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92. 光の中へ怖くないように一緒に
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「よいしょ……っと。じゃあ、ノアとナギ。前に教えた術、使える?」
バタンと大きな本を閉じ、ふぅ。とため息混じりにノエルが二人に問いかけると、ナギが少し困った顔をしてノアの顔を見た
「今すぐなの?」
「うん、今すぐ」
「無理じゃないかもしれないけど……」
ノアの質問にエヘヘと笑って答えるノエル。それを見てノアが呆れたように返事をすると、ノエルがノアの手をつかんで引っ張り、本の側に近づけた
「じゃあ、ほら早く急いで。サクナさんも、ほら」
と、家の中でずっと様子を見ていたサクナを手招きして呼ぶと、少し嫌そうにはぁ。と、ため息つきながら歩きだした
「何をしているのかな……」
ヒソヒソとノエル達が話している姿をミコトと不安そうに見ているモカがポツリと呟くと、モナカが後ろからぎゅっとモカを抱きしめると、ノエルがまた大きな本を開いて、エヘヘと笑った
「じゃあ、よろしく」
そう言うとノエルが本から少し離れ、ナギとノア、サクナ三人が顔を見合わせ、一つ深呼吸をした。その様子にモカとミコトの不安が募り、ミコトが少し後退りをしたその時、大きな本の上にたくさんの本がふわりと浮かび、眩い光が溢れだした。そのヒカリを見たノエルが突然ミコトの腕をぎゅっと強くつかんだ
「えっ……」
急に腕をつかまれ驚いた声が出るが、ノエルはミコトの腕を引っ張ったままその光の方へと走り出した
「ミコト!ノエル!」
その様子に、モカも慌てて追いかけ走り、ミコトの服をつかんだその時、光の中に入ったノエル。ミコトやモカも連れられるように光の中に入っていった
「あれ……ミコト達は?」
三人が入ってすぐ、消えていった光の後を見て、呆然とするナギ。さっきまでいたはずの、ノエル達の姿が居なくなっていた
「早く本を開いて!」
サクナも周りを見て三人が居ないことを確認すると、ナギとノアに向かって叫ぶ。その声に、ナギが慌てて側にあった本を開こうと手を伸ばすが、バチンと電気が走った
「触れない……」
「術がかかっているんだ。ノエルの術かも……」
「その大きな本は……」
と、どうしようかと悩んでいたその時、ノア達の後ろから声が聞こえ驚き振り向くと、クリスが三人の側にふわりと舞い降りてきた
「クリス先生、なぜここに?」
「他の学園の生徒会長さん達が行方不明になっているそうで、捜索をしていたんですよ、そうしたら、強い魔力を感じてね」
そう言いながら、本の側に近づいていくと、本を見つめ、困ったようにはぁ。とため息をついた
「本には触れなさそうですね。かといってここに置いておくのは良くはないので……。どうしましょうか」
そうクリスが言った時、本がふわりと浮かびパラパラとページがめくられ、バタンと大きな音をたてて本を閉じると本が姿を消した
「消えた……。どこに……」
と、ノアが呟くと、クリスがキョロキョロと辺りを見渡しはじめた。ノア達も本を探すため辺りを見渡していると、クリスがまたふわりと空に浮かんでノア達に声をかけた
「僕は生徒達を探しに行きます。君達はノエル君に言われた通りに動ていてくださいね」
バタンと大きな本を閉じ、ふぅ。とため息混じりにノエルが二人に問いかけると、ナギが少し困った顔をしてノアの顔を見た
「今すぐなの?」
「うん、今すぐ」
「無理じゃないかもしれないけど……」
ノアの質問にエヘヘと笑って答えるノエル。それを見てノアが呆れたように返事をすると、ノエルがノアの手をつかんで引っ張り、本の側に近づけた
「じゃあ、ほら早く急いで。サクナさんも、ほら」
と、家の中でずっと様子を見ていたサクナを手招きして呼ぶと、少し嫌そうにはぁ。と、ため息つきながら歩きだした
「何をしているのかな……」
ヒソヒソとノエル達が話している姿をミコトと不安そうに見ているモカがポツリと呟くと、モナカが後ろからぎゅっとモカを抱きしめると、ノエルがまた大きな本を開いて、エヘヘと笑った
「じゃあ、よろしく」
そう言うとノエルが本から少し離れ、ナギとノア、サクナ三人が顔を見合わせ、一つ深呼吸をした。その様子にモカとミコトの不安が募り、ミコトが少し後退りをしたその時、大きな本の上にたくさんの本がふわりと浮かび、眩い光が溢れだした。そのヒカリを見たノエルが突然ミコトの腕をぎゅっと強くつかんだ
「えっ……」
急に腕をつかまれ驚いた声が出るが、ノエルはミコトの腕を引っ張ったままその光の方へと走り出した
「ミコト!ノエル!」
その様子に、モカも慌てて追いかけ走り、ミコトの服をつかんだその時、光の中に入ったノエル。ミコトやモカも連れられるように光の中に入っていった
「あれ……ミコト達は?」
三人が入ってすぐ、消えていった光の後を見て、呆然とするナギ。さっきまでいたはずの、ノエル達の姿が居なくなっていた
「早く本を開いて!」
サクナも周りを見て三人が居ないことを確認すると、ナギとノアに向かって叫ぶ。その声に、ナギが慌てて側にあった本を開こうと手を伸ばすが、バチンと電気が走った
「触れない……」
「術がかかっているんだ。ノエルの術かも……」
「その大きな本は……」
と、どうしようかと悩んでいたその時、ノア達の後ろから声が聞こえ驚き振り向くと、クリスが三人の側にふわりと舞い降りてきた
「クリス先生、なぜここに?」
「他の学園の生徒会長さん達が行方不明になっているそうで、捜索をしていたんですよ、そうしたら、強い魔力を感じてね」
そう言いながら、本の側に近づいていくと、本を見つめ、困ったようにはぁ。とため息をついた
「本には触れなさそうですね。かといってここに置いておくのは良くはないので……。どうしましょうか」
そうクリスが言った時、本がふわりと浮かびパラパラとページがめくられ、バタンと大きな音をたてて本を閉じると本が姿を消した
「消えた……。どこに……」
と、ノアが呟くと、クリスがキョロキョロと辺りを見渡しはじめた。ノア達も本を探すため辺りを見渡していると、クリスがまたふわりと空に浮かんでノア達に声をかけた
「僕は生徒達を探しに行きます。君達はノエル君に言われた通りに動ていてくださいね」
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