時を奏でる境界線

シャオえる

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124. ここを守るために、みんなのために

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「リエル、いい加減、機嫌直ったら?」
「だって……」
 カリア達が、結界の張り直しの為、バタバタと動き出して数日。どこにも出掛けられず、話し相手もいなくなった四人は朝から暇をもて余し、よくいるソファーに座って不機嫌なメイナとリエル
「カリアさんも、みんな居ないし……」
 バルバもダングも他の仕事でバタバタと忙しそうにしているため、四人とあまり話せないまま、時間が過ぎていく
「もうすぐ帰ってくるんじゃない?」
 ノエルがそう話すと近くにある時計を見ると、もう午後ラクト1時過ぎた頃。部屋に戻ってもすることがないため、ソファーから動くことなく慌ただしい本部の人達を見続ける四人。数分ほど経った頃、カリアが四人のもとにやって来た
「みんな、おはよう」
 疲れた様子も見せず、笑顔のカリアにメイナとリエルが一目散に抱きついていく
「今日のお仕事は終わりですか?」
 二人に、もみくちゃにされているカリアに話しかけるノエル。どうにか頷いて、また二人に、もみくちゃにされていく
「じゃあ、今からカノンさんが、結界の張り直しに行っているんですか?」
「そうねぇ。嫌そうな顔で来てたけど、大丈夫かしらね」
 二人を落ち着かせて、どうにかソファーに座るカリア。暇そうなクリルを見て、何か思い付いた表情。クリルにニッコリ笑って話しかける
「カノンの所に行ってみる?見ているだけなら大丈夫と思うから」
「行く!」
 クリルの代わりにメイナが元気に返事する。何だかんだでクリルも行きたそうな様子。ノエルとリエルも頷いて、行ってみたい雰囲気
「じゃあ、今日の結界張り直しの分が終わる前に急いで行きましょう」


「ここ。ちょっと慌ただしいけど、気にしないでね」
 連れてきたのは、本部の屋上。たくさんの本部の魔術者が集まっている。ここに来て大分経っているが、見知らぬ人たちばかりで、四人とも少し緊張気味に屋上を歩いてく。邪魔にならないように隅っこの方に集まって、これから始まる魔術の見学の許可を貰って、静かに見守る
「ここで両方の時間帯の魔術者が集まって、張り直しをしているの。でも、久々らしくて忘れてる上に資料も少なくて、予定より遅れてて……。結界の強化もするみたいだけど……」
 カリアから説明を話してもらいながら、魔術者の様子を見入っていく四人。その説明通り、周りではあれこれと注意や説明が飛び交っている

「何のために、結界を張るの?」
「ここは、時間帯関係なく人々が集まり、相談や保護だけでなく喧嘩等々をした人達も来るから、魔術を使えないようにしておかないと、本部が幾つあっても足りなくなっちゃうからね。結界は大事なの」
 リエルの質問にカリアが答えていると、その隣でクリルとメイナが人混みの中から、誰かを探している
「あっ、いた。カノンさんだ」
 地面に魔方陣らしきものが書かれた場所で、指揮をとっている。少しずつ午後ライト魔術者達が、カノンの側に集まってきた。緊張感が伝わる本部の屋上。全員が来たことを確認すると、一呼吸おいて話始める

「では、始めます。くれぐれも皆さん、魔力の使いすぎには気をつけて……」
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