枕元に備忘録を

桧山トキ

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あらすじ

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【1夜:夕暮れの肝試し】(ホラー)
 西日が容赦なく照りつける夕暮れ時。幽霊が出るという噂の廃校に、友人と二人で肝試しに訪れる。
 探索の途中『人間じゃない』人物に遭遇し、咄嗟に死を予感するが、『それ』は恐ろしい遊びを持ちかけた。

【2夜:雨色の惑い】(青春)
 中学生の少女、美雨は突然の雨に困惑していた。しかし、偶然出会った見知らぬ少年から傘を渡され、彼は名乗らないまま雨の中に消えた。
 傘を返したい美雨だったが後日、少年が同級生の兄だと知る。再会を機に少年の家族とも交流を深めてゆくが、美雨は一人、ある悩みを抱え続けていた。

【3夜:それはきっと、悪い夢】(ヒューマンドラマ×ホラー)
 兄の声に呼ばれ、真っ暗闇の中、めぐみは意識を覚ました。だがその声に応えることはできず、聴覚以外の感覚が失われたまま、意識は浮き沈みを繰り返す。
 どうやら事故に遭ったらしい、とまでは分かったが、容態が良くなることはなく、時間だけが過ぎてゆく。


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