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お店開店編
第一章 17話『『元』究極メイド、おねだりされる』
しおりを挟むやかましい声が広い建物の中に響き渡る。
木製のジョッキ同士がぶつかり合う音や、荒くれ者達が騒いでいる声がそのほとんどだ。
――ここはスターターの冒険者ギルドの食堂。
スターターに住んでいる冒険者は勿論、スターターに着いたばかりの冒険者もこのギルドの酒場兼、食堂を利用する。
ギルドの職員の人達は、注文を受け料理を運んだり、依頼を達成してきた冒険者達に対して報酬を払ったりと、昼に比べ夜は大忙しだ。
依頼に出た冒険者達がいつ帰ってくるか分からない為、街の灯りが消えてもなお、ここだけは開かれている。
夜の闇に日を落とした世界から隔離されたように、ここは明るくてやかましい。
それが、仕事から帰ってくる冒険者達の心を癒やすのだ。
そんな食堂は普段、依頼を達成してその祝いをしている冒険者が騒いでいる。
しかし今日は少しだけ違った。
一つのテーブルに何十人もの囲みが出来、そのテーブルでは4人が食事をしている。
ガタイの良い男は少し申し訳無さそうにし、魔法使いの帽子を横のテーブルに置いた少女はガツガツと食べ、誰もが一度は目を惹かれる美しい外見と装備をした女性は、メイド服を着たあまり食事の進んでいない少女に話しかけている。
「いやぁ、まさか燃えた炭にそんな活用方法があったとは……!!」
ジョッキの中身を飲み干したエルミナが横に座っているアミナに言う。
「ふ、普通は出来ませんけど私のスキルならなんとか……」
それに対して、小さいコップに少しだけお酒が入っているアミナは、ちびちびとそれを飲んでいる。
何故こんな状況になっているかと言うと、事の発端はエルミナの一言だった。
―――
時は遡り、アミナとエルミナの決闘が終わり、自由市場も終了した夕方頃の事だ。
「ねーーーぇぇぇーーーーお願いだよアミナさぁぁぁんーーーー!!一緒に飲みに行こうよぉぉぉ!!」
アミナの袖を引っ張りながらエルミナは言う。
その姿に英雄の面影はなく、駄々をこねる子供のようだ。
しかし、そんなエルミナに負けじと、アミナは無理矢理エルミナを引きずりながら家まで帰ろうとしていた。
「いーーやーーでーーすーー!!私お酒飲んだこと無いですし、人が多いのだって本当は苦手なんですってば!」
「それでもいいからぁぁ!構わないからぁぁ!ほら、ちょっとだけ!!先っぽだけだからぁぁ!!」
「貴女の先っぽってどこですか!!いいから、いい加減に離れて下さい!!」
ワーワーギャーギャーとアミナの家付近で二人は騒ぐ。
アミナは無理矢理引っ付いてくるエルミナを手で押し退けようとするが、その手は一向に離されることが無く、ただただ体力を消耗させられる。
くっそ……!!この人全然離れない……!!
ベタベタといい加減暑苦しいし……!!
かと言って素直に酒場に連れられるのは私がお酒飲めなくて困るし、このまま家に着いてしまったらゆっくりすることも出来ない……。
よりにもよってフィーちゃんは昼間に見せた巨大化のせいで他の猫ちゃん達にモテまくってどこかに行っちゃったし……!!
どうすれば……!!
アミナはそう思考を巡らせるが、今回は場所が非常に悪かった。
「おぉーい。そんな所で何してるのぉ?エルミナ……と、貴女は確か――ギーラを潰しちゃった猫さんの飼い主さん!」
「おや、ケイではないか。もう来ていたのか」
間違ってはいないが、そんな覚え方をしていたエルミナの冒険者仲間のケイが、丁度ギルドの中に入ろうとしている所で声をかけてきた。
それが一番タイミングが悪かった。
「お、お久しぶりです……」
アミナの人間的スキル『対人間孤高隠者・極』が発動する。
喋り慣れてもいない、しかもまともにコミュニケーションも取っていない。
そんな相手と話す時、このスキルは真価を発揮する。
「ハハハ、お久しぶりって、ついさっき会ったばかりじゃん!……それよりごめんね、あの時は私もテンパっちゃって」
それはアミナの首元にギーラの剣が突きつけられた時の事の話だ。
その時彼女は、オロオロとして泣きそうな顔をしており、今の明るい感じとはだいぶ印象が違う。
「私今からギルドで晩ごはん食べようと思ってるんだけどエルミナも来る?あと……」
ケイがアミナの名前を思い出そうとしていたが、彼女には名乗っていない。
人見知りのアミナも、相手が何をしたいのかを察知する能力はメイドとして必要だった事もあり、高かった。
その為それをすぐに察して名乗った。
「ア、アミナです………」
「へぇ~アミナさんかぁ。……じゃあ二人とも行こう!ギーラは先に行って待ってると思うから!」
「そうだな、アミナさん。ケイも言っている事だしここは……」
そう言ってエルミナは、しがみついていたアミナの脚を離した。
そして今がチャンスだった。
鬱陶しく纏わりついてくるエルミナは離れた、ならばここから街の中を走って撒いた後に家に帰れば落ち着けるのでは無いだろうか。
この土地に来たばかりというのはお互い様だが、土地勘が多少ある自身なら撒けるのではないか……と。
……しかし、アミナにそれをする勇気と意気地はなかった。
自分と同等くらいで接していいと思っている人に対しては断ることが出来るアミナだったが、ケイのようにグイグイ来るタイプとそこまで親しくないと、とても断りづらい。
それに、元メイドという立場上、強く言われたり命令口調でものを言われると、体が無意識にそれを受け入れてしまう。
「は……はい……」
「おっ!!本当に良いのかい!!」
「きっまりー!!ささ、善は急げ!行こ行こぉ!」
そう言って、ケイとエルミナは嫌そうな顔をしつつも断れないでいるアミナの両手を引き、ギルドの入口を開けた。
―――
――そして、今こうなってるという訳だ。
ただでさえ人が多い所なのに、今日の話題と言ったら……
「なぁお嬢ちゃん!」
「ひいっぇ!!」
アミナは急に背後から声をかけられ、飲みかけだった酒を全てコップの中に吹き戻した。
そして、その後声のした方を向くと、屈強な肉体を持つ冒険者達がアミナの事を見ていた。
「お嬢ちゃん最近この街に来たばっかの子だろ?それなのにあの英雄様に勝っちまうなんてすげぇよ!」
「あぁ!俺も見てたけどあの無謀に見えた作戦!まさかあれが全部次の攻撃への布石だったなんてな!」
「長年冒険者やってるが、嬢ちゃんみたいに冒険者でもねぇのに戦いのセンスがある子は初めて見たぜ!」
褒めに次ぐ褒め。その空気にアミナは既にやられていたが、誰もそのことには気が付かず、アミナを担ぎ上げるように褒め称える。
「うんうん!本当にその通りだ!今度、俺のパーティーと一緒に依頼に行ってほしいくらいだぜ」
その言葉にアミナは苦笑いしつつもサラッと断るように掌をその冒険者に向けると、突然横から手が伸びてきた。
そしてアミナの頭を抱きとめるかのように横に引き寄せ、アミナの頭に柔らかいものを当てた。
何事かと思ったアミナは自分の顔を挟んでいる柔らかいものの中から、上を見上げた。
するとそこには、顔が真っ赤で完全に酔っ払ってるエルミナの姿があった。
「らめららめら!アミナさんはあたしと組むんだぁぁ!」
意味のわからないことを言うエルミナに流石に呆れ、自分の頭を押さえつけている彼女の手を剥がそうとしたが、慣れない酒を飲んだことで、アミナは十分に力が出せないでいた。
「ちょっ!エルミナさん!離してくださいよ!」
「いやら!離したらどっか行くでしょ!」
私は子供か!!
そう言いたいのを我慢しつつ、他のエルミナの仲間に助けを求めようと、アミナは視線を巡らせる。
しかし、その期待はあっという間に打ち砕かれることとなった。
まずギーラだが――
「俺わぁ!!エルミナの為を思ってぇぇ!!……でも、俺が悪いのは事実でぇ!!もう……どうしたらいいんだぁぁ!!」
と、絵に描いたような泣き上戸を披露し、更にケイはというと――
「さぁ!!皆!!じゃんじゃん飲むわよぉ!!もっともっとお酒持ってこぉぉぉい!!!」
両手に特大のジョッキを持ち、机の上に乗って飲みまくっている。
この場合は飲み上戸とでも言うのだろうか。
そして――
「うへへぇ~~アミナさんはお人形さんみたいな脚だなぁぁ~~」
一番の下戸のくせにいっぱい飲むタチが悪いタイプの酔っ払いと化しており、アミナの脚をスリスリと触っている。
その手つきはいやらしく、とてもおっさん臭い。
このパーティー、よく英雄だなんて呼ばれるまで活躍できてるなぁ……。
実力が伴ってもこれじゃちょっとダメだろ。
仮に子供たちがこの人に憧れたら絶対にこんな所見せられない。
そしてこの人達に憧れる子供がいたのなら、私は全身全霊を持ってしてそれを阻止しよう。
アミナもよくわからない事を心に誓うと、突如エルミナが「あっ、そうらそうら。忘れてた」と言って、もたつく脚でケイのそばまで近寄り、机の上に乗ったと思ったら頭を引っ叩いて、絶賛泣き上戸中のギーラと、その場の雰囲気に死にそうなアミナの席に戻ってきて座り直した。
「えぇ……と、今回は私が決闘に負けたので、アミナさんに提案がありまふ」
おかしいおかしい。
言葉と文章がおかし過ぎる。
なんで勝った私が何か提案を受ける側なんだ。
「それは…………………」
エルミナは何の前触れもなく黙った。
俯いたまま動かないそれを、アミナは心配して覗き込んだ。
「…………ぐぅ」
しかし、ただ寝ているだけだった。
「エルミナ!起きなさい!!アミナさんが困ってるわよ!!」
ケイのその一言で、エルミナは「フガッ!!」と起きた。
本当に英雄の片鱗もない。
話が進まねぇ………!!
イライラしながらも我慢して、アミナはエルミナの話へと耳を傾けた。
「はい、どうやらアミナさんはこの大陸の法律や文化、ルールをよく知らないそうなのれ説明するのれふが、決闘に負けた者は、決闘に勝った相手に最大限の『もてなし』をすると決まっていまふ。れすのれ、アミナさんには、次に私達が行こうとしている依頼に一緒に行ってもらい、手に入れた素材や報酬の8割を差し上げたいと思っておりまふぅ!!」
「うぉぉ!!すげぇ!!」
「そこまでしちまうのかよエルミナ様!!」
「やっぱり英雄はすげぇな!!」
アミナは、「は?」と言いたいのをようやく抑えることが出来た。
その決まりは、この大陸の文化の問題であり、疑問を抱く事はあれど、それをいちいち聞くのは野暮というものだったからだ。
報酬の相場は分からないアミナだったが、8割ともなればかなりの量になるのではないかと、アミナは周りの冒険者の驚きようから予測を立てていた。
「ということれ!アミナさんは元メイドという事でしたので!道中、私達のお世話をお願いしたいと思っておりまふ!!」
「……は?」
――流石に出た。
何言ってんだこの人、マジで心臓に毛でも生えてるんじゃなかろうか。
一体どんな神経してるんだ、図太過ぎる。
一方的に押し付けてくるこの文化であちらも一方的にこちらに仕事を押し付けてくる。
この大陸やっぱりおかしいって。
「確かにぃ~私達の中で料理出来る人っていないもんねぇ~。毎日焼いた魔物のお肉じゃ飽きちゃうよぉ~」
「そうだ!!俺だって料理の練習はしたんだ!!……だけど!!何もかもうまくいかなかった!!木べらを持ったら木べらが折れるんだ!!あぁ!!なんという罪深き俺のこの腕ぇ!!」
そう言って再び泣き始めたギーラにエルミナは近寄り、ジョッキを逆さまにしてギーラの頭に被せた。
そして何回かそれで撫で回した後、ジョッキをギーラの頭から外して、ギーラの頭に酒がぶっかけた。
ひどいなこの人等……。
すると、その提案の事を真面目に考え始めるアミナ。
暫く頭を悩ませて考えた後、なんとか言葉を振り絞って、それを口にした。
「……せっかくのそのお誘いですが……遠慮させてもらってもよろしいですかね……?」
その空間でアミナだけが冷静でいて、他の連中は断る事などありえない、と言わんばかりの表情で見てくる。
そんな空気が再び耐えられなくなり始める。
「なんれれふか!!」と、ケイ。
それに続いて「まだ怒ってるなら謝りますからぁぁぁ!!」と泣き叫ぶギーラ。
別に怒ってるとかの問題じゃない。
これ以上面倒事に巻き込まれるのが嫌なだけだ。
先程も喧嘩……決闘を買わなければいけない状況になってしまったせいで、こんな酷い有様になっている。
ならばこの人達と関わらないようにするしかない。
いくら民衆から英雄視されていようと、私から言わせれば、酒癖の悪い魔法使い、泣き上戸の戦士、言動がおっさん臭い戦闘狂の女傑、と言った印象だ。
この肩書だけを聞いて、一体いくらの人間がこの人達を支持するだろう。
そう考え、アミナは席を立った。
酔い潰れている今なら、帰っても追いつけないだろうし、明日には忘れているだろう、と考えたからだ。
……しかし、そう上手くはいかなかった。
手が一つ、アミナのスカートを掴んだ。
その手はエルミナの手だった。
「なっ!」という暇も無く、次の手が続々と伸びてくる。
そして、あっという間に3人の手がアミナの動きを完全に抑え、動けなくしてしまった。
「ちょっ!!帰りますから離して下さい!」
しかし3人とも誰も聞いてる素振りがない。
3人とも俯いてただアミナの服や脚を掴んでいる。
脚を掴んでいるエルミナの手つきはいやらしく、意識があることだけはハッキリしている。
そして、何事かと思ったら、3人同時に顔を上げた。
その3人は、今にも泣きそうなほど潤った、つぶらな瞳をしており、ただ一点、アミナの目だけを見つめていた。
「なぁっ……!!」
アミナはそのつぶらな目たちに見つめられ、後退りしたくなった。
しかし、3人の束縛がそれを許さない。
やられている事に反して、物欲しそうに見つめてくるその顔に、アミナは強く抵抗できなくなっていた。
その目はまるで雨の中、道端に捨てられた小動物と目が合っているようだった。
うるうるとした瞳が食堂の明かりを反射して強く光る。
ず……ずるい……!!
こんなの――断れる訳ないじゃないですかぁぁ!!
―――
「さぁ!いざ参ろう!エルミナ隊、そしてアミナさん!依頼へ!!」
明朝、アミナは小動物のような瞳をするエルミナ一行の誘いを断る事が出来ず、彼女達の依頼へついて行くことになってしまった。
清々しいほどの晴天。
まだ太陽は昇りきっていない鮮やかで美しいその景色は、彼女の神経を余計に刺激していた。
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