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第1章 巨大な風景画の絵を描き続ける美術部

第8日目 🎨美術部員の正体…そこで今一度

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しっかりと伝えられた🎨ふたりの美術部員の正体を知って、がく然とした。ひとり存在しない。🏫学籍にも🎨元美術部の部員名簿にも、何もかも記されていない。元顧問から語られたあらたなる真実に拍子抜けした。

そこで、瞬時に今までの日々を振り返って出た答え。もはや、わからない。受け入れられない事実に、今まで👀目撃したこと💖感じたこと、その他諸々。全ての思い出を逐一ちくいち詳細に鮮明にありのまま、元顧問の一教師にぶつけ続けてみるが…答えは変わらない。

🎨美術室の窓際にいたはずのいない生徒、いないはずの生徒と向き合った在校生、そして、🎨美術部員同士で始まった🌸春🌻夏🍁秋❄冬めぐる季節。確かにそこに連なってた(今は存在すらしない)彼らが描いた🎨作品の数々。これら全ては幻だったというのか⁉という🔥怒気含む💖感情を持って、小さな元顧問へ👊すべてぶつけた。

ひとこと『何があったかは知らないけど、なんとなくすまない』などの👂双方にとっての理不尽な・理解不能な謝罪の言葉が果てしなく、続いていく。ますます腹がたっていく。

勝手に🏫学園生活を自分なりに楽しんでて、突然遮られたことについては誰のせいでもない自分勝手なわがままだと、後から認識が追い続けるも、思考が追いつかないままに👊怒りをぶつけ続けた。自分自身の👊怒りも止めることすらできなかった。

その際に内心『誰か、私を止めてくれ』とふと思っていたのかもしれない。背後から忍び寄る影がその場を瞬時に取り押さえて🌃日も暮れた。経緯いきさつはどうあれ、起きたことをあらためて理解することも、後味の悪い沈黙がこの場を支配していたけど…気がつけば、そのまま再び眠りについていた。その後のことはあまりよく覚えていない。あの🎨美術室で起きたことそのものに、🎨作品そのものに💖好感を抱いていたかどうかは、懐かしい日々をもう一度振り返っても今でも何もわからない。その場を後にすることを重く受け入れて、ふたたび🚶歩き出す。

何事もなかったようにそこに🏫学園はあり続け、これからも誰もが見守る日々へとまた再開していた。

…第2章へと続く。

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