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勇者とギルド2
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「つっかれたよー、セレヌンティウスー!!オイオイヨー!!」
「よしよし、レナたん。」
3日後、レーナは一連の仕事に片がつき実家である宿屋に戻っていた。次の日には魔物解体の協力者がガーグ指揮の元に集い、仕事は順調に進んでいったが、何分量が多い。昼間は総出で魔物の解体、夜は書類作成と鬼のような仕事量に一度も睡眠を摂ることも出来なかった。それを見た部下や冒険者は、申し訳なさもあったのか一度街に戻り休むように進言し、街に戻って来た。ちなみに、変わりに大変な思いをしているのはガーグである。
「母さん、おちゃけ呑みたい。」
「はいはい、じゃあ肉も用意するからちょっと待っててね。」
「うー、分かった~・・・。」
その後、ヨロヨロの状態で戻ってきたところをセレンに発見され、実家に担ぎ込まれた。そして現在の聖騎士の威厳も何もない状態となっている。
「セレンちゃんありがとうね。重かったでしょう?」
「いえ、私鍛えてますから!」
筋肉はない細腕を曲げてみせる。実際は聖女のスキルである、パワーアップレベル10を使用してここまで連れてきた。
「それというのも全部アイツのせいだ!!!」
そう言うと給仕を手伝っているモグラを指さして、叫んだ。実際そうなのだが、
「拙者は何もしていないが?」
としらを切る。あの後モグラは宿屋に帰り、ガルナに事の次第を伝えると、用意していた風呂に入って返り血を洗い流し、フェルト渾身の料理に舌鼓を打ち、何事もなかったかのように寝た。次の日も特に変わった様子なく祝日の大忙しの給仕や掃除を手伝っていた。
「その日は迷惑な客がいらしたのでな、追い払っていただけだ。」
「その日はありがとうね。おかげで問題なく仕事を終えられたよ。」
ガルナはモグラのいうことに合わせていた。レーナはモグラの過去を知っている。気を遣ってくれているのだろうと、モグラは察した。人生経験の浅い者は彼の正体に気付く事は出来ない。モグラのしている髪飾りは強いそうした効果がある。・・・ただ、蓮は遊び半分で渡しているのだが、とにかくいくら聖騎士とは言え、一流の鍛治士の作品は目をごまかすには十分だった。ちなみに本当の使用目的は祭りの時に販売する玩具なのだが・・・。ただ、約一名はその気配に懐かしさを覚えていた。
「本当にそうなのか?街に居るオーガなんてお前くらいのもんだろうに・・・。」
「そうですな。もしかしたら拙者を追ってきた者かもしれん。ただ、悪い奴ではないのでそうそう気にすることもござらん。」
「そうなのか?」
「ああ。」
「だが、何故悪い奴じゃないとわかるんだ。」
「ふーむ・・・。」
どう言い訳しようかと少し悩む。彼は嘘が下手だ。嘘を着けば、必ずこの母娘は質問攻めをされて最終的にはレーナは暴れるだろう。そんな時だった。
「そんなことより、レナたん。お酒が開いてるわよ。」
「おっと、エールもう一杯!」
「了解でござる。」
セレンが助け船を出した。モグラは厨房に酒をつぎに行く。ガルナは彼女を見てもしや気付いたのかとも思ったが、特に詮索はしなかった。
(これは両人同士の問題だからね。)
セレンは後ろに下がるモグラの背中を見つめる。
(本当に貴方なの、レオン君。)
モグラの外見は顔以外ほとんど変わってしまっていた。あの頃とは違う身長、伸びた髪、そして全身の傷、身体中の筋肉は隆々としていた。勇者の頃は聖剣の力とセレンの魔術によって強化され、その力で戦うスタイルだった。あまり筋力を要さなかった為、現在とはかけ離れた外見をしていた彼だが、分かるものには分かるものである。しかし、彼女は恐れていた。それを確認すればまたどこか遠くに行ってしまう。それだけは絶対に嫌だった。
「レーナ、私は卑怯者よね・・・。」
「どうしらんあ、セレンは立派だったぞー!避難してきた人をちゃんと護ろうろしてたじゃないかー!謙虚だなーセレンは。グシグシ」
レーナはセレンを抱きしめ、頭をぐりぐりする。
「もう、このお酒は私がもらうよ。」
セレンは立ち上がりエールを一気飲みした。
「よしよし、レナたん。」
3日後、レーナは一連の仕事に片がつき実家である宿屋に戻っていた。次の日には魔物解体の協力者がガーグ指揮の元に集い、仕事は順調に進んでいったが、何分量が多い。昼間は総出で魔物の解体、夜は書類作成と鬼のような仕事量に一度も睡眠を摂ることも出来なかった。それを見た部下や冒険者は、申し訳なさもあったのか一度街に戻り休むように進言し、街に戻って来た。ちなみに、変わりに大変な思いをしているのはガーグである。
「母さん、おちゃけ呑みたい。」
「はいはい、じゃあ肉も用意するからちょっと待っててね。」
「うー、分かった~・・・。」
その後、ヨロヨロの状態で戻ってきたところをセレンに発見され、実家に担ぎ込まれた。そして現在の聖騎士の威厳も何もない状態となっている。
「セレンちゃんありがとうね。重かったでしょう?」
「いえ、私鍛えてますから!」
筋肉はない細腕を曲げてみせる。実際は聖女のスキルである、パワーアップレベル10を使用してここまで連れてきた。
「それというのも全部アイツのせいだ!!!」
そう言うと給仕を手伝っているモグラを指さして、叫んだ。実際そうなのだが、
「拙者は何もしていないが?」
としらを切る。あの後モグラは宿屋に帰り、ガルナに事の次第を伝えると、用意していた風呂に入って返り血を洗い流し、フェルト渾身の料理に舌鼓を打ち、何事もなかったかのように寝た。次の日も特に変わった様子なく祝日の大忙しの給仕や掃除を手伝っていた。
「その日は迷惑な客がいらしたのでな、追い払っていただけだ。」
「その日はありがとうね。おかげで問題なく仕事を終えられたよ。」
ガルナはモグラのいうことに合わせていた。レーナはモグラの過去を知っている。気を遣ってくれているのだろうと、モグラは察した。人生経験の浅い者は彼の正体に気付く事は出来ない。モグラのしている髪飾りは強いそうした効果がある。・・・ただ、蓮は遊び半分で渡しているのだが、とにかくいくら聖騎士とは言え、一流の鍛治士の作品は目をごまかすには十分だった。ちなみに本当の使用目的は祭りの時に販売する玩具なのだが・・・。ただ、約一名はその気配に懐かしさを覚えていた。
「本当にそうなのか?街に居るオーガなんてお前くらいのもんだろうに・・・。」
「そうですな。もしかしたら拙者を追ってきた者かもしれん。ただ、悪い奴ではないのでそうそう気にすることもござらん。」
「そうなのか?」
「ああ。」
「だが、何故悪い奴じゃないとわかるんだ。」
「ふーむ・・・。」
どう言い訳しようかと少し悩む。彼は嘘が下手だ。嘘を着けば、必ずこの母娘は質問攻めをされて最終的にはレーナは暴れるだろう。そんな時だった。
「そんなことより、レナたん。お酒が開いてるわよ。」
「おっと、エールもう一杯!」
「了解でござる。」
セレンが助け船を出した。モグラは厨房に酒をつぎに行く。ガルナは彼女を見てもしや気付いたのかとも思ったが、特に詮索はしなかった。
(これは両人同士の問題だからね。)
セレンは後ろに下がるモグラの背中を見つめる。
(本当に貴方なの、レオン君。)
モグラの外見は顔以外ほとんど変わってしまっていた。あの頃とは違う身長、伸びた髪、そして全身の傷、身体中の筋肉は隆々としていた。勇者の頃は聖剣の力とセレンの魔術によって強化され、その力で戦うスタイルだった。あまり筋力を要さなかった為、現在とはかけ離れた外見をしていた彼だが、分かるものには分かるものである。しかし、彼女は恐れていた。それを確認すればまたどこか遠くに行ってしまう。それだけは絶対に嫌だった。
「レーナ、私は卑怯者よね・・・。」
「どうしらんあ、セレンは立派だったぞー!避難してきた人をちゃんと護ろうろしてたじゃないかー!謙虚だなーセレンは。グシグシ」
レーナはセレンを抱きしめ、頭をぐりぐりする。
「もう、このお酒は私がもらうよ。」
セレンは立ち上がりエールを一気飲みした。
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