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ロックウェル一族の闘争篇
ロックウェル家からの刺客
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「報酬はこれで全てなのか?」
裏社会の住人から「石使い」と呼ばれる男は目の前に差し出された、アタッシュケースを怪訝そうな瞳で見つめる。
「いいえ、アンドリュー・カンブリアとチャーリー・クレイの両名を始末して、CMSなる物を奪い取ってくれば、これ以上のお金を出すとご主人は保障しておりまして、あなた様にとっても悪くはないお話だとは思いますが……」
「分かった、だが、「石使い」の報酬を甘く見てもらっては困るな、特にあんたの雇い主からはたっぷりと貰うつもりだからな、その事も頭に入れておいてくれ」
ジョセフは中国の使者に媚びへつらう李氏朝鮮時代の国王のようにペコペコと頭を下げながら、伝言を伝える旨を了承した。
「いいだろう、「石使い」の実力ならば、誰だろうと仕留めてやるさ」
まるで、戦場において敵の本陣に潜り込んだスパイのような自信に満ち溢れた笑顔を向けながら言った。
「石使い」が部屋を出て行く様子を見ながら、ジョセフはふぅという溜息を吐きながら、交渉に使った椅子に深く腰掛け、懐からタバコを取り出し、スイス製の金製のライターで火を点け、今後の事を思案する。
(さてと、あの「石使い」は我々の知る中でも有数の実力者だが、アンドリュー・カンブリアは未知の力を誇っている。悪いが、奴には今後の参考のために犠牲になってもらうとするか……)
ジョセフのその日のタバコはまさに極上の味であった。
アンドリュー・カンブリアとチャールズ・"チャーリー"・クレイを乗せた車は逃亡先へと向かう場所までの高速道路を着実に進んでいる。
アンドリューは移ろいでいく車を眺めながら、
「なあ、チャーリー。キミに聞きたいんだけれどな、彼らは何が楽しくてあんな箱のような車を動かしているんだ?」
「仕事に使うんだろ、私だってあんな安い物しか買えない自分の状況が腹正しくて仕方がないがね、しょうがないだろ?一般人が我々のような車を買えるわけ……」
と、説明の途中だというのにちゃーりーの口がアンドリューによって防がれてしまう。
チャーリーが抗議の声を飛ばそうとした時だ。アンドリューが口元に人差し指を当て、
「あれはなんだい?我々を筒のような物が狙っているが……」
筒のようなもの……。チャーリーは銃口の事だと判断して、アンドリューにその場に伏せるように指示を出す。
アンドリューはその場にしゃがみ込み、難を逃れた。いや、「難を逃れた」という表現はこの場においては適切な表現とは言えないだろう。
密接した車に乗っていた狙撃手が狙っていたのは、初めから運転手であったのだから……。
運転手の頭が撃ち抜かれてしまった事によって、アンドリューとチャーリーが乗る車は高速道路の端にぶつかってしまう。
正面衝突によって、助手席に乗っていた護衛は倒れてしまったようで、起き上がろうとはしない。
アンドリューはCMS使用して、車のドアをブチ破る。
チャーリーはアンドリューに従って、車から降りる。
だが、車を出たところで、安全な場所というのは待っていなかったらしい。
先程の狙撃手が同じように車から降りて、自分たちを狙っていたのだから。
「フフフ、キミたちも随分と運が良いようだね?私の銃口から逃れるとは……」
男の第一声から、自分たちにとっての脅威である事をチャーリーは十分に認識させられた。
だが、アンドリューは違うようで、不快そうな様子で眉をしかめながら、
「失礼ですが、あなたは人に何かを尋ねる時はまず自分が名乗ってからと習いませんでしたか?私はそう習いましたが……」
自分に怯えなかった事に腹を立てたのだろう。心底不快そうな声でマイケル・アドバンスだと名乗る。
「それでいいんですよ。それで、私たちに質問というのは?」
「なあに、キミらは随分と運が良かったんだなというどうでも良い質問さッ!だが、 今はもう関係ないからなッ!私の姿を見ても何も分からんのか?」
チャーリーはそう言われて、マイケルの顔を見つめる。
短い金髪。短い顎髭。エメラルドのようなグリーンの瞳。低い鼻。分厚いが形の良い唇。そして、マイケル・アドバンスという名前。
チャーリーは全てを悟ったようで、あっと叫んだ後に幽霊でも見るかのような目を向け、更には向けていたはずの人差し指をプルプルと震わせている。
「どうしたんだい、チャーリー?この男は一体何者なんだ?」
アンドリューがこの男を知らないのは異世界から来たせいだと言い聞かせ、マイケル・アドバンスという男がどのような人物であるのかを説明する。
「アンドリュー。こいつはな、世界的な殺し屋で、その腕前は西洋でもかなり上の方だと言われているんだ。特に24名の護衛に守れた標的を護衛ごと皆殺しにしたのは有名な……」
「そう、有名なニュースだッ!」
マイケルはわざとチャーリーの説明に被せるように叫ぶ。
「私の有名な武勇伝の一つだな、キミにとっても恐怖の対象でしかないんじゃあないのか?チャーリー」
チャーリーが全身を震わせていると、アンドリューが代わりに彼の前に現れて、
「失礼ですが、あなた様の強さを私に教えてくれたら、いいのですが……よろしければ、あなた様の強さを見せてくれませんか?」
その言葉を聞くと、マイケルは緩め切った唇の端を舐めて、地面に先程まで所持していたスナイパーライフルを落として、懐から一つの石ころを取り出す。
「これだよ、アンドリュー。これが、私の強さの秘訣なんだよ。これで私は24名もの護衛に守られた標的を皆殺しにしてやったんだ」
その言葉には重みがあった。確実にこの石ころで人を殺してきたのだという。
チャーリーは世界でも名のある殺し屋に出会って、既に戦意を喪失していたが、アンドリューのみは余裕そうな笑みを浮かべているばかり。
その様子が気に食わなかったのだろう。マイケルは大声で叫ぶような声で、
「何がおかしい!?私に会って怖さのあまりに気が狂ったのか?」
「いいや、違いますよ」
アンドリューの言葉に嘲笑のようなものが混じっていたのをチャーリーは聞き逃さなかった。
恐らく、マイケルも……。
マイケルは怒りのためだろう、全身の筋肉を強張らせながら、懐から取り出した石ころをアンドリューに向かって放り投げる。
アンドリューはそれに向かって、CMSを向ける。
どうやら、戦闘態勢に入ったらしい。
裏社会の住人から「石使い」と呼ばれる男は目の前に差し出された、アタッシュケースを怪訝そうな瞳で見つめる。
「いいえ、アンドリュー・カンブリアとチャーリー・クレイの両名を始末して、CMSなる物を奪い取ってくれば、これ以上のお金を出すとご主人は保障しておりまして、あなた様にとっても悪くはないお話だとは思いますが……」
「分かった、だが、「石使い」の報酬を甘く見てもらっては困るな、特にあんたの雇い主からはたっぷりと貰うつもりだからな、その事も頭に入れておいてくれ」
ジョセフは中国の使者に媚びへつらう李氏朝鮮時代の国王のようにペコペコと頭を下げながら、伝言を伝える旨を了承した。
「いいだろう、「石使い」の実力ならば、誰だろうと仕留めてやるさ」
まるで、戦場において敵の本陣に潜り込んだスパイのような自信に満ち溢れた笑顔を向けながら言った。
「石使い」が部屋を出て行く様子を見ながら、ジョセフはふぅという溜息を吐きながら、交渉に使った椅子に深く腰掛け、懐からタバコを取り出し、スイス製の金製のライターで火を点け、今後の事を思案する。
(さてと、あの「石使い」は我々の知る中でも有数の実力者だが、アンドリュー・カンブリアは未知の力を誇っている。悪いが、奴には今後の参考のために犠牲になってもらうとするか……)
ジョセフのその日のタバコはまさに極上の味であった。
アンドリュー・カンブリアとチャールズ・"チャーリー"・クレイを乗せた車は逃亡先へと向かう場所までの高速道路を着実に進んでいる。
アンドリューは移ろいでいく車を眺めながら、
「なあ、チャーリー。キミに聞きたいんだけれどな、彼らは何が楽しくてあんな箱のような車を動かしているんだ?」
「仕事に使うんだろ、私だってあんな安い物しか買えない自分の状況が腹正しくて仕方がないがね、しょうがないだろ?一般人が我々のような車を買えるわけ……」
と、説明の途中だというのにちゃーりーの口がアンドリューによって防がれてしまう。
チャーリーが抗議の声を飛ばそうとした時だ。アンドリューが口元に人差し指を当て、
「あれはなんだい?我々を筒のような物が狙っているが……」
筒のようなもの……。チャーリーは銃口の事だと判断して、アンドリューにその場に伏せるように指示を出す。
アンドリューはその場にしゃがみ込み、難を逃れた。いや、「難を逃れた」という表現はこの場においては適切な表現とは言えないだろう。
密接した車に乗っていた狙撃手が狙っていたのは、初めから運転手であったのだから……。
運転手の頭が撃ち抜かれてしまった事によって、アンドリューとチャーリーが乗る車は高速道路の端にぶつかってしまう。
正面衝突によって、助手席に乗っていた護衛は倒れてしまったようで、起き上がろうとはしない。
アンドリューはCMS使用して、車のドアをブチ破る。
チャーリーはアンドリューに従って、車から降りる。
だが、車を出たところで、安全な場所というのは待っていなかったらしい。
先程の狙撃手が同じように車から降りて、自分たちを狙っていたのだから。
「フフフ、キミたちも随分と運が良いようだね?私の銃口から逃れるとは……」
男の第一声から、自分たちにとっての脅威である事をチャーリーは十分に認識させられた。
だが、アンドリューは違うようで、不快そうな様子で眉をしかめながら、
「失礼ですが、あなたは人に何かを尋ねる時はまず自分が名乗ってからと習いませんでしたか?私はそう習いましたが……」
自分に怯えなかった事に腹を立てたのだろう。心底不快そうな声でマイケル・アドバンスだと名乗る。
「それでいいんですよ。それで、私たちに質問というのは?」
「なあに、キミらは随分と運が良かったんだなというどうでも良い質問さッ!だが、 今はもう関係ないからなッ!私の姿を見ても何も分からんのか?」
チャーリーはそう言われて、マイケルの顔を見つめる。
短い金髪。短い顎髭。エメラルドのようなグリーンの瞳。低い鼻。分厚いが形の良い唇。そして、マイケル・アドバンスという名前。
チャーリーは全てを悟ったようで、あっと叫んだ後に幽霊でも見るかのような目を向け、更には向けていたはずの人差し指をプルプルと震わせている。
「どうしたんだい、チャーリー?この男は一体何者なんだ?」
アンドリューがこの男を知らないのは異世界から来たせいだと言い聞かせ、マイケル・アドバンスという男がどのような人物であるのかを説明する。
「アンドリュー。こいつはな、世界的な殺し屋で、その腕前は西洋でもかなり上の方だと言われているんだ。特に24名の護衛に守れた標的を護衛ごと皆殺しにしたのは有名な……」
「そう、有名なニュースだッ!」
マイケルはわざとチャーリーの説明に被せるように叫ぶ。
「私の有名な武勇伝の一つだな、キミにとっても恐怖の対象でしかないんじゃあないのか?チャーリー」
チャーリーが全身を震わせていると、アンドリューが代わりに彼の前に現れて、
「失礼ですが、あなた様の強さを私に教えてくれたら、いいのですが……よろしければ、あなた様の強さを見せてくれませんか?」
その言葉を聞くと、マイケルは緩め切った唇の端を舐めて、地面に先程まで所持していたスナイパーライフルを落として、懐から一つの石ころを取り出す。
「これだよ、アンドリュー。これが、私の強さの秘訣なんだよ。これで私は24名もの護衛に守られた標的を皆殺しにしてやったんだ」
その言葉には重みがあった。確実にこの石ころで人を殺してきたのだという。
チャーリーは世界でも名のある殺し屋に出会って、既に戦意を喪失していたが、アンドリューのみは余裕そうな笑みを浮かべているばかり。
その様子が気に食わなかったのだろう。マイケルは大声で叫ぶような声で、
「何がおかしい!?私に会って怖さのあまりに気が狂ったのか?」
「いいや、違いますよ」
アンドリューの言葉に嘲笑のようなものが混じっていたのをチャーリーは聞き逃さなかった。
恐らく、マイケルも……。
マイケルは怒りのためだろう、全身の筋肉を強張らせながら、懐から取り出した石ころをアンドリューに向かって放り投げる。
アンドリューはそれに向かって、CMSを向ける。
どうやら、戦闘態勢に入ったらしい。
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