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8.歓迎会
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「わぁ~やっぱすげぇな歓迎会」
「それな~てか去年より豪華じゃない?」
「そうか?俺にはさっぱりわからん」
「シリウスの感性の問題だよ。ほらあそこの飾り付けとか金になってるし花とかの種類も増えてる。あそこの学園長の銅像の髪だってダイヤモンドで埋め尽くされてる……って学園長の銅像よく見たら全身小さなダイヤモンドを埋めてる」
言われて初めて気づく。確かに去年は金とかダイヤモンドはなかったが何故今年は豪華になったのだ?俺の疑問を晴らすようにゼンは言った。
「今年はあれらしいぜ」
「あれ?あれって何だ?」
「お前、まさか知らないのか?この学園に王太子殿下と王女殿下がご入学されることを、ここ数週間はその話で持ちきりだぜ?」
初めて聞いた話に俺は瞠目する。王太子殿下と王女殿下殿下がご入学するだと?この学園に?王立の方ではなくこの私立に入学してくるだと!?何かの手違いではないだろうか。あり得ない話ではないが何故わざわざ私立にご入学されるのかがわからない。はてっと俺は顎に指を当て考える。
「シリウス何もそんな鬼の形相みたいな顔しなくても……はぁ聖女だよ聖女様。この学園にいるって祭司様が言ってたらしいぜ」
「あ!だからか」
パッと顔を綻ばせゼンに顔を向けた。するとゼンは何やらダメージを受けるようにヴっと唸った。地味に傷つく。俺の顔そんなに酷いか?しばらく顰めっ面をしていたが
不意に今朝委員長が言っていたことを思い出しゼンに聞いた。
「なぁ魅了の魔法って初級魔法ではないよな?」
「ん?魅了?あぁ初級魔法ではないよ、というか禁忌魔法だな。術にかかった奴は無償の愛情を術者に向けるが同時に相手の言うことを何でも聞いてしまういわば洗脳と似てるな……ってどうしたんだ?魔法の話なんてらしくない」
「っるせぇ。委員長からその魅了の魔法に似た症状の生徒がここ最近増えてきてるから気をつけろって」
「あぁなるほど。確かにシリウスは気をつけたほうがいい」
おい、それはどう言うことだと聞く前に歓迎会が始まってしまった。
上級生の案内とともに新入生が入ってきてその後ろに先生たちが続いていた。1組2組3組に順番に入ってくる中一際目立つ生徒が居た。
「なぁシリウス。お前が前言っていた女はあのシノ様の腕に絡みついてる奴のことか?」
「あぁ間違いない。あの子だよ」
俺は額に手を当てため息をつく。よくもまぁ恥ずかしげもなく堂々と出来るものだ。仮にも公爵家の嫡男だろ、婚約者いるだろ?忌々しい奴めぇ。そんなことを思っていた中チョンっと眉間を押された。
「皺寄せすぎだ。不細工になるぞ?シリウス」
微笑みかけるようにゼンは俺に行ってきた。普段からこんな表情をあの女の子たちに向けているのかと感心してしまった。数秒フリーズしてから何故だかわからないがゼンにもイライラし始めて奴の両頬を抓った。
「何?!何でぇつねぇる!?」
「なんか…ムカつく」
えぇ理不尽と両手を頬に当て可愛らしいポーズで言ってくるゼンにしばらくツボに入ってしまったことは秘密だ。
歓迎会が始まって1時間くらいだろうかシノに引っ付き回っていた女子学生が問題を起こした。いや、喧嘩を買ったと言ったほうが正しいのかもしれない。
「ちょっと貴方!いい加減にしてくださるかしら。作法がなっていないのは良いとしてシノ様のご迷惑になるってわからない?」
「何よ!どうせモブのくせに!未来の聖女に楯突くわけ!私は主人公だからシノ様の迷惑にならないわよ」
相変わらず訳のわからないことを言うなあの女子学生……って待てよ、今聖女って言ったか?いや、まだ聞き間違いという可能性もある。
「私は聖女よ!せ・い・じょ!」
うーんガッツリ言ってた。あーどうしようどんどんヒートアップしてる。止めるべきか?でもこう言ったことって風紀委員がするべきだよな。今日の俺たちの仕事は清掃だし美化委員の出る幕じゃないしやはり見て見ぬふりをするべきだろうか。つかシノの奴どこ行った?辺りをキョロキョロと見渡すがらしき人は見当たらない。
ふーっと首筋に息を吹きかけられ変な声を出してしまし振り返って見るとそこにはシノが居た。
「ファッ!おまっ、お前!いきなり何すんだよ」
「はは、お前とは失礼だなシリウス。俺にはちゃんとシノって名前があるんだ。名前で呼んでくれないなんて寂しいな」
クソぉ探してはいたけど会いたいとは言っていない。というか今一番会いたくない相手だ。
シノ・ルミナス……公爵家の嫡男であり三大公爵家の中で最も権力のある家紋
そして何よりこいつは俺の元婚約者である。
「それな~てか去年より豪華じゃない?」
「そうか?俺にはさっぱりわからん」
「シリウスの感性の問題だよ。ほらあそこの飾り付けとか金になってるし花とかの種類も増えてる。あそこの学園長の銅像の髪だってダイヤモンドで埋め尽くされてる……って学園長の銅像よく見たら全身小さなダイヤモンドを埋めてる」
言われて初めて気づく。確かに去年は金とかダイヤモンドはなかったが何故今年は豪華になったのだ?俺の疑問を晴らすようにゼンは言った。
「今年はあれらしいぜ」
「あれ?あれって何だ?」
「お前、まさか知らないのか?この学園に王太子殿下と王女殿下がご入学されることを、ここ数週間はその話で持ちきりだぜ?」
初めて聞いた話に俺は瞠目する。王太子殿下と王女殿下殿下がご入学するだと?この学園に?王立の方ではなくこの私立に入学してくるだと!?何かの手違いではないだろうか。あり得ない話ではないが何故わざわざ私立にご入学されるのかがわからない。はてっと俺は顎に指を当て考える。
「シリウス何もそんな鬼の形相みたいな顔しなくても……はぁ聖女だよ聖女様。この学園にいるって祭司様が言ってたらしいぜ」
「あ!だからか」
パッと顔を綻ばせゼンに顔を向けた。するとゼンは何やらダメージを受けるようにヴっと唸った。地味に傷つく。俺の顔そんなに酷いか?しばらく顰めっ面をしていたが
不意に今朝委員長が言っていたことを思い出しゼンに聞いた。
「なぁ魅了の魔法って初級魔法ではないよな?」
「ん?魅了?あぁ初級魔法ではないよ、というか禁忌魔法だな。術にかかった奴は無償の愛情を術者に向けるが同時に相手の言うことを何でも聞いてしまういわば洗脳と似てるな……ってどうしたんだ?魔法の話なんてらしくない」
「っるせぇ。委員長からその魅了の魔法に似た症状の生徒がここ最近増えてきてるから気をつけろって」
「あぁなるほど。確かにシリウスは気をつけたほうがいい」
おい、それはどう言うことだと聞く前に歓迎会が始まってしまった。
上級生の案内とともに新入生が入ってきてその後ろに先生たちが続いていた。1組2組3組に順番に入ってくる中一際目立つ生徒が居た。
「なぁシリウス。お前が前言っていた女はあのシノ様の腕に絡みついてる奴のことか?」
「あぁ間違いない。あの子だよ」
俺は額に手を当てため息をつく。よくもまぁ恥ずかしげもなく堂々と出来るものだ。仮にも公爵家の嫡男だろ、婚約者いるだろ?忌々しい奴めぇ。そんなことを思っていた中チョンっと眉間を押された。
「皺寄せすぎだ。不細工になるぞ?シリウス」
微笑みかけるようにゼンは俺に行ってきた。普段からこんな表情をあの女の子たちに向けているのかと感心してしまった。数秒フリーズしてから何故だかわからないがゼンにもイライラし始めて奴の両頬を抓った。
「何?!何でぇつねぇる!?」
「なんか…ムカつく」
えぇ理不尽と両手を頬に当て可愛らしいポーズで言ってくるゼンにしばらくツボに入ってしまったことは秘密だ。
歓迎会が始まって1時間くらいだろうかシノに引っ付き回っていた女子学生が問題を起こした。いや、喧嘩を買ったと言ったほうが正しいのかもしれない。
「ちょっと貴方!いい加減にしてくださるかしら。作法がなっていないのは良いとしてシノ様のご迷惑になるってわからない?」
「何よ!どうせモブのくせに!未来の聖女に楯突くわけ!私は主人公だからシノ様の迷惑にならないわよ」
相変わらず訳のわからないことを言うなあの女子学生……って待てよ、今聖女って言ったか?いや、まだ聞き間違いという可能性もある。
「私は聖女よ!せ・い・じょ!」
うーんガッツリ言ってた。あーどうしようどんどんヒートアップしてる。止めるべきか?でもこう言ったことって風紀委員がするべきだよな。今日の俺たちの仕事は清掃だし美化委員の出る幕じゃないしやはり見て見ぬふりをするべきだろうか。つかシノの奴どこ行った?辺りをキョロキョロと見渡すがらしき人は見当たらない。
ふーっと首筋に息を吹きかけられ変な声を出してしまし振り返って見るとそこにはシノが居た。
「ファッ!おまっ、お前!いきなり何すんだよ」
「はは、お前とは失礼だなシリウス。俺にはちゃんとシノって名前があるんだ。名前で呼んでくれないなんて寂しいな」
クソぉ探してはいたけど会いたいとは言っていない。というか今一番会いたくない相手だ。
シノ・ルミナス……公爵家の嫡男であり三大公爵家の中で最も権力のある家紋
そして何よりこいつは俺の元婚約者である。
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