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118. 突然、現れては消えて
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「じゃあ、行くよ」
そう言うと窓から飛びたしたノエル。その後を引っ張られるようにミコトも飛び出す。ユラユラと不安定で空を飛び続けるノエルの手を振り落とされないようにぎゅっと掴み、ふと学園の校舎の方に振り向くと、学園が消えたり現れたりを繰り返していた。その様子に驚いていると、ノエルが急に更に浮上しグイッと手を無理やり引っ張られ、それにも驚き思わず手をパッと離してしまった
「ノエル!」
手が軽くなったのとミコトの声に、慌ててノエルも振り返ると、ミコトが地面にドスンと尻もちをついていた
「ごめんね、大丈夫?怪我とかしてても、今は治せないんだけど……」
「大丈夫。私こそごめんね」
慌ててミコトに駆け寄り手を伸ばすと、エヘヘと笑っ
て返事をすると、学園の方に振り向き、まだ消えたりする学園を見ると、今度はノエルが少し困ったように笑う
「私の魔力がさすがにもう無くなりそうで不安定だからね、仕方ないよ」
「無くても大丈夫なの?」
「大丈夫。学園からの魔力を使いたかったけど、逆に魔力持っていかれちゃったし、欲しかった情報はなかったから」
そう話していると、ノエルが持っていた本が突然ふわりと浮かんだ
「本が……」
ノエルが呟くと、ページがパラパラとめくられはじめ、その様子をノエルとミコトが息をのみ見つめている。すると、ページの真ん中辺りを過ぎた頃、開くのが止まり、辺りが突然暗くなった
「ノア!」
その頃、無事に本から出てきたノアに、涙声でナギがぎゅっと強く抱きしめていた
「ナギ。元気?大丈夫?」
「うん、ノアこそ大丈夫?」
ナギの頭を優しく撫でるノア。その隣でモカもモナカをぎゅっと抱きしめていた。その様子をクスッと微笑んで見ていると、サクナがふぅ。とため息をつきながら、ゆっくりと立ち上がった
「みなさん、帰ってこれたのね。良かった」
「はい、ありがとうございます」
と、サクナがノアと一緒に帰ってきた生徒会長達に声をかけると、緊張感が少し解けたのか微笑み返事をする
「……この本か」
と、突然大きな本の側から男の人の声が聞こえて、全員がその声のする方に振り向くと、本の真上に本を囲むように浮かぶたくさんの男の人達がいた
「こんな場所に置いているなんて、不愉快だな」
「この本は、どれ程大事か分かっているのか?」
呆れたのように、はぁ。とため息をつきながら、ノア達を見る。その視線に怯えるナギをノアがぎゅっと抱きしめた
「本当に各学園の生徒会長達が集まっているのか、これはこれは」
「クリスの学園の生徒会長は居なさそうだな。まあ結局という所かな」
クスッと微笑みながら話をしていると、クリスが突然現れて、本の隣にふわりと降りてきた
「感心している場合じゃないですよ、時間もあまりありませんから、急いで本を片付けましょう」
そう言うと窓から飛びたしたノエル。その後を引っ張られるようにミコトも飛び出す。ユラユラと不安定で空を飛び続けるノエルの手を振り落とされないようにぎゅっと掴み、ふと学園の校舎の方に振り向くと、学園が消えたり現れたりを繰り返していた。その様子に驚いていると、ノエルが急に更に浮上しグイッと手を無理やり引っ張られ、それにも驚き思わず手をパッと離してしまった
「ノエル!」
手が軽くなったのとミコトの声に、慌ててノエルも振り返ると、ミコトが地面にドスンと尻もちをついていた
「ごめんね、大丈夫?怪我とかしてても、今は治せないんだけど……」
「大丈夫。私こそごめんね」
慌ててミコトに駆け寄り手を伸ばすと、エヘヘと笑っ
て返事をすると、学園の方に振り向き、まだ消えたりする学園を見ると、今度はノエルが少し困ったように笑う
「私の魔力がさすがにもう無くなりそうで不安定だからね、仕方ないよ」
「無くても大丈夫なの?」
「大丈夫。学園からの魔力を使いたかったけど、逆に魔力持っていかれちゃったし、欲しかった情報はなかったから」
そう話していると、ノエルが持っていた本が突然ふわりと浮かんだ
「本が……」
ノエルが呟くと、ページがパラパラとめくられはじめ、その様子をノエルとミコトが息をのみ見つめている。すると、ページの真ん中辺りを過ぎた頃、開くのが止まり、辺りが突然暗くなった
「ノア!」
その頃、無事に本から出てきたノアに、涙声でナギがぎゅっと強く抱きしめていた
「ナギ。元気?大丈夫?」
「うん、ノアこそ大丈夫?」
ナギの頭を優しく撫でるノア。その隣でモカもモナカをぎゅっと抱きしめていた。その様子をクスッと微笑んで見ていると、サクナがふぅ。とため息をつきながら、ゆっくりと立ち上がった
「みなさん、帰ってこれたのね。良かった」
「はい、ありがとうございます」
と、サクナがノアと一緒に帰ってきた生徒会長達に声をかけると、緊張感が少し解けたのか微笑み返事をする
「……この本か」
と、突然大きな本の側から男の人の声が聞こえて、全員がその声のする方に振り向くと、本の真上に本を囲むように浮かぶたくさんの男の人達がいた
「こんな場所に置いているなんて、不愉快だな」
「この本は、どれ程大事か分かっているのか?」
呆れたのように、はぁ。とため息をつきながら、ノア達を見る。その視線に怯えるナギをノアがぎゅっと抱きしめた
「本当に各学園の生徒会長達が集まっているのか、これはこれは」
「クリスの学園の生徒会長は居なさそうだな。まあ結局という所かな」
クスッと微笑みながら話をしていると、クリスが突然現れて、本の隣にふわりと降りてきた
「感心している場合じゃないですよ、時間もあまりありませんから、急いで本を片付けましょう」
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