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94. 気持ちの余裕を持って
「……あれ?ミク?」
ミクがリコ達が居なくなったと探している時、リコ達もミクの姿が見えなくなっていた
「居なくなった?」
リコと同じく、目の前で居なくなった時を見たクルミとモモカも、ミクがいたベッドを見たまま呆然としている
「でも、こんな一瞬で?」
慌ててミクを探し始めるリコ。クルミとモモカも部屋の中やトイレなどを探してもミクの姿はなく、戸惑いは増えてくばかり
「いないね。そっちは?」
部屋の外の廊下やベッドの下を覗いてミクを探していたリコもミクを見つけられず、慌てながら二人のもとに戻ってきた
「本の魔術を読んだのかな?」
「私と話をしてたのに、そんな余裕……」
「絵本も本もないよ」
ベッドでミクが読んでいた本と絵本が見当たらず、リコとクルミを呼ぶモモカ。二人も部屋の中を見渡して、本を探すが見当たらず、リコがうろたえはじめた
「どうしよう……」
「とにかく、レイさんに報告しなきゃ」
「そうだね。急いで行こう」
「……レグスに本を諦めさせるのは難しいだろう。あいつは否定していたが、本の魅力に取りつかれている。そう簡単にはいかないだろう」
「まあ、そうだな。だが、本部が諦めてくれただけでも助かったが……」
リコ達が、ミクが居なくなって慌てふためいている頃、まだ会議室にいたレイとカフカが深刻な顔で話し合いをしていた
「いや、レグスは一応この本部の副本部長をしている。レグスが命令をすれば、隊員達は動かざるをえない。安堵するのはまだ早い」
カフカの話に納得して考え込みはじめたレイ。一人無言で頭を悩ましているレイの姿を、同じく無言で見ていたカフカが、ゆっくりと話かけた
「それにレイ……」
「失礼します!レイさん、いますか?」
カフカの話を遮るように、会議室の扉を勢いよく開けレイを呼んだリコ。その後をクルミとモモカも追うように会議室の中に入ってきた。ドタバタと騒がしく入ってきた三人に、レイとカフカは驚き戸惑う
「リコ、開けるときは静かに……」
「ミクがいなくなったんです!」
レイの話を遮り、大声で報告をするリコ。机を叩き、興奮した状態で話をするリコの姿を、冷静に見ているレイとカフカ。リコの隣に来たクルミとモモカを見ても二人もうろたえている
「話してたのに、目の前にいたのに消えたんです!それで、あの……」
あたふたと伝えるリコ。その後も消えた時の状況を話そうとしても、上手く伝えられずレイとカフカは首をかしげながら、リコの話を聞いていると、クルミとモモカがリコよりも少し落ち着いて起きたことを説明をすると、慌てていた理由かわかったレイがはぁ。とため息ついた
「本の魔術を使ったのか?」
「ベッドの上で本を読んでいましたが、リコと会話もしていたので、そんな余裕はなかったと……」
と、一通りリコ達の報告を聞き終え、それを黙って聞いていたカフカが、向かいに座っているレイの様子をうかがっている。同じく話を聞き終えたレイは、黙りこみ考えはじめた。その様子をリコ達が不安そうに見ていると、考え終わったのか、レイがおもむろに立ち上がり、リコ達の横を通り入り口の方に歩きながら、リコ達に声をかけた
「とりあえず、捜索隊に探させよう。話はもう少し落ち着いてから聞く……」
ミクがリコ達が居なくなったと探している時、リコ達もミクの姿が見えなくなっていた
「居なくなった?」
リコと同じく、目の前で居なくなった時を見たクルミとモモカも、ミクがいたベッドを見たまま呆然としている
「でも、こんな一瞬で?」
慌ててミクを探し始めるリコ。クルミとモモカも部屋の中やトイレなどを探してもミクの姿はなく、戸惑いは増えてくばかり
「いないね。そっちは?」
部屋の外の廊下やベッドの下を覗いてミクを探していたリコもミクを見つけられず、慌てながら二人のもとに戻ってきた
「本の魔術を読んだのかな?」
「私と話をしてたのに、そんな余裕……」
「絵本も本もないよ」
ベッドでミクが読んでいた本と絵本が見当たらず、リコとクルミを呼ぶモモカ。二人も部屋の中を見渡して、本を探すが見当たらず、リコがうろたえはじめた
「どうしよう……」
「とにかく、レイさんに報告しなきゃ」
「そうだね。急いで行こう」
「……レグスに本を諦めさせるのは難しいだろう。あいつは否定していたが、本の魅力に取りつかれている。そう簡単にはいかないだろう」
「まあ、そうだな。だが、本部が諦めてくれただけでも助かったが……」
リコ達が、ミクが居なくなって慌てふためいている頃、まだ会議室にいたレイとカフカが深刻な顔で話し合いをしていた
「いや、レグスは一応この本部の副本部長をしている。レグスが命令をすれば、隊員達は動かざるをえない。安堵するのはまだ早い」
カフカの話に納得して考え込みはじめたレイ。一人無言で頭を悩ましているレイの姿を、同じく無言で見ていたカフカが、ゆっくりと話かけた
「それにレイ……」
「失礼します!レイさん、いますか?」
カフカの話を遮るように、会議室の扉を勢いよく開けレイを呼んだリコ。その後をクルミとモモカも追うように会議室の中に入ってきた。ドタバタと騒がしく入ってきた三人に、レイとカフカは驚き戸惑う
「リコ、開けるときは静かに……」
「ミクがいなくなったんです!」
レイの話を遮り、大声で報告をするリコ。机を叩き、興奮した状態で話をするリコの姿を、冷静に見ているレイとカフカ。リコの隣に来たクルミとモモカを見ても二人もうろたえている
「話してたのに、目の前にいたのに消えたんです!それで、あの……」
あたふたと伝えるリコ。その後も消えた時の状況を話そうとしても、上手く伝えられずレイとカフカは首をかしげながら、リコの話を聞いていると、クルミとモモカがリコよりも少し落ち着いて起きたことを説明をすると、慌てていた理由かわかったレイがはぁ。とため息ついた
「本の魔術を使ったのか?」
「ベッドの上で本を読んでいましたが、リコと会話もしていたので、そんな余裕はなかったと……」
と、一通りリコ達の報告を聞き終え、それを黙って聞いていたカフカが、向かいに座っているレイの様子をうかがっている。同じく話を聞き終えたレイは、黙りこみ考えはじめた。その様子をリコ達が不安そうに見ていると、考え終わったのか、レイがおもむろに立ち上がり、リコ達の横を通り入り口の方に歩きながら、リコ達に声をかけた
「とりあえず、捜索隊に探させよう。話はもう少し落ち着いてから聞く……」
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