政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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近づく距離

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一週間経った今でも、

瑞紀の消息は一つも掴めない。

あれから、結局仕事には行き続けなきゃならなくて瑞紀を探す時間はどんどん削られていく。

今日だって、一晩中休んだ分の仕事を続けて倒れそうだ。

ダメだ。

もう、瑞紀の感触も思い出せない。

声も。

髪の質も。

唇も。

下手すれば顔だって。

一刻も早く、上書きしなければ。

忘れて行ってしまう。

俺の中から瑞紀が消えていく。

そんな事は、絶対に避けなければ。

君が目の前から消えてもいつまでも君の面影は心の中に残ってる、なんてよく小説に書かれてるけど、

あんなの迷信だ。

人は生活する中で次々に必要な情報を頭の中に入れなければならないし、それと反対に必要無い情報は切り捨てなきゃならない。

…だから。

だめだ。

早く。

一刻も、早く。

でも、どうやって。

どこに行けば良い。

誰に話を聞けば良い。

誰に。

何を。









その時だった。

ふと、まだ何も聞いてない瑞紀を知る人物を一人、思い出す。

『失礼のないように。』















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