婚約破棄された悪役令嬢の巻き返し!〜『血吸い姫』と呼ばれた少女は復讐のためにその刃を尖らせる〜

アンジェロ岩井

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第三章『私がこの国に巣食う病原菌を排除してご覧にいれますわ!』

最初の第一歩は小さなことから始まりまして

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「久し振りね。カーラ」

と、エミリーは部屋の中央にある机と椅子の上に座りながらお付きのメイドであるセリーナによって案内されて部屋を訪れたカーラに対して笑い掛けた。

だが、エミリーの方に懐かしさなど感じないカーラは軽く会釈したのみで済ませてセリーナが引いた椅子に座ったのである。

「なによ、久し振りに従姉妹に会ったというのにその態度は」

「今の私には貴族の身分はございませんので、臣下としての態度をとらせていただきます。仮に従姉妹の関係にあったとしても平民が貴族のお方に無礼な口をきいてはならぬというお話をお伺いしましたわ」

カーラはそっけない様子で答えた。エミリーは昔からこのお高く止まった態度を示す従姉妹が気に食わなかったのを思い返していく。
久し振りにそのことを思い返し、エミリーは当たり散らしたくなったのだが、ドレスの件もあり、必死に我慢し、セリーナに手伝わせることなく、カーラの機嫌を取るために自らグラスを取り、酒を入れて渡した。

「さぁ、カーラ。これはお兄様から受け取った貴重なお酒なのよ。見て、この赤い色をしたお酒……まるで、血みたいだわ」

「随分と生臭い表現ですのね。恐れながらエミリー様には相応しくない表現かと」

カーラは皮肉めいた調子で言葉を返した。エミリーはまたしても不快になったが、怒ればドレスの件がなくなると判断し、必死に怒りを押し込めてカーラに対して愛想笑いを浮かべていくのであった。

しばらくの間エミリーは酒を片手にカーラに対して雑談を繰り出していく。
カーラは気まずい空気を出さないようにしようという考えが働いたのか、それとも単に暇だったのか、積極的に雑談へと応じていくのであった。
後になってカーラの護衛を買って出た男も話の輪の中へと加わり、エミリーはそれなりに楽しい時間を過ごすことができていた。

雑談を一通り話し終え、落ち着いてくると、いよいよエミリーにとっての本題ともいうべきドレスの話題となった。

「ねぇ、カーラ。あなたの縫ったドレスは市井で人気だそうね」

「人気だなんて……買い被り過ぎですわ」

「そんな風に謙遜しなくてもいいじゃあない。実際にあなたの縫うドレスは素晴らしいんだもの」

エミリーは口元に笑いを浮かべながら席の上から立ち上がると、自身の部屋の四分の一を占めようかと思われる巨大な衣装部屋から一着のドレスを手に取って戻ってきた。
エミリーが手に取ったドレスを見て一番驚いたのはカーラの護衛と称して付き添ってきたエドガーであった。

というのもエミリーが抱えているドレスはかつて自身が亡くなった娘の墓へと持っていったドレスと似たデザインをしていたからだ。
エドガーは目を見開いたまま横でドレスを見つめるカーラを睨む。

どうやらかつて娘の墓に備えた人気のドレスというのは自身の仇が縫ったドレスであったらしい。
それを知ったエドガーを襲ったのは途方もない自身への嫌悪感と娘に対する罪悪感であった。
墓の下で眠る娘はあろうことか仇を取らんとするはずの父親によって自らを殺した相手が縫ったドレスを着る羽目になってしまったのだ。

こんなことが許されていいものだろうか。エドガーは今自分がどこにいるのかということも忘れて屋敷の中で大きく体を震わせていた。
エドガーの正気は隣で座っていたカーラによってようやく取り戻すことができた。

眉を顰めたカーラが細い目で、

「あら、私のドレスに何か問題でもありまして?」

と、問い掛けたのだ。

エドガーはこの問い掛けに苦笑しながら答えるしかなかった。
誤魔化すのは大変であったが、それでもこの場を平穏無事には切り抜けられることだろう。
エドガーはお茶を啜って、なんとか落ち着きというものを取り戻してから改めてエミリーが持ってきたドレスを見つめていく。

先程は憎悪の感情に埋もれて落ち着いて見ることができなかったが、なかなかに素晴らしいドレスだというのがわかった。
シンプルな白色のドレスである。エミリーによればこのドレスは自身の隣にいるカーラが縫ったものではなく、それを真似した別の服飾店の針子が縫ったものだという。素朴なデザインではあるものの、その分首飾りなどを付ければその美しさが引き立つような素晴らしいデザインであった。
ドレスそのものは素晴らしい。それは認めざるを得ない。生前の娘ならば確実に喜んで着ていたという確信を得た。

エドガーはそのことを理解し、悔しげに拳を振るわせていた。
一方で二人の令嬢はエドガーなどには目もくれずにドレスに関する話を続けていくのであった。

「ねぇ、カーラ。よかったら私の専属お針子になってくれない?あなただって見知らぬ人にドレスを縫うよりも見知った従姉妹にドレスを縫う方が楽しいでしょ?」

「せっかくですけれどお断り致しますわ。以前あなた様の義理の従姉妹……マルグリッタ様にも同じことを仰られたのですが、私はその時もお断りさせていただきましたの」

「まぁ、それはどうして?」

エミリーは純粋な疑問としてカーラに投げ掛けた。
カーラはその問い掛けに淡々と答えたのである。

「私が誰かの下でドレスを縫うという考えがないからですわ。今の服飾店とも委託という形で契約を結んでおりますの」

「委託?あぁ、なるほど、そっちの方がお金をたくさん取れるからそう言っているのね?」

「そうではありませんわ。私はお金などではなく自身の信条の問題としてーー」

「それならそうと早く言ってくくればいいのに。カーラ、私の身分を忘れたの?お給料のことなんて心配しなくてもいいのよ」

「ですからお給料の問題ではありませんわ。私自身がそうした形での契約を続けたいからですの」

カーラは呆れたように言った。
二人の話し合いは平行線になっていた。要するに二人の話が噛み合わずに先へと進まないのだ。
エミリーは金の問題だということだと思い込み、カーラはそうではないと否定し、理由を語るという状況となっていたのだ。

このまま延々と噛み合わない話し合いが続いていくのだとばかり思われたが、それは意外な形で中断させられることになった。
部屋にロバートを始めとした公爵家の私兵たちが集まり、その扉を勢いよく蹴破った後にカーラとその隣に座っていたエドガーに剣を突き付けたのである。

「なるほど、初めからこういうつもりだったんですのね?」

「ううん。私も驚いてるよ。もう、お兄様、これはどういうことなの?」

エミリーは可愛らしく頬を膨らませながら問い掛けた。戸惑ってはいるものの、真剣に怒鳴ったりするつもりはないらしい。
カーラが少し苛立ちを感じながらエミリーを見つめていると、彼女の兄ロバートは困ったような笑みを浮かべながら妹の可愛らしい抗議に両手を合わせながら謝罪の言葉を述べていた。

「すまない。だが、色々とあってな」

ロバートは部屋に突入するまでの経緯を妹に対して事細かく丁寧に語っていくのであった。

ロバートによれば、エミリーがドレスの準備のためにカーラとエドガーを自室へと招待し、その相手をしていた頃、ロバートはプラフティー公爵家の夫人、イメルダを招いてのお茶会が行われていたという。
お茶会の場所はロバートの部屋にあるバルコニー。主人役は招待したロバートで本人であった。

ロバートは叔母をバルコニーへと招き入れ、バルコニーに用意したお茶席に二人で座りながら公爵家の大きな庭を二人で見下ろしながら共に茶を啜り、茶菓子を食べて近況を報告し合っていたのである。
ロバートがカーラと同様に憎んでいる素性の知らない二人組の男のことを語っていると、自身の付き人であるクレイントンが彼の妹であるエミリーの元にカーラと怪しげな男の二人が訪れたということを報告したのであった。

「何!?それは間違いないのか?」

「はい、間違いありません」

「人面獣心め……なんのつもりだ。得体の知れない男を引き連れて、妹の元へと向かうとは……よもや、妹をマルグリッタのように殺そうとしているのではあるまいなッ!」

『マルグリッタ』という単語にイメルダが反応を示した。彼女は眉をピクリと動かしてから椅子の上から立ち上がり、ロバートに対して慌てた様子で言った。

「かもしれないわ。あの人面獣心やらやりそうなことよ」

「その通りだ。あの人を人とも思わぬ悪女のことだ。妹に万が一のことがあればあいつを八つ裂きにしてやる」

密かにカーラへ憧れの思いを抱いているクイントンはその言葉を否定したかった。
だが、昨日にエドガーから言われた言葉がクレイントンから反論の言葉を発しようとする意思を奪い取っていた。
結局のところクイントンは二人の悪口を聞きながら二人を会談が行われている部屋へと案内することになったのだ。

この時ロバートにとっては運良くエドガーと対峙したトッドとは別の指揮官と傭兵たちを引き連れて屋敷へと帰還し、二人組の男のことも伝えたのである。
それを知ったロバートは激昂し、一度部屋へと戻ると、もっぱら飾りとして使用していたはずの長剣を手に取ったのである。

それはもちろん妹に対して無礼なことを働こうとするかつての従姉妹や二人組の男をこの手で粛清するためである。
仇討ちに向かおうとするロバートの中に恐怖心はなかった。一つは怒りで我を忘れていたため。
もう一つは平民が貴族を害することがないという選民意識のためだ。

そんな身勝手な選民意識が頭の中に存在する男であっても同じ貴族であるのならば淑女に対する礼儀はとれるらしい。
ロバートはイメルダに自身の部屋の中に居るように指示を出し、見張りとして二人の兵士を置いていくことを告げた。

仇討ちへと向かう道中。ロバートには運がまた味方したらしい。たまたま屋敷の警備にあたっていたトッド・コルネリアスと合流できたのだ。
結果としてロバートはトッドを始めとした公爵家私兵と傭兵たちを始めとした小規模の軍隊を引き連れることになり、大人数で妹であるエミリーの部屋へと突撃したのである。
それらの経緯を説明すると、エミリーは目に涙を浮かべながらロバートを強く抱き締めた。

「まぁ、お兄様がそこまで私のことを思っていてくださるだなんて」

「当たり前だろう。お前という存在があるからおれは救われているんだ」

側から聞けばこちらが恥ずかしくなるような台詞である。よくこんな恥ずかしい台詞を人前で吐けるものだ。
それにエミリーはクリストフ・ホワイトセアムという婚約者がいるのではなかったのか。いつまでも兄妹がべったりしていたのではいざ婚姻を結ぶ際に困るのではないのだろうか。
カーラは二人の恥ずかしげもない会話を済ました顔で聞いていた。

エドガーは付き合いきれないと言わんばかりの表情で兄妹から目を背けていたが、抱擁を終えて正気に戻ったロバートが無理やりその顔を掴んだことで否応でもロバートと顔を合わせなくてはならなかった。
ロバートと顔を向き合った瞬間に彼についてきた指揮官の一人が人差し指を震わせながら叫んだ。

「き、卿!こいつですッ!こいつとこいつのもう一人の仲間が傭兵を全滅させたんですッ!」

ロバートがそれを聞くと不適な笑みを浮かべ、剣の鞘を手で握り締めたかと思うと、鞘尻をエドガーの頬にあてていく。

「なるほど、貴様がおれの手下を全滅させたのか」

ロバートは声を震わせながら言った。歯を剥き出しにして言っていたことから相当怒っていたことがわかる。
だが、エドガーはロバートの怒る様を見ても怯えるどころか、逆に反骨心をたぎらせ、ロバートを睨んでいたのである。

ロバートはその表情に機嫌を悪くし、そのまま鞘尻でエドガーの頬を殴り付けた。エドガーは殴られた勢いで椅子の上から転げ落ちたが、それでも頬を拭ってロバートを睨むのをやめなかった。
あくまでも反抗し続けるエドガーを見たロバートは怒りに囚われ、鞘から剣を抜き、エドガーを手にかけようとしたのだが、エドガーはロバートの剣が振り下ろされる前にロバートを勢いよく蹴り飛ばし、地面の上に転がしたのである。

エドガーはロバートが転がされ、彼に付き従っている部下たちが当惑している隙に起き上がり、ロバートに向かって斬りかかっていくが、トッドが目の前に飛び出し、ロバートを庇ったことによってロバートにエドガーの剣が突き刺さることはなかった。
代わりにトッドは頬を深く負傷し、頬から小さな赤色の滝を作り出していた。
それを見たエミリーが悲鳴を上げる。妹の悲鳴を聞いたロバートは剣を突き付けながら叫んだ。

「この者は恐れ多くも貴族の家に無断で上がり込み、妹を深く傷付けた大罪人であるッ!生かして返してはならぬぞッ!」

「……やれるものならばやってみろ」

エドガーは剣を構えながら言った。剣を構えてロバートやその手下たちを睨む姿はまさしく悪魔のようであった。
エドガーの体全体から漂う圧倒的なまでの威圧に兵士たちはすっかりと竦んでしまっていたが、ロバートの命令によって立ち向かわざるを得なかった。
ここに両者が激しく衝突することになった。
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