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第四章 変わりゆく季節

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「男のアレって……」
 魔力でそんなものが作れるなんて考えたこともなかったティアは、思わずアルフィの顔を見つめた。
「あんたの覇気も魔力の一種だって言ったはずよ。<イルシオン>に覇気を纏わせるつもりで、アレの形に覇気を集めてみなさい」
 ニヤリと笑いながら、アルフィが告げた。

「こうかな……?」
 ティアは両手で<イルシオン>を握るように手を重ね、何もない空間に覇気を纏わせるように放出した。
 すると、白い覇気が集まり、剣の形に光り出した。

「あんたね、アンジェリーナを剣で刺し殺す気? 男のアレを思い浮かべなさい」
 その様子を見ていたアルフィが、呆れたようにティアに言った。
「う、うん……」
 アルフィの言葉に、ティアはダグラスの長大な逸物を思い浮かべると、覇気をさらに小さく凝集して思い通りの形を作り上げた。

「ティア、アンジェは処女なんでしょ? そんな大きいの入ると思う?」
「わ、わかった……」
 ティアは更に覇気を凝集させると、一回り以上小さな光の逸物を作り上げた。
「それでも大きいと思うけど、さっきよりはいいわね。もう一回り小さく出来る?」
「うん……」
 アルフィの言葉に従い、ティアはさらに覇気を凝集させた。

「そんなものね。それでアンジェの処女をあんたがもらいなさい」
 ティアの作り出した光の逸物に満足すると、アルフィは笑みを浮かべながらティアに告げた。

「アンジェ、優しくしてあげるね」
 ビクビクと痙攣を続けながらグッタリと寝台に沈んでいるアンジェの目の前に、ティアは光の逸物をかざして見せた。
「ひぃっ! な、何ですか……それ……」
 ティアの言葉で目を開いたアンジェが、光の逸物に気づいて怯えた声を上げた。

「アンジェの初めてを私にちょうだい」
 右手で光の逸物を握りながら、ティアは左手でアンジェの銀髪を優しく撫でて言った。
「ティア……そんな……やめて……怖い……」
 恐怖のあまり、アンジェは逃げようとした。だが、何度も歓喜の極みに押し上げられた躰は、甘く痺れきっていて思い通りに動かすことさえ出来なかった。

「アンジェ、愛してるわ……」
 そう告げると、ティアはアンジェの唇を塞いだ。ネットリと舌を絡めながら、左手でアンジェの胸を優しく揉みしだき始めた。
「ん……んぁ……ん、んはぁ……」
 甘い唾液を味わうように、アンジェも舌を絡ませると熱い吐息を漏らした。

「アンジェ、私の物になって……」
 細い唾液の糸を引きながら唇を離すと、官能に蕩けている金色の瞳を見つめながらティアが言った。そして、アンジェの両足を大きく開かせると、濡れた秘唇に光の逸物を充てがった。
「ま、まって……ティア、怖い……」
「大丈夫よ。ゆっくりと入れるから……」

「あっ、あぁああ! い、痛いっ! 抜いてぇ! 痛いぃ!」
 ティアが光の逸物の先端をアンジェの秘唇に入れた瞬間、アンジェは大きく仰け反ると長い銀髪を振り乱しながら泣き叫んだ。下半身に杭を打ち込まれたような衝撃に、アンジェは無意識に躰をずり上がらせた。

「アンジェ、私のアンジェ……大好き……」
 そう告げるとティアは左手で優しくアンジェの乳房を揉み上げながら、指で尖った乳首をコリコリと扱いた。そして、右手の光の逸物をグイと奥に押し込んだ。
「あっ、あぁあああ!」
 金色の瞳から大粒の涙を流しながら、アンジェが顎を仰け反らせた。その様子を愛おしそうに見つめると、ティアはさらに逸物を奥へ押し込んだ。

「ひぃいいい!」
 アンジェは悲鳴を上げると、空気を求めるように口をパクパクと開いた。逸物を呑み込んだ秘唇から、トロリと破瓜の血が流れ落ちて寝台に赤い染みを描いた。
「アンジェ、痛かった? でも、これでアンジェは私の物よ」
 嬉しそうな笑顔を浮かべると、ティアはゆっくりと逸物を秘唇の入口まで引き抜き、再び奥へと押し込んでいった。アンジェが逸物に慣れるように、ティアはその動作をゆっくりと続けた。

「い、痛いっ! 動かさないでぇ! あ、あっ! 痛いぃ!」
 フルフルと顔を振りながら涙を流し続けるアンジェに、ティアは優しく告げた。
「早く気持ちよくなるように、手伝ってあげるわね」
 そう告げると、ティアは右手で逸物を抜き差ししながら、左手でアンジェの叢をかき分けて剥き出されたままの陰核に指を這わした。そして、充血して一回り大きくなった陰核を摘まみ上げると、コリコリと指で扱き始めた。

「ひっ、あっ、あぁああ! 痛いっ! あっ、そこ……だ、だめぇえ!」
 腰骨を灼き尽くすほどの凄まじい愉悦と破瓜の痛みとが同時に総身を迸り、アンジェは顔を激しく振った。寝台の上で、銀色の長い髪が淫らに舞い乱れた。
「あ、あっああ! あっ、だめぇ! あ、あひっ! あっ、あぁああ!」
 アンジェの声色が徐々に艶を帯びてきた。秘唇からくちゅくちゅと卑猥な音が響きだし、愛液が溢れだした。

「アンジェ、もっと気持ちよくしてあげるわね」
 ティアは光の逸物に覇気を込めた。逸物の先端が小刻みに振動し、幹部分が大きく波を打ち始めた。くちゅくちゅと淫らな音色を奏でながら膣壁を抉るように逸物を動かすと、ティアは抜き差しする速度を速めていった。

「あっ、あっああ! やめてぇえ! だ、だめぇえ! ゆるして! いっちゃうっ! い、いくぅうう!」
 大きく総身を仰け反らせると、アンジェはビックンッビックンッと激しく痙攣して大悦の極みに駆け上がった。随喜の涙が頬を伝い、口元からネットリとした涎の糸を垂らすと、アンジェは硬直を解き放ってグッタリと寝台に沈み込んだ。

「はっ……はぁ……は、はぁ……はぁ……」
 妖精のような美貌を涙と涎とに塗れさせて、アンジェは熱い吐息をせわしなく漏らした。凄まじい官能の愉悦が全身を蕩かせ、アンジェは四肢の先まで痺れて指一本動かせなかった。総身はビクンッビクンッと痙攣し続け、金色の瞳はボウッと潤んで焦点を失っていた。

「アンジェ、私のでいってくれたのね。どう、気持ちよかった?」
「もう……ゆるして……おかしく……なっちゃいます……」
 真っ赤に染まった目尻から大粒の涙を溢れさせながら、アンジェは官能に蕩けきった瞳でティアを見つめた。口元からツゥーっと糸を引いて涎が垂れ落ち、寝台に染みを描いた。

「アンジェ、愛してるわ」
 そう告げると、ティアはアンジェの唇を塞ぎ、ネットリと舌を絡めた。左手で乳房の柔らかさを楽しみながら、硬く屹立した乳首ををコリコリと扱いた。そして、右手でアンジェの中にある光の逸物を再び出し入れし始めた。

「んっ……んぁあ……んめぇ……ん、んはぁ……」
 秘唇から腰骨を灼き尽くすような快感が広がり、乳首から峻烈な喜悦が走ると、アンジェはビクンっと総身を仰け反らせた。凄絶な官能を逃がすように唇を離すと、アンジェは激しく首を振りだした。

「あっ、あっ……やめて……あ、あひっ! だめ……あ、あっ、あぁああ!」
 アンジェが両手でティアの右手の動きを止めるように押さえた。その行為を無視するかのように、ティアは光の逸物に覇気を流した。その瞬間、光の逸物が激しく振動しながら大きくうねり、アンジェの膣壁を抉るように擦り上げた。

「ひぃいいい! あっ、あぁああ! だめぇえ! おかしくなるっ! あ、ひぃいいい! また、いっちゃうっ! いくぅううっ!」
 大きく背中を仰け反らせると、アンジェはビックンッビックンッと激しく痙攣して絶頂への階段を一気に駆け上った。プシャアアっと秘唇から大量の愛液を迸ると、アンジェはガチガチと歯を鳴らせながら官能の愉悦を噛みしめるように硬直した。

(凄いぃ……死んじゃうっ……もう、だめぇ……)
 激しい硬直から総身を弛緩させると、アンジェはグッタリと寝台に沈み込み、そのまま意識を失った。アンジェの秘唇からチョロチョロと黄金の水が流れ出て、寝台に染みを描いた。
 涙と涎を垂れ流しながら、汗にまみれた裸身をビクンッビクンッと痙攣させているさまは、凄絶な歓悦に翻弄されつくされた女体の末路そのものだった。
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