今を春べと咲くや此の花 ~ 咲耶演武伝 ~

椎名 将也

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第2章 十八歳の軌跡

10.九尾狐の本性

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「おはようございます、咲希……。ご気分はいかがですか?」
 目を覚ますと隣に絶世の美女が横たわっていた。その黒瞳に映る星々の煌めきを見て、咲希はカアッと顔を赤らめた。昨夜の記憶が脳裏に蘇ってきたのだ。
「お、おはよう……。昨日は何であんなことを……?」
 玉藻の口づけを受けて何度も絶頂し、失神までしてしまった自分が信じられなかった。

「あんなこと……? ああ、口づけおれいのことですか? よろしければ、もう一度してさしあげましょうか?」
「い、いらないわよ……。お、女同士であんなの、おかしいでしょう……?」
 恥ずかしさのあまり真っ赤に顔を染めながら、咲希が文句を言った。その様子を楽しそうに見つめると、玉藻はニッコリと微笑みながら告げた。

「ご不満だったのですか? それは失礼いたしました。では、今夜は最後までしてさしあげますね」
「さ、最後までって……」
 口づけだけで失神したのだ。それ以上のことをされたらどうなってしまうのか、咲希は期待と不安にドキンッと胸が高まった。

(な、何考えてるのよ、あたしったら……! 女同士でそんなこと、おかしいでしょ!)
 その時、咲希の脳裏に楽しげな咲耶の声が響き渡った。
『何事も経験じゃ。一度、九尾狐クミホの愛撫を受けてみたらどうじゃ? 新しい世界が見えるかも知れぬぞ?』
(バカッ! 朝から変なこと言わないでよ、このへっぽこ女神ッ!)
 揶揄からかってきた咲耶を怒鳴りつけると、咲希はガバッとベッドから跳ね起きた。

「あたし、シャワーを浴びてくるわ。時間がないから、今日はバイクで大学に行くけど、玉藻はどうする?」
「バイクというのは、下にあった鉄の馬のことでしょうか? わたくしも乗ってみたいので、後ろに乗せてくださいませ」
 玉藻の言葉に、咲希は驚いて振り向いた。

「乗りたいって……、ヘルメットは一つしかないから無理よ」
「ヘルメットとは……?」
 初めて聞く言葉に、玉藻が首を捻りながら訊ねてきた。
「あれのことよ。バイクに乗るには、あのヘルメットを被らなくちゃだめなのよ」
 サイドボードの上に置いてあるSHOEIのヘルメットを指しながら、咲希が言った。

「では、わたくしの分も買ってくださいませ。昨日お渡ししたきんで足りますでしょう?」
「それは……足りるけど……」
 三千万円以上の金の延べ棒をもらっているので、咲希はダメだとは言えなかった。
「それでは、今日はヘルメットというのを買いに行きましょう。どこに売っているのですか?」
「学校はどうするの……?」
 嬉しそうな表情を浮かべる玉藻を見つめながら、咲希は最後の抵抗を試みた。だが、期待に満ちた玉藻の瞳を拒絶することが不可能であることは分かりきっていた。

「一日くらい休んでも大丈夫ではありませんか? ヘルメットがあれば、どこへでも咲希と一緒に出かけられますでしょう?」
「分かったわよ……。じゃあ、先にシャワーを使わせてもらうから、後であなたも浴びていいわよ……」
 ハアッと大きなため息をつくと、咲希は浴室へと向かって行った。だが、一人ベッドに残された玉藻がニヤリと笑みを浮かべたことに、咲希は気づいていなかった。


(まったく……。玉藻といると、ペースを乱されっぱなしだわ)
『それは仕方なかろう。相手は時の権力者たちを手玉に取ってきた、よわい三千年を超える女狐なのじゃから……。彼奴あやつに取ってみれば、咲希を相手にするなど赤児の手を捻るようなものじゃ』
 シャワーを浴びながら愚痴る咲希を見て、咲耶が苦笑いを浮かべながら告げた。

(それはそうかも知れないけど……。何か口惜しいじゃない……?)
 昨夜も突然口づけされて、その壮絶な快感に抗うこともできずに失神させられたのだ。その恥辱を思い出すと、咲希は何とか玉藻に一泡吹かせたいと考えた。その考えを読んだかのように昨夜が告げた。

『やめておくがよい。でも彼奴あやつのペースを崩すことはなかなかできぬのじゃ。いん紂王ちゅうおうや西周の幽王でさえとりこにされたのじゃぞ。返り討ちに遭うのが目に見えておる』
 咲耶の正論に、咲希は何も言えなくなって黙り込んだ。その時、突然、浴室の扉が開け放たれた。驚いて振り向くと、一糸纏わぬ姿の玉藻がその美しい肢体を晒して立っていた。

「な、何、急に入ってきてるのよ?」
 黒曜石の瞳を大きく見開くと、咲希は慌てて両手で胸を隠して後ろを向いた。
「考えたらわたくし、シャワーという物を使ったことがありませんの。ですから、使い方を教えていただこうかと思いまして……」
 見る者を魅了する笑みを浮かべながら、玉藻が告げた。

「そ、そう言えば、そうね……。ごめんなさい、忘れていたわ。このレバーを上に上げればシャワーが、下に下ろせば蛇口からお湯が出るの。それと、これを右に回すと熱くなって、左に回すと冷たくなるわ……」
 魅惑的な玉藻の肢体から目を逸らせながら、咲希が早口で説明した。女の咲希が見てもドキドキとするほど、玉藻は完璧なプロポーションをしていた。

 白い肌は陶磁のように滑らかで、くっきりとした鎖骨の下には豊かで大きな双乳が重たげに揺れていた。その中心には薄紅色をした媚芯がツンと突き勃ち、引き締まったウエストの下には黒々としたくさむらなびいていた。小さめの顔に細い首、女性らしい起伏に富んだ肢体としなやかで長い手脚……。それはまさしく神々に愛された美の化身そのものであった。

「これは、何ですの……?」
 姿見の下のカウンターに置いてあるボトルを指しながら、玉藻が興味深そうに訊ねてきた。
「左から、シャンプー、トリートメント、リンス・コンディショナー、ボディシャンプーよ。シャンプーで髪を洗った後でトリートメントを塗り込んでダメージをケアするの。その後、リンス・コンディショナーを使って髪を保護するのよ。ボディシャンプーは、体を洗うためのものよ」

「なるほど……。色々とあるのですね? では、わたくしが咲希の背中を流してさしあげます」
 そう告げると、玉藻はボディシャンプーのポンプヘッドを押して乳液を左手に受け、両手で泡立て始めた。

「ち、ちょっと……いいわよ、自分でやるから……」
「遠慮なさらずに……。後ろを向いてくださいませ」
 にこやかな微笑を浮かべる玉藻を見て、咲希は仕方なく彼女に背を向けた。その瞬間、玉藻の両手が妖気に包まれたことに、咲希は気づかなかった。

「では、始めますね……」
 玉藻が咲希の背筋に沿って、ゆっくりと手を撫で下ろした。その瞬間、壮絶な快感が咲希の背中を舐め上げた。
「ひぃいいッ……!」
 ビクンッと裸身を跳ね上げると、咲希は白い顎をグンと突き上げて仰け反った。玉藻の手が触れたすべての箇所から、凄まじい愉悦が刻み込まれたのだ。

「あッ、いやッ……! だめッ! ひぃッ! あッ、あッ、いやぁあッ……!」
 予想もしていない歓喜の激流が全身を駆け巡り、咲希は抑えきれない喘ぎ声を迸らせた。膝がガクガクと笑って脚に力が入らなくなり、咲希は両手で姿見に縋り付くようにもたれかかった。

「どうされました? くすぐったいのですか?」
「違ッ……あッ、ダメッ! ひッ、いやッ! あッ、やめッ……あッ、あぁああッ……!」
 玉藻の言葉を否定することさえできずに、咲希は真っ赤に染まった顔を激しく左右に振った。濡れた漆黒の髪が振り乱れ、ピシャピシャと飛沫を散らした。

「あまり動かないでくださいませ。手が滑ってしまいますわ」
 そう告げると、玉藻は咲希の脇から両手を廻し、後ろから双乳を包み込んだ。ツンと突き勃った媚芯を転がしながら、ボディシャンプーで泡立った手で乳房を揉みしだき始めた。同時に、手の平に妖気を集めて淫気と化し、咲希の乳房に注ぎ込んだ。

「ひぃいいッ……! だめぇえッ! いやッ! イクぅうッ……!」
 ビクンッビックンッと激しく裸身を痙攣させると、咲希は凄絶な絶頂を極めた。ガクガクと慄えて崩れ落ちそうな総身を、姿見に縋り付きながら咲希は必死で繋ぎ止めた。だが、鏡に映った自分の姿を眼にした瞬間、咲希は愕然として言葉を失った。

(これが……あたし……? こんな……イヤらしい顔……)
 そこには、真っ赤に顔を紅潮させ、官能にトロンと蕩けきった瞳から随喜の涙を流している女の姿があった。ハァハァとせわしなく吐息を漏らす唇からは、トロリと糸を引きながら涎が垂れ落ちていた。それは紛れもなく、官能の奔流に狂わされた淫らな女の顔そのものであった。

「どうですか、咲希……? 少しは気持ちよかったですか?」
 咲希の背後でニッコリと笑みを浮かべている玉藻の顔が鏡に映った。その瞬間、激しい羞恥の感情に襲われて、長い髪を振り乱しながら咲希は激しく首を振った。
「そうですか……。それは失礼しました。では、もっと淫気を強くしてさしあげますわ」
 玉藻がニヤリと笑みを浮かべた瞬間、再び凄まじい愉悦が咲希の全身を襲った。

「ひぃいいッ……!」
 グンッと顎を突き上げながら、咲希が大きく総身を仰け反らせた。玉藻は左手で咲希の左乳房を揉みしだき、ガチガチに突き勃った媚芯を指先で摘まみ上げながら激しく扱き始めた。
 そして、右手を脇腹に滑らせて柔らかいくさむらをかき分けると、敏感な真珠を探り当ててクルンと薄皮を剥きあげた。

「だめッ、そこッ……! ひぃッ……! いやぁあッ……!」
 真っ赤に充血した真珠に溢れ出た蜜液を塗り込みながら、玉藻は再び両手に妖気を集めた。そして、先ほどを遥かに上回る淫気を、両手で摘まんでいる二つの突起に一気に流し込んだ。

「ひぃいいッ……!」
 限界を遙かに超える超絶な快絶に、咲希は一瞬の我慢さえできずに極致感オルガスムスを極めた。ビックンッビックンッと裸身を激しく痙攣させると、ガチガチと歯を鳴らしながら歓喜の硬直をむさぼった。茫然と見開いた黒曜石の瞳からは滂沱の涙が流れ落ち、熱い喘ぎを漏らす唇からはネットリとした涎が長い糸を引いて垂れ落ちた。
 次の瞬間、全身の硬直を解き放つと、咲希はグッタリと弛緩して膝から崩れ落ちた。

「可愛いですね、咲希は……。この程度で、気を失うなんて……」
 ビクンッビクンッと痙攣しながら浴室の床に横たわる白い肢体を見下ろすと、三千年を生きる淫魔の女王は楽しそうな微笑を浮かべた。

此奴こやつの本性は、淫魔これじゃったか? このままでは、咲希は此奴こやつとりこにされてしまうかも知れぬ。やはり、早めに封印しておく方がよかろう』
 葦原中国あしはらのなかつくに随一の美貌を誇る女神が、珍しく真剣な表情を浮かべながら九尾狐クミホを見据えていた。


 りんかい線東雲しののめ駅を下りて東京湾岸道路を越えると、以前に将成と一緒に来たバイク用品センターの建物が見えてきた。広い駐車場に駐めてある数十台のオートバイを見て、咲希は興味に胸を高鳴らせた。

(凄い……。ハーレーダビッドソンやBMW、ドカティまであるわ。やっぱり、大型って格好いいな。あたしも、大型二輪取ろうかな?)
 以前に来た時と違い、バイクの魅力を知った今では様々なマシーンに興味を持っていた。愛車のCB400SFが嫌になった訳ではなかったが、より大排気量のバイクを運転したいと咲希は思い始めていた。

 中でも、今一番のお気に入りは、ハーレーダビットソン社のSTREET BOB 114というモデルだった。無駄を省いたクラシカルなデザインに、1,868ccの空冷型ミルウォーキーエイト・エンジンは最大トルク155Nm、最大出力94 HP/70 kWを誇る。黒やグレー系の塗装色が多いハーレーダビットソンの中で、数少ない真紅のモデルがあることも気に入っている大きな理由だった。

 しかし、本体価格だけでも二百二十万円以上もする上、諸経費や保険代を入れたら二百五十万円を軽く超えるのだ。その上、大型二輪免許取得のための教習所費用も含めると三百万円近くもするため、諦めざるを得なかった。
 だが、今の咲希には昨日玉藻からもらった金の延べ棒があった。それを十本も換金すれば、十分に手が届く金額なのだ。咲希の脳裏で、取らぬ狸の皮算用が始まった。

「ずいぶんと色々な物が売っているのですね? あ、あそこにヘルメットがたくさん置いてありますわ」
 店内に入ると、玉藻がはしゃいだ声を上げながらヘルメット売り場を指差した。
「先にフィッティングを申し込むわよ」
「フィッティングですか? 何ですの、それは……?」
 ヘルメット売り場に駆け寄ろうとした足を止めて、玉藻が咲希の方を振り向いた。

「ヘルメットって、普通は大きさが五種類あるの。でも、人の頭って、一人ひとり形や大きさが違うから、サイズを測って調整してもらうのよ。それをフィッティングって呼んでるの」
「なるほど……。では、そのフィッティングをやりましょう」
 咲希の説明に納得して、玉藻が笑顔で頷いた。それを見て、咲希は近くにいた店員を呼び止めてフィッティングの申し込みをした。

 前回は別の客がフィッティング中だったため二十分ほど待たされたのだが、今日はすぐに測定してもらえる事になった。
「凄いですね。Sサイズにジャストフィットですよ。こんなこと、滅多にないんですが……」
 玉藻のフィッティング結果は、咲希と同じくジャストフィットのSサイズだった。百人に一人と言われるジャストサイズだが、ここにそれが二人もいることを知って咲希は苦笑いを浮かべた。

「咲希のヘルメットはどれですの?」
 展示されている百種類以上のモデルを見つめながら、玉藻が訊ねてきた。
「あたしのはSHOEIっていうメーカーのZ-8ノクターンというシリーズよ。あ、このシリーズね」
 SHOEIの展示スペースの中で、最も目立つ場所に展示されているシリーズを咲希が指差した。一年半前とモデルが入れ替わっているようで、モデル名もZ-8からZ-9に変わっていた。

「咲希と同じ色がございませんわ」
 不満そうな口調で玉藻が頬を膨らませた。その愛らしい仕草で何人の男が騙されるのかと思うと、咲希が楽しそうに答えた。
「モデルチェンジしたみたいね。これなんか、あたしのモデルに近いけど、どうかな?」
 咲希のモデルは、漆黒のベースにあごからうなじにかけて白地に淡紅色ローズ・ピンクのラインが入っていた。それに対して、この新モデルは淡紅色が真紅のラインに変わっていた。

「そうですね。じゃあ、それに決めますわ」
 他のモデルに見向きもせずに、玉藻が笑顔を浮かべながら告げた。
(こいつ、まさか選ぶのが面倒くさいんじゃないでしょうね?)
 チラリとそう思って選んだヘルメットを手に取ると、咲希はその値札を見て驚いた。

(定価七万三千円……ディスカウント価格でも六万七千円って……。あたしのモデルよりも五千円も上がってるじゃない?)
 一年半の間に価格改定があったのか、大幅な値上げに咲希はため息をついた。
(将成があたしのヘルメットを買ってくれた時も、こんな感じだったのかな?)
 嫌な顔ひとつ見せずにヘルメットを買ってくれた将成に、改めて咲希は感謝した。

「ついでだから、ジャケットやグローブを見てもいいかな?」
「構いませんよ。どうせでしたら、何かお揃いの物を買いませんか? わたくしと咲希はもう特別な関係ですので……」
「と、特別って……」
 ニッコリと微笑みながら告げた玉藻の言葉に、咲希はカアッと顔を赤らめた。

(昨夜といい今朝といい、あんなことしてくるなんて何考えてるのかしら? ひょっとして、玉藻って、そっちのがあるのかしら……?)
 思わず両手で胸を抱き締めながら、咲希はジト目で玉藻を見つめた。
『そうではなかろう……? 『火焔の女王』などと呼ばれておるが、此奴こやつの本性は淫魔じゃ……』
 突然、脳裏に咲耶の声が響き渡った。

(淫魔って……? どういうことよ?)
 昨夜の言葉に驚愕して、思わず咲希が訊ねた。
『今朝、風呂で此奴こやつが咲希を抱いていたのを見て気づいたのじゃ。あの時、此奴こやつは両手に集めた妖気を、淫気に変えてお前に注いでおった……』
(淫気……? だから、あんなに……)
 感じたんだと言おうとして、咲希は慌てて言葉を途切れさせた。言われてみれば、少し体に触れられただけで、凄まじい快感が全身を駆け巡ったのだ。

此奴こやつ本人には悪気はなさそうじゃが、あんなことを続けられたら普通の女子おなご此奴こやつから離れられなくなるぞ。やはり、早めに封印した方がよいと思うが、どうじゃ……?』
(封印……。それは……)
 咲耶の提案に、咲希は言葉に詰まった。初対面では殺されかかったが、それ以降は咲希に害を及ぼすようなことは一つもされていなかった。咲希に快感を与えたのも、玉藻にとっては単なるお礼のようなものらしかった。

『咲希が躊躇する気持ちも分からんではない。じゃが、あの淫気を毎日注がれてみよ。咲希は正気を保つ自信があるのか?』
(それは……)
 絶対に無理だった。あれほどの快感を我慢することなど、できるはずがなかった。だからと言って、すぐに玉藻を封印する気にはなれなかった。

(今度あんなことをしようとしたら、絶対にやめるようにお願いしてみるわ。それでも続けるようならば、封印を考えましょう……)
『咲希がそう言うのであれば仕方ないが……。じゃが、覚えておくがいい。淫魔に堕とされた者は、二度と元には戻れぬぞ。紂王や幽王、鳥羽上皇などがそのよい例じゃ。皆、元々は賢王と呼ばれていた男たちじゃぞ。それが九尾狐クミホによって、歴史に名を残すほどの悪逆の王となったのじゃ……』
 咲耶の話を聞いて、咲希は背筋にゾッと鳥肌が立った。偉大な王侯よりも自分の方が意志が強いという自惚れなど微塵もなかった。

(分かったわ。咲耶、もしあたしが今度流されそうになったら、どんな手を使っても止めて!)
『仕方ないのう……。分かった。その時には、九尾狐クミホを切り伏せてでも止めてやろうぞ!』
 力強い守護神の言葉に、咲希はホッと胸を撫で下ろした。
(ありがとう、咲耶……。やっぱり、いざという時には頼りになるわ)
『当然じゃ。プリン五つで手を打ってやろうぞ!』
 咲耶が胸を張って言い切った。その一言さえなければ、「へっぽこ女神」なんて呼ばないのにと咲希は心の中で思った。
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