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100. また抱きしめあえるように
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「えーっと、この本はあなたが書いたやつで、この本は……」
「私の学園の術です」
「そう、なかなか面白い術だね」
ノエルが落ちてきてた本を生徒会長達に、一冊ずつ手渡していく。そんな様子をボーッと見ていたミコトが近くにいた生徒会長に声をかけた
「ねえ。その本、何が書いているの?」
ミコトの声に本を読んでいた生徒会長が、少し困った顔をしてミコトを見てすぐ、本を見た
「元々あった生徒会長用の本とほぼ同じです。ただ詠唱の途中が抜けていたりして、本物ぽくないというか……」
そう言うと、本を見ようと少し近づくと、突然またミコトの頭に何かが当たり地面に落ちた
「これ私達の学園の本だから、ミコト持ってて」
と、本を取りながらミコトに言うノエルに、少しムッとした顔で頭を擦るミコト。ちょうど当たった瞬間を見ていたモカが、苦笑いで本をミコトに手渡した
「よし、これで全部分けられたかな」
しばらくすると、本の仕訳を終えたノエルが、うーんと背伸びをしながら立ち上がった。一冊しかない生徒や手一杯に本を持つ生徒もいて、周りは少し不安げに本を見ている
「ノアとナギの学園の本は無しか。まあ居ないからその方がいいか」
と、ふぅ。とため息つきながらノエルが独り言を呟くと、ミコトとモカがいる方に振り向いた
「二人とも、帰るよ」
と、ニコッと微笑みながらノエルが声をかけるが、本を見つめ動かないミコトに、モカとモナカが心配そうにあたふたとしていた
「どうしたの?」
と、その様子を見てノエルが近づくと、その足音を聞いて、ミコトがゆっくりと顔を上げてノエルを見つめた
「私、ここに残るよ」
「えっ、なんで?」
ミコトの言葉に驚くノエル。モカも驚いて、モナカと一緒にうろたえている
「残っていた方がいいでしょ?」
そう返事をするミコトに、ノエルが何も言えずにいると、突然モカがミコトの手をぎゅっとつかんだ
「じゃあ、私も……」
「モカはダメ。一緒に帰るよ。その代わり、モナカが残ってて」
と、モカの言葉を遮ってノエルがそう言うと、モカが嫌そうに何度も顔を横に振る。すると、モナカがモカをぎゅっと抱きしめると、今度はミコトを後ろからぎゅっと抱きしめた
「すぐ迎えにきてくれるでしょ」
そう言いながらモナカの頬を擦るミコト。その様子を不安そうにモカが見ていると、ノエルがモカを後ろからぎゅっと抱きしめ、ミコトに向かってクスッと微笑んだ
「もちろん、今度は私が迎えに来るから待ってて」
「私の学園の術です」
「そう、なかなか面白い術だね」
ノエルが落ちてきてた本を生徒会長達に、一冊ずつ手渡していく。そんな様子をボーッと見ていたミコトが近くにいた生徒会長に声をかけた
「ねえ。その本、何が書いているの?」
ミコトの声に本を読んでいた生徒会長が、少し困った顔をしてミコトを見てすぐ、本を見た
「元々あった生徒会長用の本とほぼ同じです。ただ詠唱の途中が抜けていたりして、本物ぽくないというか……」
そう言うと、本を見ようと少し近づくと、突然またミコトの頭に何かが当たり地面に落ちた
「これ私達の学園の本だから、ミコト持ってて」
と、本を取りながらミコトに言うノエルに、少しムッとした顔で頭を擦るミコト。ちょうど当たった瞬間を見ていたモカが、苦笑いで本をミコトに手渡した
「よし、これで全部分けられたかな」
しばらくすると、本の仕訳を終えたノエルが、うーんと背伸びをしながら立ち上がった。一冊しかない生徒や手一杯に本を持つ生徒もいて、周りは少し不安げに本を見ている
「ノアとナギの学園の本は無しか。まあ居ないからその方がいいか」
と、ふぅ。とため息つきながらノエルが独り言を呟くと、ミコトとモカがいる方に振り向いた
「二人とも、帰るよ」
と、ニコッと微笑みながらノエルが声をかけるが、本を見つめ動かないミコトに、モカとモナカが心配そうにあたふたとしていた
「どうしたの?」
と、その様子を見てノエルが近づくと、その足音を聞いて、ミコトがゆっくりと顔を上げてノエルを見つめた
「私、ここに残るよ」
「えっ、なんで?」
ミコトの言葉に驚くノエル。モカも驚いて、モナカと一緒にうろたえている
「残っていた方がいいでしょ?」
そう返事をするミコトに、ノエルが何も言えずにいると、突然モカがミコトの手をぎゅっとつかんだ
「じゃあ、私も……」
「モカはダメ。一緒に帰るよ。その代わり、モナカが残ってて」
と、モカの言葉を遮ってノエルがそう言うと、モカが嫌そうに何度も顔を横に振る。すると、モナカがモカをぎゅっと抱きしめると、今度はミコトを後ろからぎゅっと抱きしめた
「すぐ迎えにきてくれるでしょ」
そう言いながらモナカの頬を擦るミコト。その様子を不安そうにモカが見ていると、ノエルがモカを後ろからぎゅっと抱きしめ、ミコトに向かってクスッと微笑んだ
「もちろん、今度は私が迎えに来るから待ってて」
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