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13. 燃えた本の行方
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「お腹いっぱいだー」
モカが持ってきたお菓子を三人でお喋りしながら食べ終えて、ニコニコと笑ってお腹を擦るミコト。ノエルもお腹いっぱいで、ふぅ。と深呼吸していると、モカがゆっくりと立ち上がった
「お茶持ってくるね」
クスッと微笑みそう言うと、キッチンへと向かってくモカ。手慣れた様子でお茶を用意する姿をノエルが見ていると、ドンッと大きな音と共に家が少し揺れた
「なに今の?」
「あー、誰かが暴れてるんだよ」
驚いて、リビングを見渡すノエルに対し、落ち着いている返事をするミコト。モカも焦る様子もなく、キッチンから戻ってきた
「どこかの学園同士で、対戦してるんだよ。慣れないとちょっと迷惑だよね」
そう言いながら、持ってきたお茶をノエルに渡している間にも、家の外から物音が響き渡っている
「まぁ、仕方ないよ。対戦はなるべく学園外でって言われてるんだし」
ミコトがモカからお茶を受け取りながらそう言うと、その言葉にノエルが首をかしげた
「こんな住宅街で?怒られないの?」
「うーん、まあお家を壊さなければ一応はね……」
と、モカがノエルの質問に答えながら、はぁ。とため息混じりにお茶を飲むミコトを見た
「なんで私を見るの?」
「ミコト、最近暴れすぎで怒られてたでしょ?ノエルの事だって……」
と、呆れながらモカが言ったその言葉に、ミコトがふぃっと顔を背けた
「なに、どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ」
ミコトとモカの様子に、不思議そうにノエルが話しかけると、モカがニコッと笑って返事をすると、何か思い付いたミコトが突然、モカの両手をぎゅっと握った
「モカ、今日は泊まる?今から寮に戻るのも大変じゃない?」
と、ミコトからの急なお願いにモカがキョトンとしていると、その間もじーっと目を見つめているミコトを見てクスッと笑って頷いた
「じゃあ、そうしようかな。二人に何かあったら助けられるしね」
「助かるよ。ありがとう」
返事を聞いてエヘヘと笑うミコトと、ふぅ。ため息ついたモカを、ノエルがまた不思議そうに首をかしげていると、ミコトが掴んでいたモカの手をパッと離し、ノエルにご機嫌で話しかけた
「そうだ!お風呂入る?今日の一番風呂!」
「……えっ?」
ミコトの提案に戸惑うノエルの手を掴んで無理矢理立たせると、そのままお風呂場へと連れていった
「ここがお風呂だから、ゆっくり入ってね!着替えは後で持ってくるから!」
「えっ、ちょっと……」
まだ戸惑い困っているノエルを脱衣所に残して、バタンと勢いよく扉を閉めたミコト。そんな二人のやりとりをリビングにいるモカが、呆れた顔をして聞いている
「本当に良かったの?ノエルを連れ戻して。クリス先生の忠告通り、何にも覚えてないし、魔法を使えないのに、魔法のある世界に来てさ。苦労するのはノエルだよ」
リビングに戻ってきたミコトに、少し呆れながら話をするモカ。その隣に座りながらニコニコと微笑みながらミコトが返事をする
「大丈夫だよ。私がどうにか……」
と、話しているとテーブルに置いていたノエルの本が突然、火を吹き燃えはじめ、あっという間に灰になってしまった
「本当に大丈夫?」
本が燃えていく様子を驚く様子もなく見ていたモカが、同じく驚くでもなく見ていたミコトに問いかける。その質問に答えるようにゆっくりと頷くと、燃えた本の灰がふわりと舞い浮かんだ
「大丈夫。ノエルも私もいるんだもの。良い成績を取って早く学園の生徒会長になればいいんだもの」
モカが持ってきたお菓子を三人でお喋りしながら食べ終えて、ニコニコと笑ってお腹を擦るミコト。ノエルもお腹いっぱいで、ふぅ。と深呼吸していると、モカがゆっくりと立ち上がった
「お茶持ってくるね」
クスッと微笑みそう言うと、キッチンへと向かってくモカ。手慣れた様子でお茶を用意する姿をノエルが見ていると、ドンッと大きな音と共に家が少し揺れた
「なに今の?」
「あー、誰かが暴れてるんだよ」
驚いて、リビングを見渡すノエルに対し、落ち着いている返事をするミコト。モカも焦る様子もなく、キッチンから戻ってきた
「どこかの学園同士で、対戦してるんだよ。慣れないとちょっと迷惑だよね」
そう言いながら、持ってきたお茶をノエルに渡している間にも、家の外から物音が響き渡っている
「まぁ、仕方ないよ。対戦はなるべく学園外でって言われてるんだし」
ミコトがモカからお茶を受け取りながらそう言うと、その言葉にノエルが首をかしげた
「こんな住宅街で?怒られないの?」
「うーん、まあお家を壊さなければ一応はね……」
と、モカがノエルの質問に答えながら、はぁ。とため息混じりにお茶を飲むミコトを見た
「なんで私を見るの?」
「ミコト、最近暴れすぎで怒られてたでしょ?ノエルの事だって……」
と、呆れながらモカが言ったその言葉に、ミコトがふぃっと顔を背けた
「なに、どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ」
ミコトとモカの様子に、不思議そうにノエルが話しかけると、モカがニコッと笑って返事をすると、何か思い付いたミコトが突然、モカの両手をぎゅっと握った
「モカ、今日は泊まる?今から寮に戻るのも大変じゃない?」
と、ミコトからの急なお願いにモカがキョトンとしていると、その間もじーっと目を見つめているミコトを見てクスッと笑って頷いた
「じゃあ、そうしようかな。二人に何かあったら助けられるしね」
「助かるよ。ありがとう」
返事を聞いてエヘヘと笑うミコトと、ふぅ。ため息ついたモカを、ノエルがまた不思議そうに首をかしげていると、ミコトが掴んでいたモカの手をパッと離し、ノエルにご機嫌で話しかけた
「そうだ!お風呂入る?今日の一番風呂!」
「……えっ?」
ミコトの提案に戸惑うノエルの手を掴んで無理矢理立たせると、そのままお風呂場へと連れていった
「ここがお風呂だから、ゆっくり入ってね!着替えは後で持ってくるから!」
「えっ、ちょっと……」
まだ戸惑い困っているノエルを脱衣所に残して、バタンと勢いよく扉を閉めたミコト。そんな二人のやりとりをリビングにいるモカが、呆れた顔をして聞いている
「本当に良かったの?ノエルを連れ戻して。クリス先生の忠告通り、何にも覚えてないし、魔法を使えないのに、魔法のある世界に来てさ。苦労するのはノエルだよ」
リビングに戻ってきたミコトに、少し呆れながら話をするモカ。その隣に座りながらニコニコと微笑みながらミコトが返事をする
「大丈夫だよ。私がどうにか……」
と、話しているとテーブルに置いていたノエルの本が突然、火を吹き燃えはじめ、あっという間に灰になってしまった
「本当に大丈夫?」
本が燃えていく様子を驚く様子もなく見ていたモカが、同じく驚くでもなく見ていたミコトに問いかける。その質問に答えるようにゆっくりと頷くと、燃えた本の灰がふわりと舞い浮かんだ
「大丈夫。ノエルも私もいるんだもの。良い成績を取って早く学園の生徒会長になればいいんだもの」
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