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47. 内緒話は聞かれないように
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「ノエル、どうしたの?」
家から飛び出した後、ミコトに手を引っ張られながら走り続け、疲れた様子のミコトがノエルに問いかける。だが、ノエルは答えることなくひたすら宛もなく走り続ける
「ちょっとノエル、休もう……」
走ミコトの走る速度がだいぶ落ちて、ヘトヘトに疲れてきたその時、ノエルが突然立ち止まり空を見上げた。ミコトがその間に、はぁ。と休んでいると、ノエルがトンっと足音を鳴らしミコトを引っ張りながら、ふわりと空へと飛び出した
「ミコト。本って、どこに行ったかわかる?」
しばらく空を飛び続け、家からだいぶ離れた広場に着いた二人。地面に着いてノエルがミコトの手を離し、呟くように問いかけるが、風が少し強くミコトには聞こえていないのか、ノエルの後ろ姿を少し不安げに見ていると、ノエルが髪をなびかせ、くるりと振り向いた
「これ、偽物でしょ?きっとミコトだって使えるもの」
そう言いながら差し出した本を見て、ミコトが思わず目を背けた
「これどこから?本物は?生徒会長しか持てないんじゃない?」
「私は知らない……」
少し言葉強めに問いかけるノエルにミコトが小声で答えると、うつ向いて動かなくなってしまった。その様子を見ていたノエルが、はぁ。と一つため息つくと、後ろに振り向き空を見上げると、二人のところへと人影が近づいてきていた
「ノア、あなたは何か知ってる?」
と、二人を追いかけていたノア達が、ミコトとノエルの側に降りてくるなりノエルが話しかける。コツンと地面に足音を立てて降りたノアがノエルの声を聞いて、はぁ。とため息ついた
「さぁ、私は二人の学園の生徒会のことはよく知らないから」
「えー、たまに手伝ってあげてたんだから、何か知ってるでしょ?」
「私がなったのは、最近だもの。前のことなんか知らない」
と、二人の話を少し離れて聞いていたモカが、隣にいたナギの耳元にコソッと話しかけた
「ナギ、どういうこと?ノアも生徒会長になれたの?」
そう話しかけられ振り向くことなく、その問いかけに答えるようにナギがゆっくりと頷く
「そうなんだ……。ミコトより先になったんだ」
まだうつ向いていたミコトを見ると、モカとナギの視線に気づいたのか、ゆっくりと顔を上げた
「あのね、モカ……」
「ノエル、どこまで覚えているの?」
ミコトのモカを呼んだか細い声をかき消すノアの声を聞いたミコト達がノアとノエルを見た。すると、ミコト達の視線を感じたノエルがうーんと少し悩んだ顔をした後、ノエルの所に駆け寄っていった
「えーっとね……」
と、ミコト達に聞かれないようにノアの耳元にヒソヒソと話しはじめたノエル。その後、長くヒソヒソと話を続けるその様子に、ナギとモカがミコトの隣に来て不安げに二人を見ていると、話し終えたのか、ノエルが笑顔でくるりと振り向いた
「さてと、私もお菓子食べたくなってきたから、みんな帰ろ」
家から飛び出した後、ミコトに手を引っ張られながら走り続け、疲れた様子のミコトがノエルに問いかける。だが、ノエルは答えることなくひたすら宛もなく走り続ける
「ちょっとノエル、休もう……」
走ミコトの走る速度がだいぶ落ちて、ヘトヘトに疲れてきたその時、ノエルが突然立ち止まり空を見上げた。ミコトがその間に、はぁ。と休んでいると、ノエルがトンっと足音を鳴らしミコトを引っ張りながら、ふわりと空へと飛び出した
「ミコト。本って、どこに行ったかわかる?」
しばらく空を飛び続け、家からだいぶ離れた広場に着いた二人。地面に着いてノエルがミコトの手を離し、呟くように問いかけるが、風が少し強くミコトには聞こえていないのか、ノエルの後ろ姿を少し不安げに見ていると、ノエルが髪をなびかせ、くるりと振り向いた
「これ、偽物でしょ?きっとミコトだって使えるもの」
そう言いながら差し出した本を見て、ミコトが思わず目を背けた
「これどこから?本物は?生徒会長しか持てないんじゃない?」
「私は知らない……」
少し言葉強めに問いかけるノエルにミコトが小声で答えると、うつ向いて動かなくなってしまった。その様子を見ていたノエルが、はぁ。と一つため息つくと、後ろに振り向き空を見上げると、二人のところへと人影が近づいてきていた
「ノア、あなたは何か知ってる?」
と、二人を追いかけていたノア達が、ミコトとノエルの側に降りてくるなりノエルが話しかける。コツンと地面に足音を立てて降りたノアがノエルの声を聞いて、はぁ。とため息ついた
「さぁ、私は二人の学園の生徒会のことはよく知らないから」
「えー、たまに手伝ってあげてたんだから、何か知ってるでしょ?」
「私がなったのは、最近だもの。前のことなんか知らない」
と、二人の話を少し離れて聞いていたモカが、隣にいたナギの耳元にコソッと話しかけた
「ナギ、どういうこと?ノアも生徒会長になれたの?」
そう話しかけられ振り向くことなく、その問いかけに答えるようにナギがゆっくりと頷く
「そうなんだ……。ミコトより先になったんだ」
まだうつ向いていたミコトを見ると、モカとナギの視線に気づいたのか、ゆっくりと顔を上げた
「あのね、モカ……」
「ノエル、どこまで覚えているの?」
ミコトのモカを呼んだか細い声をかき消すノアの声を聞いたミコト達がノアとノエルを見た。すると、ミコト達の視線を感じたノエルがうーんと少し悩んだ顔をした後、ノエルの所に駆け寄っていった
「えーっとね……」
と、ミコト達に聞かれないようにノアの耳元にヒソヒソと話しはじめたノエル。その後、長くヒソヒソと話を続けるその様子に、ナギとモカがミコトの隣に来て不安げに二人を見ていると、話し終えたのか、ノエルが笑顔でくるりと振り向いた
「さてと、私もお菓子食べたくなってきたから、みんな帰ろ」
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