時を奏でる境界線

シャオえる

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104. 思い返せばムカつくから

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「どうする?」
 ダングの呆れる声が聞こえるカノンの部屋。バルバと共に見ている先は気持ち良さそうにベットで爆睡しているカノン
「叩き起こすしかないだろう」
 はぁ。とため息ついて、ダングと体を揺らして起こしてみる
「おい、起きろ!」
 ダングの大声で、やっと目が覚めて寝ぼけつつ体を起こす
「あー、おはよう……あれ?何時?」
「もう、夕方だ。フラワードの調査も一通り終わったぞ」
 カノンが窓を見ると、外は夕暮れ時になっていた
「はー、そう……」
 まだ寝ぼけて頭が回っていないのか、二人の話しにもうまく返せず、しばらく動けずボーッとする
「話があるんだろ……」
「うん。けど寝ていい?」
 また、布団に潜り込んで眠ろうとする。はぁ。とまたため息ついたバルバと、ダングが手に持っている資料を読み始める
「夜中の反応と、昔の件を合わせた結果……」
 
「魔術の痕跡や、時間帯がほぼ一致。違うとすれば、魔術の規模くらいだな」
 調査結果を聞いて、また体を起こすと二人に詰め寄る
「何の魔術なの?誰が?」
「いや、今のところ何も分からんが……」
 資料をカノンに渡すと数枚めくり、目を通してみても目ぼしい答えは載っていない。起きて早々ふぅ。とため息ついて、資料を読みながら考え込む
「ねえ、アゼルの魔術だと思うんだけど……どう思う?」
「……それはないんじゃないか?」
 カノンの疑問に、バルバは否定的な答え
「前回の時、確か本部にいただろう?それに、アゼルの得意魔術ではない」
 ダングも疑問には納得してなさそうな様子
「そうだけどさぁ……」
 二人の答えに、なんだか腑に落ちないような返事で、資料を読み返し始める
「何か根拠でもあるのか?」
 ダングが、カノンが持つ資料を数枚取りながら聞き返す
「ないよ。何となくだけどさ」

 バルバにも、数枚渡して三人で、フラワードの話し合いをしていく。少し外が暗くなってきた頃、話が一通り終わるかという頃、バルバがカノンに問いかける
「ところで、明日、ノエル君達の家に行くことになったが……どうする?行くか?」
「えー?何しに行くの?」
 寝起き早々の話し合いに疲れた様子のカノン。バルバの話しにあまり乗り気じゃなそう
「調査だよ。二人にも許可は取っている」
 そう聞いても、やっぱり行く気はなさそうな雰囲気。ベットから降りると背伸びをし、持っていた残り資料をバルバに渡すと、先日、一人先にドーケムに行ったことを思い出して今度は不機嫌そうな感じで、部屋を出る準備を始めだす
「僕はいいや。二人とも頑張って行ってきてね」
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