135 / 439
第134話 贋金をつくろう
しおりを挟む
「プレス機が欲しい……」
俺は醤油を絞っているのだが、人力で絞るのは限界だ。
身体強化魔法ってこのためにあるんやないんやでー。
どこのムーン亭可モーニングだよ。
昭和でごめん。
「何よ、オークにでもなって、エルフをはらませるつもり?」
「シルビア、それは種付プレスだ。全くの別物だ」
横で作業を見ているシルビアさんの爆弾発言。
そんなものはここでは許されない。
ここ?どこ?
まあ、オークの順送種付プレスはちょっと見てみたい。
プレスと言えば、近所のプレス屋の社長が痛くない注射針つくったあの社長を敵視していたなー。
あんたそんなに技術ないやろ。
※この物語はフィクションです。
その友達の旋盤屋の社長は、日本初の改造拳銃作成で逮捕された技術者だけどな。
中学生時代に旋盤で改造拳銃作って、発砲して逮捕だ。
※この物語はフィクションです。
「いつもみたいにゲージを上に乗せて絞ればいいじゃない。収納魔法でゲージを回収すればいいだけでしょ」
「それだ!」
絞り工程一件落着。
シルビアさん、冴えてる。
スクリュープレス無くてもいける!
こうして無事に醤油を絞ることができ、火入れしたものをティーノに届けた。
もはや、冒険者ギルドよりもこちらが本業に思える。
いや、それは考えちゃだめだ。
納品が終わったので、冒険者ギルドに帰る。
まだまだ溜まっている相談窓口業務をこなさねば。
「どうも、レネゲード・セドリック『鋼の錬金術師』です」
「あ、はい」
今回はレネゲード・セドリックと名乗る錬金術師からの相談だ。
俺が経験したのは、新規立ち上げ失敗の連勤くらいなもんだぞ。
相談にのれるか不安だ。
っていうか、錬金術師が冒険者として活動しているんだね。
「何で『鋼の錬金術師』と呼ばれているかというと、様々な金属を金にしようと思って研究をしていたら、偶然鉄に他の金属を混ぜることで焼入れの性能が変わることを発見したんです。今までは木炭を使った浸炭くらいしかなかったのですが、これで色々な種類の鋼を作り出すことができ、そう呼ばれるようになりました」
なんだ、お母さんを蘇らせようとして、体の一部を失った訳じゃないのか。
自力で特殊鋼を見つけたのは大したものだな。
「しかし、どうしても金が作り出せないんです。俺の情報半分やるから、お前の情報全部くれ」
「なんだよ、その残念なプロポーズみたいな台詞は。この世の理は等価交換だろ」
「スキルで金属を作り出す人の台詞じゃないですよ」
「それもそうか」
そういえば、この世界の質量保存の法則ってどうなっているんだろうか?
収納魔法もあるくらいだし、そんなもんは無いのかもしれない。
「金の作り方は後回しにしておいて、よく鋼を作り出す事が出来たな」
「『焔の錬金術師』と呼ばれているマスタングに手伝ってもらったからな。彼なら高温を作り出す事ができるんです」
どこかで聞いたような名前だが思い出せない。
このままいけばアルミの精錬にもたどり着きそうだな。
でも、金を作り出すのは無理だと思うぞ。
原子炉とかあれば別だけど。
「で、どうして金を作り出したいんだ。今のままでも冒険者としてやっていけるだろう」
「派生スキルで水銀から金を作り出すっていうのがあるんですけど、スキルレベルを30まで上げてやっと習得できるんで、手っ取り早くできたらいいなと。普通そこまでスキルが上がる前に寿命になっちゃいますからね」
「そういや、賢者の石でどうにかできないのか?」
「どうしてその名を!?」
あれ、賢者の石って一般的じゃないのか?
「昔読んだ本に書いてあったんだけど」
「なんてタイトルの本ですか?どうして錬金術師の秘密が書いてあるんですか。門外不出なんですよ。生成に成功した錬金術師はいないんです」
「いないの?」
「いたら今頃金をバンバン作り出しているはずですよ!」
金じゃなくてオリハルコンをバンバン作り出している人がお前の目の前にいるけどな。
まあ、ここで追い返してしまっては相談窓口の意味がない。
電気メッキでも教えてあげようか。
そういえば、金を溶かす王水も錬金術師が発見したんだよな。
「硝酸と塩酸を1:3で混ぜてだな――」
王水の説明をしたが、ヨウ素でも金を溶かすことはできるな。
ヨウ素を準備できるのか知らんけど。
地球でヨウ素が発見されたのは1811年だったか。
なら、頑張ればなんとかなるだろう。
錬金術は気合いだ。
それと、無電解メッキの還元剤ってこの世界で用意できるのだろうか?
駄目ならレモン電池で電気メッキだな。
そういえば、オッティはチートなスキルで金メッキのラインを作っていたけど、メッキ液分けてくれないだろうな。
いやいや、錬金術師たるもの未知の金属は自分で探し当てるものだ。
そもそも俺は品質管理であって、メッキの工程とか条件なんて詳しくない。
いや、大体は知っているけど、細かい条件なんて言われてもね。
QC工程表見れば理解はできるよ、勿論。
「ありがとうございました」
何とかメッキについて理解してもらって、レネゲードは帰っていった。
一か月後――
「アルト、すまないが事情聴取をさせてもらえないか」
顔を何度か見たことのある衛兵が俺の所に来た。
好きなことをしているだけ、悪い事なんてしてないよ。
「何故?」
「実は贋金を作った錬金術師が捕まったんだが、作り方をアルトから聞いたって証言したんでな」
「レネゲード?」
「やはり知り合いか!」
「待て待て。俺は錬金術の相談を受けただけだ。贋金作りの相談なんて受けてないぞ」
その後何とか納得してもらい、犯罪の教唆という誤解は解けた。
そういえば、前世で知り合いの学芸員から聞いた話だけど、とある博物館がブローカーが持ち込んだ小判を購入して、汚れを落とすために一晩梅酢に漬けていたら、翌日金が無くなって銅板になってたって話を思い出したな。
人は何故金メッキの技術を得ると、贋金を作ってしまうのか。
尚、贋金作りは重罪なので、セドリック兄弟とマスタングは処刑されてしまった。
折角の特殊鋼製造のノウハウが失われてしまったのは残念だったな。
俺は醤油を絞っているのだが、人力で絞るのは限界だ。
身体強化魔法ってこのためにあるんやないんやでー。
どこのムーン亭可モーニングだよ。
昭和でごめん。
「何よ、オークにでもなって、エルフをはらませるつもり?」
「シルビア、それは種付プレスだ。全くの別物だ」
横で作業を見ているシルビアさんの爆弾発言。
そんなものはここでは許されない。
ここ?どこ?
まあ、オークの順送種付プレスはちょっと見てみたい。
プレスと言えば、近所のプレス屋の社長が痛くない注射針つくったあの社長を敵視していたなー。
あんたそんなに技術ないやろ。
※この物語はフィクションです。
その友達の旋盤屋の社長は、日本初の改造拳銃作成で逮捕された技術者だけどな。
中学生時代に旋盤で改造拳銃作って、発砲して逮捕だ。
※この物語はフィクションです。
「いつもみたいにゲージを上に乗せて絞ればいいじゃない。収納魔法でゲージを回収すればいいだけでしょ」
「それだ!」
絞り工程一件落着。
シルビアさん、冴えてる。
スクリュープレス無くてもいける!
こうして無事に醤油を絞ることができ、火入れしたものをティーノに届けた。
もはや、冒険者ギルドよりもこちらが本業に思える。
いや、それは考えちゃだめだ。
納品が終わったので、冒険者ギルドに帰る。
まだまだ溜まっている相談窓口業務をこなさねば。
「どうも、レネゲード・セドリック『鋼の錬金術師』です」
「あ、はい」
今回はレネゲード・セドリックと名乗る錬金術師からの相談だ。
俺が経験したのは、新規立ち上げ失敗の連勤くらいなもんだぞ。
相談にのれるか不安だ。
っていうか、錬金術師が冒険者として活動しているんだね。
「何で『鋼の錬金術師』と呼ばれているかというと、様々な金属を金にしようと思って研究をしていたら、偶然鉄に他の金属を混ぜることで焼入れの性能が変わることを発見したんです。今までは木炭を使った浸炭くらいしかなかったのですが、これで色々な種類の鋼を作り出すことができ、そう呼ばれるようになりました」
なんだ、お母さんを蘇らせようとして、体の一部を失った訳じゃないのか。
自力で特殊鋼を見つけたのは大したものだな。
「しかし、どうしても金が作り出せないんです。俺の情報半分やるから、お前の情報全部くれ」
「なんだよ、その残念なプロポーズみたいな台詞は。この世の理は等価交換だろ」
「スキルで金属を作り出す人の台詞じゃないですよ」
「それもそうか」
そういえば、この世界の質量保存の法則ってどうなっているんだろうか?
収納魔法もあるくらいだし、そんなもんは無いのかもしれない。
「金の作り方は後回しにしておいて、よく鋼を作り出す事が出来たな」
「『焔の錬金術師』と呼ばれているマスタングに手伝ってもらったからな。彼なら高温を作り出す事ができるんです」
どこかで聞いたような名前だが思い出せない。
このままいけばアルミの精錬にもたどり着きそうだな。
でも、金を作り出すのは無理だと思うぞ。
原子炉とかあれば別だけど。
「で、どうして金を作り出したいんだ。今のままでも冒険者としてやっていけるだろう」
「派生スキルで水銀から金を作り出すっていうのがあるんですけど、スキルレベルを30まで上げてやっと習得できるんで、手っ取り早くできたらいいなと。普通そこまでスキルが上がる前に寿命になっちゃいますからね」
「そういや、賢者の石でどうにかできないのか?」
「どうしてその名を!?」
あれ、賢者の石って一般的じゃないのか?
「昔読んだ本に書いてあったんだけど」
「なんてタイトルの本ですか?どうして錬金術師の秘密が書いてあるんですか。門外不出なんですよ。生成に成功した錬金術師はいないんです」
「いないの?」
「いたら今頃金をバンバン作り出しているはずですよ!」
金じゃなくてオリハルコンをバンバン作り出している人がお前の目の前にいるけどな。
まあ、ここで追い返してしまっては相談窓口の意味がない。
電気メッキでも教えてあげようか。
そういえば、金を溶かす王水も錬金術師が発見したんだよな。
「硝酸と塩酸を1:3で混ぜてだな――」
王水の説明をしたが、ヨウ素でも金を溶かすことはできるな。
ヨウ素を準備できるのか知らんけど。
地球でヨウ素が発見されたのは1811年だったか。
なら、頑張ればなんとかなるだろう。
錬金術は気合いだ。
それと、無電解メッキの還元剤ってこの世界で用意できるのだろうか?
駄目ならレモン電池で電気メッキだな。
そういえば、オッティはチートなスキルで金メッキのラインを作っていたけど、メッキ液分けてくれないだろうな。
いやいや、錬金術師たるもの未知の金属は自分で探し当てるものだ。
そもそも俺は品質管理であって、メッキの工程とか条件なんて詳しくない。
いや、大体は知っているけど、細かい条件なんて言われてもね。
QC工程表見れば理解はできるよ、勿論。
「ありがとうございました」
何とかメッキについて理解してもらって、レネゲードは帰っていった。
一か月後――
「アルト、すまないが事情聴取をさせてもらえないか」
顔を何度か見たことのある衛兵が俺の所に来た。
好きなことをしているだけ、悪い事なんてしてないよ。
「何故?」
「実は贋金を作った錬金術師が捕まったんだが、作り方をアルトから聞いたって証言したんでな」
「レネゲード?」
「やはり知り合いか!」
「待て待て。俺は錬金術の相談を受けただけだ。贋金作りの相談なんて受けてないぞ」
その後何とか納得してもらい、犯罪の教唆という誤解は解けた。
そういえば、前世で知り合いの学芸員から聞いた話だけど、とある博物館がブローカーが持ち込んだ小判を購入して、汚れを落とすために一晩梅酢に漬けていたら、翌日金が無くなって銅板になってたって話を思い出したな。
人は何故金メッキの技術を得ると、贋金を作ってしまうのか。
尚、贋金作りは重罪なので、セドリック兄弟とマスタングは処刑されてしまった。
折角の特殊鋼製造のノウハウが失われてしまったのは残念だったな。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる