時を奏でる境界線

シャオえる

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100. 不機嫌な部屋で、語り合い

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「お帰りなさい!」
 本部に帰ってきたノエル達をドタバタと出迎えるリエルとメイナ
「ただいま」
 グッタリと帰ってきたクリルとノエル。
「……カノンはどうした?」
 一人足りない雰囲気に嫌な感じを覚えるバルバが辺りを見渡している
「ずっと見てないよ」
 メイナが答えると、リエルもうんうんと頷く
「あれから一人でどこかへ行ったようで、帰ってきてからも部屋に籠っているようで見ていないのです」
 カリアが、困ったように報告をすると、それを聞いたバルバが、はぁ。と大きめのため息つく
「またか。何も起こすなと言ったのに……」
 そういうと、ノエルとクリルを残して、ダングと共にどこかへ向かう
「二人はみんなと休んでいてくれ。ダングとカノンを探してくる」


「おい、カノン……」
 カノンの部屋に来たバルバとダング。ベットで寝たふりをしているカノンに話しかける。ちらりと二人を向いて、また寝たふりをする
「荒れているな。どうした?」
「荒れてないよ。疲れてるだけ」
 バルバに話しかけられ、寝たふりを止めてゆっくりと体を起こしてみても、表情はやっぱり不機嫌そう
「アゼルにでも会ったのか?」
 ダングがカノンの態度に笑いながら、聞いてくる
「……どうしてそう思うのさ」
 会ったことを当てられて、よけい不機嫌な感じでムッとしていると、バルバがもう部屋を出ようとする
「まあ、そこら辺についても聞きたいから、会議室にでも行くぞ」
「えー?ここでしない?」
 そう言うと、布団に入って起きる気もないカノンに、また二人が大きなため息をつく。もう布団に負けそうなカノンを横目に、部屋にある椅子にそれぞれ座り、またため息をついたバルバが、いつの間にか寝ていたカノンに話しかける
「じゃあ話しは長くなるぞ。アゼルと何を話したんだ?」

「……どこに行っていたんだ?」
「んー、ノエル君の家だよ」
 バルバの質問に布団でゴロゴロしたまま答えるカノン。それも気にせず二人も話を進めていく
「どうだったんだ?」
「嫌なお家。また行くのはもうお腹いっぱいかな」
 ダングの質問に、ノエルの家を思い出してまた機嫌悪くなっていく。またゆっくり体を起こして、不機嫌そうに二人の方を向く
「そっちこそ、フラワードはどうだった?」
「まぁ話の収穫は、あってないようなものだな。住んでいるものはほぼ全員午前レクトというのが分かったくらいか」
 予想通りの結果に、不満そうなカノン。二人も納得はいっていない様子だが、仕方なしと今日の資料に目を通していく

「でさぁ、アゼルって何をしてるんだろうね?」
 カノンからの突然の質問に、資料を読んでいた手も止まる
「時間帯で魔力がなぜ、不可能になるのを調べているんだろう?」
「そうだけどさぁ……」
 ダングの答えになんだか納得いかないカノン。そのせいでフラワードの話しが止まる。一息ついて、バルバが部屋にある時計を見ると、もうすぐ日付が変わる頃になっていた
「さて、そろそろ戻ろうか。もう12時回るな」
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