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128. その笑顔に見とれて
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「詳しく聞くっていっても、もうほとんど話しましたよ。聞いてなかったんです?」
「ちょっと、ノエル……」
ムスッとした顔で言い返すノエルに、モカが慌てて止めに入るが、それでも不機嫌そうなノエルを見て、フフッと笑う
「術は君の学園の術だけかね?」
「いえ、他の学園の術も本に書かれてありましたよ。でも、ミコトは読めないからどうしましょうか」
またノエルをがムスッとした顔と声で返事をすると、モカがあたふたとうろたえはじめる。そんな二人の様子に大人達はあまり気にする様子もなく、何やらヒソヒソと話しはじめた
「なら、君がもう一度戻るかね?」
「うーん、戻るのも悪くないけど、今は魔力が無いからご飯食べるか少し眠らないといけないですけど、良いですか?」
「それなら、まだ魔力がある彼女らで魔力の補助すればいい。それなら良いだろう」
「えー、帰ってきて早々ですか。それは嫌です」
と、睨むように言い返すノエル。その言い返しに少し離れた所で聞いていたクリスフフッと笑っていた
「本と光だけ増えて、どうしたら良いんだろう……」
その頃、まだノエルが本から出ていることに気づいていないミコトは困った顔で当てもなく歩いていた
「それに、これ以上増えたら歩けなくなるかも」
だいぶ増えた本や光がミコトの足や肩などにコツンと何度も当たり、どこかへと飛んでいく。これを見て、ふぅ。とため息をついていると、ふわっとそよ風が突然吹いて、散らばり飛んでいた本や光が、道を開けるように一列に並ぶと、その場所に地面につきそうな程とても髪の長い女の人が舞い降りてきた
「あら、こんにちは」
「……こんにちは」
ミコトを見て微笑みながら声をかけてきたその女の人に、ちょっと戸惑いながら返事をする。ふわりと髪をなびかせながら辺りを見渡すその女の人に見とれていると
、その女の人がミコトの側に近づいてきた
「あなたはどこの学園の生徒会長さんなの?」
「えーと、私は生徒会長じゃないです。一緒にいたノエルが生徒会長で……」
「そう、そのノエルっていう子は?」
「はぐれちゃって……。見てませんか?」
「見てないなぁ。それに今来たばかりだしね」
と、二人で困った顔で話をする。すると、ゴツンとちょっと強めにミコトの頭に本が当たった。不意打ちで当たったせいで、思っていた以上に痛かったのか、頭を抱えペタンと座るミコトに、女の人が心配そうな顔をして手を差し出した
「大丈夫?少し休むついでにお話ししよ」
「ちょっと、ノエル……」
ムスッとした顔で言い返すノエルに、モカが慌てて止めに入るが、それでも不機嫌そうなノエルを見て、フフッと笑う
「術は君の学園の術だけかね?」
「いえ、他の学園の術も本に書かれてありましたよ。でも、ミコトは読めないからどうしましょうか」
またノエルをがムスッとした顔と声で返事をすると、モカがあたふたとうろたえはじめる。そんな二人の様子に大人達はあまり気にする様子もなく、何やらヒソヒソと話しはじめた
「なら、君がもう一度戻るかね?」
「うーん、戻るのも悪くないけど、今は魔力が無いからご飯食べるか少し眠らないといけないですけど、良いですか?」
「それなら、まだ魔力がある彼女らで魔力の補助すればいい。それなら良いだろう」
「えー、帰ってきて早々ですか。それは嫌です」
と、睨むように言い返すノエル。その言い返しに少し離れた所で聞いていたクリスフフッと笑っていた
「本と光だけ増えて、どうしたら良いんだろう……」
その頃、まだノエルが本から出ていることに気づいていないミコトは困った顔で当てもなく歩いていた
「それに、これ以上増えたら歩けなくなるかも」
だいぶ増えた本や光がミコトの足や肩などにコツンと何度も当たり、どこかへと飛んでいく。これを見て、ふぅ。とため息をついていると、ふわっとそよ風が突然吹いて、散らばり飛んでいた本や光が、道を開けるように一列に並ぶと、その場所に地面につきそうな程とても髪の長い女の人が舞い降りてきた
「あら、こんにちは」
「……こんにちは」
ミコトを見て微笑みながら声をかけてきたその女の人に、ちょっと戸惑いながら返事をする。ふわりと髪をなびかせながら辺りを見渡すその女の人に見とれていると
、その女の人がミコトの側に近づいてきた
「あなたはどこの学園の生徒会長さんなの?」
「えーと、私は生徒会長じゃないです。一緒にいたノエルが生徒会長で……」
「そう、そのノエルっていう子は?」
「はぐれちゃって……。見てませんか?」
「見てないなぁ。それに今来たばかりだしね」
と、二人で困った顔で話をする。すると、ゴツンとちょっと強めにミコトの頭に本が当たった。不意打ちで当たったせいで、思っていた以上に痛かったのか、頭を抱えペタンと座るミコトに、女の人が心配そうな顔をして手を差し出した
「大丈夫?少し休むついでにお話ししよ」
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