3 / 13
2.*雫サイド*
しおりを挟む
「…え?」
私のいる秘書課の仕事は、誰かに特別についていない限り大勢で一緒に仕事をする。
課長からそのことを告げられた時も各部署から次々と送られてくる大量の書類を指定の場所に片付けている時だった。
「立石さん、明日から松永君の担当になったわよ。」
課長は椅子に座って、その長くて綺麗な足をゆっくりと組みながら立っている私を見上げて言った。
「よかったわね。」
ニッコリと綺麗な笑顔でそう言われて。
「…っえ、よかったね、ですか…?」
私は思わず持っていた書類で顔を隠しながら言う。
だって。
営業の松永と言ったら。
冷たくて
人と関わりたくないと社長からのご飯の誘いも断って
そのくせやっぱり仕事はできて
スッとした顔立ちで
すらっとした長い足に
男の人にしては細い体。
ファンも少なくないと言われる松永湊。
そんな人の秘書になるなんて。
そりゃ秘書になるのは憧れだったし、嬉しいけど…。
仕事がそんなにできる人の秘書なんて務まるだろうか。
なんかやらかしはしないだろうか。
いや、何か失敗して冷たい言葉を投げかけられた瞬間に泣いてしまう。
それよりもやっぱり隠れ松永ファンが怖い。
私が悶々と考えを膨らませていると。
課長がそんな様子を見るに見かねて、
「なんでも松永君が直々に雫ちゃんを指名したらしいわよ。」
「…っえ!!!!」
益々怖い。
本当に怖い。
松永さんは何を企んでるんだろう。
仕事ができる人の考えはやっぱり理解できないなぁ、そんな呑気なことを考えて。
すると、
「じゃ、とりあえず営業に行って松永君に挨拶して来なさい。」
「…あ、あいさつ…」
あんな冷たい表情を近くで見なきゃならないのか…
そんなことよりも何か言われたら…
「や、やだ…」
思わずポソリと本音をこぼすと、課長はその綺麗な顔でもう一度微笑んで。
「行きなさい。
今すぐ。」
その言葉はかなり強めだった。
私のいる秘書課の仕事は、誰かに特別についていない限り大勢で一緒に仕事をする。
課長からそのことを告げられた時も各部署から次々と送られてくる大量の書類を指定の場所に片付けている時だった。
「立石さん、明日から松永君の担当になったわよ。」
課長は椅子に座って、その長くて綺麗な足をゆっくりと組みながら立っている私を見上げて言った。
「よかったわね。」
ニッコリと綺麗な笑顔でそう言われて。
「…っえ、よかったね、ですか…?」
私は思わず持っていた書類で顔を隠しながら言う。
だって。
営業の松永と言ったら。
冷たくて
人と関わりたくないと社長からのご飯の誘いも断って
そのくせやっぱり仕事はできて
スッとした顔立ちで
すらっとした長い足に
男の人にしては細い体。
ファンも少なくないと言われる松永湊。
そんな人の秘書になるなんて。
そりゃ秘書になるのは憧れだったし、嬉しいけど…。
仕事がそんなにできる人の秘書なんて務まるだろうか。
なんかやらかしはしないだろうか。
いや、何か失敗して冷たい言葉を投げかけられた瞬間に泣いてしまう。
それよりもやっぱり隠れ松永ファンが怖い。
私が悶々と考えを膨らませていると。
課長がそんな様子を見るに見かねて、
「なんでも松永君が直々に雫ちゃんを指名したらしいわよ。」
「…っえ!!!!」
益々怖い。
本当に怖い。
松永さんは何を企んでるんだろう。
仕事ができる人の考えはやっぱり理解できないなぁ、そんな呑気なことを考えて。
すると、
「じゃ、とりあえず営業に行って松永君に挨拶して来なさい。」
「…あ、あいさつ…」
あんな冷たい表情を近くで見なきゃならないのか…
そんなことよりも何か言われたら…
「や、やだ…」
思わずポソリと本音をこぼすと、課長はその綺麗な顔でもう一度微笑んで。
「行きなさい。
今すぐ。」
その言葉はかなり強めだった。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
一条さん結婚したんですか⁉︎
あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎
嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡
((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜
⭐︎本編は完結しております⭐︎
⭐︎番外編更新中⭐︎
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日7時•19時に更新予定です。
『2次元の彼R《リターンズ》~天才理系女子(りけじょ)「里景如志(さとかげ・しし)のAI恋愛事情~』
あらお☆ひろ
現代文学
はじめまして。「あらお☆ひろ」です。
アルファポリスでのデビューになります。
一応、赤井翼先生の「弟子」です!公認です(笑)!
今作は赤井先生に作ってらった「プロット」と「セリフ入りチャプター」を元に執筆させてもらってます。
主人公は「グリグリメガネ」で男っ気の無い22歳の帰国子女で「コンピュータ専門学校」の「プログラミング講師」の女の子「里景如志(さとかげ・しし)」ちゃんです。
思いっきり「りけじょ」な如志ちゃんは、20歳で失恋を経験した後、「2次元」に逃げ込んだ女の子なんですが「ひょんなこと」で手に入れた「スーパーコンピュータ」との出会いで、人生が大きく変わります。
「生成AI」や「GPT」を取り上げているので「専門用語」もバシバシ出てきますが、そこは読み逃がしてもらっても大丈夫なように赤井先生がストーリーは作ってくれてます。
主人公の如志ちゃんの周りには「イケメン」くんも出てきます。
「2次元」VS「リアル」の対決もあります。
「H」なシーンは「風呂上がり」のシーンくらいです(笑)。
あと、赤井先生も良く書きますが「ラストはハッピーエンド」です!
ラスト前で大変な目に遭いますが、そこはで安心して読んでくださいね!
皆さんからの「ご意見」、「ご感想」お待ちしています!(あまり厳しいことは書かないでくださいね!ガラスのメンタルなもんで(笑)。)
では、「2次元の彼~」始まりまーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
(追伸、前半の挿絵は赤井翼先生に作ってもらいました。そこまでAI作画の「腕」が上がりませんでした(笑)。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる