーの手を取り、彼女の手の甲に口付けを交わす。
「ゴッドファーザーに出てくる儀礼を実際にやる奴が本当にいるとは思わなかった……」
チャーリーはアンドリューの思わぬ行動に無意識のうちに立ち尽くしていた。
「名付け親がどうかしたのか?」
と、アンドリューが映画『ゴッドファーザー』を知らなかったのを思い出し、適当にごまかした後に、メアリーと共にパトカーへと連れ去られていく。
パトカーは既に10台以上は到着していたらしい。閑静な住宅街をパトカーのサイレンが埋め尽くしていた。
そんな警察の様子にマフィア達も不快に思ったのだろう。パトカーから降りた警官たちと言い争いを繰り返していた。
「何の用だッ!帰れッ!」
「うるせぇ! お前らに問題があるから、オレたちはきてるんだよ! この野郎ッ!さっさと、屋敷のドアを開けろッ!さもねぇと、ドアごとぶっ潰すぞ! 」
警察官はマフィアに譲歩しないためだろう。彼ら以上の汚い言葉を使って、応戦していた。
「このカルデネーロ・ファミリーに言い掛かりをつけるたァ、いい度胸だな?ええ?」
一人の手下と思われる男が、一人の警察官の胸ぐらを掴む。
「よし、これで、オレ達の正当防衛が成立だなッ!」
警察官は胸ぐらを掴み返し、ギャングの男を逆に殴り飛ばす。
「この野郎、ブッ殺せッ!」
門の前を囲っていたジャック・カルデネーロの手下の誰かがそう叫ぶと、全員が銃を取り出す。
たちまち撃ち合いが始まる。1930年代のギャング映画に見られた光景が、今、2017年のニューヨークに再現されていた。
ギャング達はパトカーに隠れた警察官たちを狙い、警察官たちはパトカーに隠れ、門の前に立って、銃を撃っているギャングたちを狙っていた。
「隠れたほうがいいか?」
アンドリューは弱々しそうに言う。
「キミらしくもないな、どうした?」
アンドリューはようやく重い口を開き、理由を述べた。
「実は、あの銃って奴が怖くてね……」
チャーリーらあの怖いもの知らずの優等生さえも飛び交う弾丸が怖いのだなと、どこか親近感を覚えていた。
「まさか、あの二人が倒されるとはな、ニューヨーク市警の連中に魔法を使う前に撃たれてしまったのか?それとも……」
その続きの考えはジャック自身にもあまりにも下らないと思ったために、敢えて口に出さない。自分で至った考えだとしても、ニューヨーク市警の連中が何処からか、CMSを入手し、それで犯人を制圧したなんて、考えはあまりにも滑稽無糖だったから。
ジャックが夕食後のコーヒーを啜っていた時だ。扉の叩く音が聞こえる。ジャックは部下の誰かだろうと判断し、入室を許可する。
「ドン・カルデネーロ! 聞きましたか! ニュースを! 」
血相を変えて入ってきたのは、相談役のロバート・フェローチであった。あまりにも急いで入ってきたためだろう、彼はハァハァと息を荒げている。
「落ち着いたら、どうだ?夕食の時間に慌てる事もあるまいに」
「申し訳ありません! ですが、あの二人が……」
「知ってるよ、逮捕された件だろ?」
ロバートにとって不思議だったのは、自分たちカルデネーロ・ファミリーにとっての重大な秘密であるCMSをあの二人の男が喋る可能性もあるのに、どうして我がドンはこんなに落ち着いていられるのかという事だ。
「慌てるなよ、ロバート。焦ったら、焦るだけ損だぜ」
ジャックは懐から葉巻を取り出し、それに火を点けながら言った。
「何故、そんなに落ち着いているんです!?警察の連中はあの二人から割り出した情報で、我々の方に目を向けますぜ! 」
ロバートはただ事ではないとばかりにジャックが夕食を摂っていた机を叩く。そんな懸命の訴えにも関わらずに、ドンの返答は、「それがどうかしたのか?」というロバートの予想に反したものであった。
「平気なんですか!?警察の連中の強制捜査が……」
「落ち着けよ、おれらにもこれはあるんだぜ」
ジャックは椅子の下に置いてあったと思われるCMSをロバートに見せ、安心させるように笑ってみせる。
「そうですが……」
「CMSがある限りは警察の連中なんぞ、怖くねぇ、それに神はオレ達のファミリーを祝福しているに違いねぇんだ」
ジャックは椅子にもたれながら、高笑いをする。大きな笑い声がジャックの屋敷の中に響き渡る。
チャーリーはこの事件の黒幕を強盗犯の自供から理解した。この地区を支配するマフィア、カルデネーロ・ファミリーだ。間違いない。スティーブンの口からは確かに『カルデネーロ』という言葉が出てきたのだ。
最早、カルデネーロ・ファミリーは街のマフィアに留まる存在ではない。このアメリカ合衆国を脅かしかねない大きな敵だ。チャーリーはこの国の最大の危機だと思うと、不思議と勇気が湧いてくる。
「どうやら、この世界にも暴力的な方法をもって、存在する集団がいるんだな」
アンドリューは半ば他人事のように呟く。
「お前にも、協力してもらうぞ、お前だって国王からの国書とやらを渡しにきて、マフィアにアメリカが滅ぼされて、渡せませんでした……なんて、洒落にならんだろ?」
アンドリューはチャーリーの言葉を聞くなり、ふふという喜を意味する言葉が漏れたのをチャーリーは聞き漏らさない。
「キミもそんな風に笑えるんだな?」
「私を無感情な人間だと思っていたのか?少しばかり侵害だ」
アンドリューはチャーリーからそっぽを向く。
「ますます、人間らしいや」
チャーリーはこの天才児にもこんな面があったのかと、笑い出す。
と、ここで一人の女性が現れる。
「こんな所にいたんですか! もうすぐ、カルデネーロ・ファミリーの屋敷への強制捜査ですよ! 街のマフィアが壊滅する瞬間なんですよ! 」
メアリー・青山冬菜は嬉しそうにチャーリーの腕を掴み、パトカーへと連れ去ろうとした時だ。ようやく、アンドリュー・カンブリアの存在に気がつく。
「あっ、あなたは宝石強盗を逮捕した……」
「アンドリュー・カンブリアと申します。以後お見知り置きを」
アンドリューはそう言うと、メアリーの手を取り、彼女の手の甲に口付けを交わす。
「ゴッドファーザーに出てくる儀礼を実際にやる奴が本当にいるとは思わなかった……」
チャーリーはアンドリューの思わぬ行動に無意識のうちに立ち尽くしていた。
「名付け親がどうかしたのか?」
と、アンドリューが映画『ゴッドファーザー』を知らなかったのを思い出し、適当にごまかした後に、メアリーと共にパトカーへと連れ去られていく。
パトカーは既に10台以上は到着していたらしい。閑静な住宅街をパトカーのサイレンが埋め尽くしていた。
そんな警察の様子にマフィア達も不快に思ったのだろう。パトカーから降りた警官たちと言い争いを繰り返していた。
「何の用だッ!帰れッ!」
「うるせぇ! お前らに問題があるから、オレたちはきてるんだよ! この野郎ッ!さっさと、屋敷のドアを開けろッ!さもねぇと、ドアごとぶっ潰すぞ! 」
警察官はマフィアに譲歩しないためだろう。彼ら以上の汚い言葉を使って、応戦していた。
「このカルデネーロ・ファミリーに言い掛かりをつけるたァ、いい度胸だな?ええ?」
一人の手下と思われる男が、一人の警察官の胸ぐらを掴む。
「よし、これで、オレ達の正当防衛が成立だなッ!」
警察官は胸ぐらを掴み返し、ギャングの男を逆に殴り飛ばす。
「この野郎、ブッ殺せッ!」
門の前を囲っていたジャック・カルデネーロの手下の誰かがそう叫ぶと、全員が銃を取り出す。
たちまち撃ち合いが始まる。1930年代のギャング映画に見られた光景が、今、2017年のニューヨークに再現されていた。
ギャング達はパトカーに隠れた警察官たちを狙い、警察官たちはパトカーに隠れ、門の前に立って、銃を撃っているギャングたちを狙っていた。
「隠れたほうがいいか?」
アンドリューは弱々しそうに言う。
「キミらしくもないな、どうした?」
アンドリューはようやく重い口を開き、理由を述べた。
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