40 / 125
揺れ動く心
9
金曜日。
俺は家に入るとすぐに、瑞紀が居るリビングへと久々に入って行って。
「…え。」
そんな俺を見て目を見開く瑞紀を冷たく見下ろして。
手に持っていた今日買って来たばかりの物が入ってる袋をソファに座っている瑞紀に向かって放り投げる。
その袋を瑞紀は眉を寄せながら受け取ったのを確認すると。
「…明日、会社のパーティーがあるからそれを着て一緒に出てもらう。」
「え…」
瑞紀が、袋の中身を見る。
「でも、私、明日は…」
知ってる。
瑞紀は土日になると、必ず家に帰って来なくなる。
「知らないよ。君の予定なんて。君を生かせてるのは俺だ。それに、君も喜んで行きたいって言うと思うけど。」
「…え。」
「副社長の息子さんが君を嫁に、と考えてるそうだよ。25歳で俺より若いし、かっこ良いし、評判も良い。明日のパーティーに来るそうだ。」
それには流石に瑞紀も驚いたようで。
「ちょ、待って下さい!知哉さん!」
「この際、離婚しよう。君にとっても俺にとってもそっちの方が良い。」
「っ私の考えを勝手に決めないで下さい!私は!」
そう言いながら立ち上がる瑞紀を冷たく見下ろして。
「うるさい。君の意見なんて聞かないし、知らないよ。最初に言ったはずだ、君がどう言おうと俺がしたかったら離婚してもらう、と。」
「…っ知哉さん!」
そう言って俺の服を掴もうとした手から逃れる。
「君に拒否権など無い。明日八時にここを出るから、それまでにそのドレスを着て身支度を整えておく様に。分かったね。」
「やです!そんなの、私、絶対に!」
そう言う瑞紀の方を一切振り向かずに。
リビングから出た。
俺は家に入るとすぐに、瑞紀が居るリビングへと久々に入って行って。
「…え。」
そんな俺を見て目を見開く瑞紀を冷たく見下ろして。
手に持っていた今日買って来たばかりの物が入ってる袋をソファに座っている瑞紀に向かって放り投げる。
その袋を瑞紀は眉を寄せながら受け取ったのを確認すると。
「…明日、会社のパーティーがあるからそれを着て一緒に出てもらう。」
「え…」
瑞紀が、袋の中身を見る。
「でも、私、明日は…」
知ってる。
瑞紀は土日になると、必ず家に帰って来なくなる。
「知らないよ。君の予定なんて。君を生かせてるのは俺だ。それに、君も喜んで行きたいって言うと思うけど。」
「…え。」
「副社長の息子さんが君を嫁に、と考えてるそうだよ。25歳で俺より若いし、かっこ良いし、評判も良い。明日のパーティーに来るそうだ。」
それには流石に瑞紀も驚いたようで。
「ちょ、待って下さい!知哉さん!」
「この際、離婚しよう。君にとっても俺にとってもそっちの方が良い。」
「っ私の考えを勝手に決めないで下さい!私は!」
そう言いながら立ち上がる瑞紀を冷たく見下ろして。
「うるさい。君の意見なんて聞かないし、知らないよ。最初に言ったはずだ、君がどう言おうと俺がしたかったら離婚してもらう、と。」
「…っ知哉さん!」
そう言って俺の服を掴もうとした手から逃れる。
「君に拒否権など無い。明日八時にここを出るから、それまでにそのドレスを着て身支度を整えておく様に。分かったね。」
「やです!そんなの、私、絶対に!」
そう言う瑞紀の方を一切振り向かずに。
リビングから出た。
あなたにおすすめの小説
氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁
瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。
彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。
【完結】あなたに抱きしめられたくてー。
彩華(あやはな)
恋愛
細い指が私の首を絞めた。泣く母の顔に、私は自分が生まれてきたことを後悔したー。
そして、母の言われるままに言われ孤児院にお世話になることになる。
やがて学園にいくことになるが、王子殿下にからまれるようになり・・・。
大きな秘密を抱えた私は、彼から逃げるのだった。
同時に母の事実も知ることになってゆく・・・。
*ヤバめの男あり。ヒーローの出現は遅め。
もやもや(いつもながら・・・)、ポロポロありになると思います。初めから重めです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
《完結》王太子妃、毒薬飲まされ人生変わりました。
ぜらちん黒糖
恋愛
【第一章】ヘレンはトムス王太子と結婚して王太子妃となった。だが毒入りワインを誰かに飲まされ意識不明になってしまう。
意識不明の中、幽体離脱をして幽霊となりメイドのマリーに憑依して犯人を探し始める。
【第二章】ローズの息子ゼオドアを軸に物語は進む。
【第三章】ローズの父を軸に話が進む。
【第四章】マラオとマリーの恋愛を軸に話が進んでいきます。
そして第五章よりもうひとりの主役が登場します。
【完結】恋を失くした伯爵令息に、赤い糸を結んで
白雨 音
恋愛
伯爵令嬢のシュゼットは、舞踏会で初恋の人リアムと再会する。
ずっと会いたかった人…心躍らせるも、抱える秘密により、名乗り出る事は出来無かった。
程なくして、彼に美しい婚約者がいる事を知り、諦めようとするが…
思わぬ事に、彼の婚約者の座が転がり込んで来た。
喜ぶシュゼットとは反対に、彼の心は元婚約者にあった___
※視点:シュゼットのみ一人称(表記の無いものはシュゼット視点です)
異世界、架空の国(※魔法要素はありません)《完結しました》
王妃は涙を流さない〜ただあなたを守りたかっただけでした〜
矢野りと
恋愛
理不尽な理由を掲げて大国に攻め入った母国は、数カ月後には敗戦国となった。
王政を廃するか、それとも王妃を人質として差し出すかと大国は選択を迫ってくる。
『…本当にすまない、ジュンリヤ』
『謝らないで、覚悟はできています』
敗戦後、王位を継いだばかりの夫には私を守るだけの力はなかった。
――たった三年間の別れ…。
三年後に帰国した私を待っていたのは国王である夫の変わらない眼差し。……とその隣で微笑む側妃だった。
『王妃様、シャンナアンナと申します』
もう私の居場所はなくなっていた…。
※設定はゆるいです。