政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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近づく距離

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いつもそうだ。

俺の大切な人は。

前兆もなく突然いなくなる。

それで、ごめん、って夢の中で謝るんだ。

俺が欲しいのは。

そんな言葉じゃない。

俺が欲しいのは。

すぐそばにある。

触れようと思えば触れられるほど近くにある温もり。

でも。

その大切さに気づいた時にはもう遅くて。

いつもそうだ。

いなくなって初めて気づく。

いなくなって初めて大切にしようと思う。

もう、遅いのに。

もう、手遅れなのに。

俺は。

いつも。

何で。



…背中が痛い。

と言うか、全身が痛い。

何だこれ。

どうなっている。

そう思いながらゆっくりと目を開けると。

…?!

見慣れない風景にガバッと起き上がって辺りを見回すと。

あぁ、リビングか。

こんな、床の上で寝るから体中が痛くなるんだ。

そう思いつつ。



何で、こんな所で寝てる?

しかも、スーツのままで。

眉を寄せながら辺りを見回すと、目に入ったのは二枚の白い紙。

…!

急いで起き上がって、廊下へ出て瑞紀の部屋のドアを開けると。

ガチャリ

「…は。」

そこには、何一つ残されていなくて。

瑞紀が来る前に俺が片付けた状態のまま。





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