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すれ違う二人
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次の日、朝会社に通勤して自分の席に鞄を置くと。
すでに来ていた瀬川が。
「…昨日、瑞紀ちゃん、大丈夫だったのか?」
…
「…今日の朝、無理矢理熱計らせたら平熱だったから大丈夫だと思うけど。」
俺が瀬川を見ない様にしながらそう言うと瀬川は笑いながら、俺にプリントを差し出してくる。
「これ、部長から。」
…あぁ。
瀬川からプリントを受け取ろうとプリントに手を伸ばすも。
瀬川は俺の手をなぜかじっと見ながら、プリントを手放そうとしない。
何なんだ。
俺宛なんだろう。
早く渡せ。
「…ちょっと。早く、「お前、結婚指輪してないんだな。」
…
「何で俺がそんな物しなきゃいけないわけ。いらない。邪魔くさい。」
そう言いながら、半分無理矢理に瀬川の手からプリントを抜き取る。
「…瑞紀ちゃん、喜ぶだろうなぁ。悠河が買ってやったら。元々あんな綺麗な顔してるのから、笑ったらもっと可愛いんだろうなぁ。」
…
「瑞紀が喜ぼうが、関係無い。邪魔だからいら「女よけになるぞ。」
…
女よけ。
余計な女達が寄って来なくなる。
それは、良いな。
ちら、と瀬川の左手を見ると。
確かにシルバーの指輪が薬指にはまってる。
「…瀬川はどこで買ったのか教えてよ。参考にするから。」
俺がそう言うと。
瀬川は嬉しそうにしながら。
「…っおう!あのな、俺はなー」
そう言いながら早速iPhoneの画面を触って紹介し出す瀬川を眉を寄せながら見た。
それから三日経って。
朝いつもの様に二人でご飯を食べている時。
瑞紀の方を見ない様にしながら。
「…今日、仕事から帰って来たら行く所あるから。」
俺がそう言うと、瑞紀は普通に頷いて。
「あ、はい。わかりました。」
そう言って普通にご飯を食べ続ける瑞紀の反応をお茶碗を手に持ったまま眉を寄せながら見て。
…いや。
何か、こいつ、勘違いしてないか。
俺は苦々しく眉を寄せながら
「君も一緒にだけど。」
そう言うと。
瑞紀は途端に慌てたようにおれを見て
「っえ、私もですか?!」
…ほら。
やっぱり。
何だ、こいつは馬鹿なのか?
俺は手前にある味噌汁を手にとって口元に運びながら。
「だから、そうだって言ってるだろう。」
「…あ、え、はい。」
瑞紀をチラッと見ると。
瑞紀は赤い顔で嬉しそうに俺を見てて。
…
「…車は今車検に出してるから、会社へは今日は電車で行くよ。俺が帰ってくるまでにはあっちの人がここまで運んでくれるはずだから、会社から帰ってきたら車で行動するから。」
俺のその言葉に。
瑞紀は、笑って頷いた。
すでに来ていた瀬川が。
「…昨日、瑞紀ちゃん、大丈夫だったのか?」
…
「…今日の朝、無理矢理熱計らせたら平熱だったから大丈夫だと思うけど。」
俺が瀬川を見ない様にしながらそう言うと瀬川は笑いながら、俺にプリントを差し出してくる。
「これ、部長から。」
…あぁ。
瀬川からプリントを受け取ろうとプリントに手を伸ばすも。
瀬川は俺の手をなぜかじっと見ながら、プリントを手放そうとしない。
何なんだ。
俺宛なんだろう。
早く渡せ。
「…ちょっと。早く、「お前、結婚指輪してないんだな。」
…
「何で俺がそんな物しなきゃいけないわけ。いらない。邪魔くさい。」
そう言いながら、半分無理矢理に瀬川の手からプリントを抜き取る。
「…瑞紀ちゃん、喜ぶだろうなぁ。悠河が買ってやったら。元々あんな綺麗な顔してるのから、笑ったらもっと可愛いんだろうなぁ。」
…
「瑞紀が喜ぼうが、関係無い。邪魔だからいら「女よけになるぞ。」
…
女よけ。
余計な女達が寄って来なくなる。
それは、良いな。
ちら、と瀬川の左手を見ると。
確かにシルバーの指輪が薬指にはまってる。
「…瀬川はどこで買ったのか教えてよ。参考にするから。」
俺がそう言うと。
瀬川は嬉しそうにしながら。
「…っおう!あのな、俺はなー」
そう言いながら早速iPhoneの画面を触って紹介し出す瀬川を眉を寄せながら見た。
それから三日経って。
朝いつもの様に二人でご飯を食べている時。
瑞紀の方を見ない様にしながら。
「…今日、仕事から帰って来たら行く所あるから。」
俺がそう言うと、瑞紀は普通に頷いて。
「あ、はい。わかりました。」
そう言って普通にご飯を食べ続ける瑞紀の反応をお茶碗を手に持ったまま眉を寄せながら見て。
…いや。
何か、こいつ、勘違いしてないか。
俺は苦々しく眉を寄せながら
「君も一緒にだけど。」
そう言うと。
瑞紀は途端に慌てたようにおれを見て
「っえ、私もですか?!」
…ほら。
やっぱり。
何だ、こいつは馬鹿なのか?
俺は手前にある味噌汁を手にとって口元に運びながら。
「だから、そうだって言ってるだろう。」
「…あ、え、はい。」
瑞紀をチラッと見ると。
瑞紀は赤い顔で嬉しそうに俺を見てて。
…
「…車は今車検に出してるから、会社へは今日は電車で行くよ。俺が帰ってくるまでにはあっちの人がここまで運んでくれるはずだから、会社から帰ってきたら車で行動するから。」
俺のその言葉に。
瑞紀は、笑って頷いた。
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