302 / 439
第301話 汎用ライン
しおりを挟む
「アルト、エランがまたやらかしちゃったの!」
ミゼットが小泉局長よろしく、品質管理部に乗り込んできた。
それにしても、またもエランの失敗か。
今度は何をやらかしたというのだろうか。
不謹慎なワクワクが心の内から湧き出してくるのを悟られないように、カップに残っていたコーヒーを飲んで、にやついた顔の中心をミゼットから見えないようにした。
「また?」
落ち着いた顔に戻り、カップを机に置くとミゼットにそう訊いた。
「笑ってる?」
ミゼットが少しムッとした表情を見せた。
ばれたか。
婀娜めくとまではいかないが、大人びてきたななどと考えていたら、追加で怒られた。
さて、真面目に話を訊くか。
「それで、どんな失敗があったんだ?」
「えっとね、赤マンドラゴラのポーションを作るときに、普通のマンドラゴラを煮る鍋をよく洗わなかったから、煮汁が混ざっちゃったの。異物混入?」
「段取り替えの失敗か」
聞いた話だと、段取り替え時のミスだな。
鍋をよく洗うというのが、感覚でしかないような気がする。
ここはやはり、三現主義に従って、現場を見に行かないとだな。
「あれ、そういえばミゼットはこの前まで俺より品質管理に詳しかったよね?」
そんなことを思い出した。
俺なんか呼ばなくても、自分で対策を考えられるだろうに。
「あれは悪霊に取り憑かれていたから」
品質管理は悪霊!
そんな悪霊なら、前世でお会いしたかった。
それはそうと、現場にレッツラゴー。
勝手知ったるポーション製造部。
エランが親方に怒鳴られている現場に到着だ。
鍋を囲んで親方とエランという立ち位置になっている。
鍋を囲むというと和やかな雰囲気に聞こえるな。
実際にはピリピリした雰囲気だぞ。
今にもエランは逃げ出しそうだ。
まあ、この世界線では追いかけるのに使えるスキルを覚えているからいいけど。
これがSTEINS;GATEの選択ですよ。
誰向けの説明なんだか。
「おかりん、じゃなかった。親方、ミゼットから話は聞きました。ここからは自分に任せてください」
「頼んだぜ」
親方はそういうと、何処かへと行ってしまった。
エランが話しやすいように、彼なりに気を遣ってくれているのだ。
ま、前世じゃ班長や係長がいなくなると、作業者はなんとか品管を騙して、自責を誤魔化そうとしていたけどな。
さて、エランの聞き取りを始めるとするか。
「話はミゼットから聞いたよ。鍋をよく洗わなかったのが原因で赤マンドラゴラのポーションに普通のマンドラゴラが混ざったんだって」
俺がそういうと、エランは頷いた。
「よく洗うっていうのが曖昧でわからないんだけど、どうすればいいのか説明してもらえますかね?」
俺はエランに説明をお願いした。
まあ、この手の作業指示なんて部外者には全くわからないからな。
前世でも「よく見る」と作業標準書に書いてあったが、何をもってよくなのかがわからない。
普通に見るのとどう違うというのだ。
とまあ、品管目線だとそうなるのだが、班長は当然ながら作業者までそれで納得しているのだ。
困ったものですね。
「うーん、よく洗うってのは納得がいくまで洗うことかな」
エランの回答も非常に曖昧だ。
本人が納得いけばどんな状態でもよく洗った状態だというのだ。
だからこそ、今回のような煮汁残りが発生したんじゃないだろうか。
そういえば、どうして煮汁が残っていたなんてわかったのだろうか。
「よく洗ったはずの鍋に煮汁が残っていた。間違いないですね」
「はい」
「じゃあ、どうして煮汁が残っているのがわかったのですか?」
「親方が出来を確認したから」
エランの答えは親方の確認があったからだという。
なんでエランはわからなかったのか。
そして、全部作ってからわかったのはどうしてなのか。
そこを確認すると
「親方はポーションソムリエの資格を持っているから。確か黒帯って言っていたかな」
「そんな資格があるのも初耳だけど、階級が帯の色っていうのもびっくりだ。普通は数字とかじゃないのか?」
「そうなんだけど、ポーション検定協会を立ち上げた人が、『階級は帯の色で表現する』って言ったらしいよ」
そいつは多分転生してきた日本人じゃないかな。
それか柔道経験者のどちらかだな。
話が逸れた。
「全部作ってから確認じゃなくて、最初に少しだけ作って確認するわけにはいかないかな?」
俺はエランに提案してみた。
初品チェックをしないと、今回みたいにロットアウトになっちゃうからな。
「それが、赤マンドラゴラの量が少ないから一度に全部つくるしかないんだ。何度も作るほどラインに余裕がないからね」
エランが申し訳なさそうに言う。
流出はしていないが、流出対策としてはチェックのタイミングをもっと前にしたいところだが難しそうだな。
まずは発生原因からつぶしていこうか。
そういえば、発生原因はよく洗うっていうのが出来ていなかったからなんだが、そもそも別の鍋にしてみたらどうなのだろうか。
別々の鍋にすれば段取り替えでの煮汁残りをチェックしなくても済むしな。
「たまにしか作らない赤マンドラゴラのポーションのために、もう一個鍋を用意するのは難しいんじゃないかな」
エランは言う。
確かにそうだよな。
プラスチック成形だってクリア成形専用ラインが作れずに、異物が混入する不具合が後を絶たないのだからな。
そうか、クリア成形か。
「赤マンドラゴラのポーション製造を他所に頼もう」
俺の提案にエランとミゼットが驚く。
前世じゃこれもよくあった事だが、こちらでは外注という考えはないのかな。
クリア成形なんて不良の出やすい製品なんかは、外注に出してしまえば社内の不良は無くなるぞ。
製造も段取り替えが発生しなくなるから大喜びだ。
押し付けられた子会社はたまったものじゃないけどな。
そう、どこの協力メーカーも嫌がって引き受けないので、文句の言えない子会社に押し付けるのだ。
不良の多くて利益の出ない仕事ばかり来て大変そうでしたね。
拒否しようものなら、親会社の権限で社長の首を挿げ替えて終わりだからね。
っていうのを色々とみてきました。
子会社も大変ですね。
これもなぜなぜ分析でたどり着いちゃいけないやつか。
「そうか、別のところにお願いすればいいのか。親方に相談してみるよ」
エランが親方に相談して、ポーションを製造する他の工房に話をしてみることになった。
「アルト、やっと赤マンドラゴラのポーションを作るところが決まったぜ」
数か月後、親方が俺の所にやってきてそう言った。
すっかり忘れていたのだが、そんなことはおくびにも出さない。
品管が不良を忘れるなんてばつが悪いからね。
誤魔化すために、コーヒーを落ち着いて飲み干す。
「そうですか。よかった。どうなったかと毎日気をもんでいたんですよ」
「気をもんでいたなら、何回かは聞きに来ればいいのになあ。忘れていたんだろ」
親方はあきれ顔で俺を見る。
バレテーラ。
「で、どうなりました」
「冒険者ギルドの本部で一括して生産して、各地に配ることになった。それなら生産量もまとまるからな」
「そうですか」
元々赤字事業だったことだし、それはそれでよかったな。
最初からそうしていれば、採算も取れていたんじゃないかな?
なんにしても、段取り替えが無くなったのは良かった。
これで不良の原因が一つ減ったからな。
※作者の独り言
面倒くさい仕事は別会社に投げるのはやめましょう。
弊社の営業が喜んで食いつくので。
ミゼットが小泉局長よろしく、品質管理部に乗り込んできた。
それにしても、またもエランの失敗か。
今度は何をやらかしたというのだろうか。
不謹慎なワクワクが心の内から湧き出してくるのを悟られないように、カップに残っていたコーヒーを飲んで、にやついた顔の中心をミゼットから見えないようにした。
「また?」
落ち着いた顔に戻り、カップを机に置くとミゼットにそう訊いた。
「笑ってる?」
ミゼットが少しムッとした表情を見せた。
ばれたか。
婀娜めくとまではいかないが、大人びてきたななどと考えていたら、追加で怒られた。
さて、真面目に話を訊くか。
「それで、どんな失敗があったんだ?」
「えっとね、赤マンドラゴラのポーションを作るときに、普通のマンドラゴラを煮る鍋をよく洗わなかったから、煮汁が混ざっちゃったの。異物混入?」
「段取り替えの失敗か」
聞いた話だと、段取り替え時のミスだな。
鍋をよく洗うというのが、感覚でしかないような気がする。
ここはやはり、三現主義に従って、現場を見に行かないとだな。
「あれ、そういえばミゼットはこの前まで俺より品質管理に詳しかったよね?」
そんなことを思い出した。
俺なんか呼ばなくても、自分で対策を考えられるだろうに。
「あれは悪霊に取り憑かれていたから」
品質管理は悪霊!
そんな悪霊なら、前世でお会いしたかった。
それはそうと、現場にレッツラゴー。
勝手知ったるポーション製造部。
エランが親方に怒鳴られている現場に到着だ。
鍋を囲んで親方とエランという立ち位置になっている。
鍋を囲むというと和やかな雰囲気に聞こえるな。
実際にはピリピリした雰囲気だぞ。
今にもエランは逃げ出しそうだ。
まあ、この世界線では追いかけるのに使えるスキルを覚えているからいいけど。
これがSTEINS;GATEの選択ですよ。
誰向けの説明なんだか。
「おかりん、じゃなかった。親方、ミゼットから話は聞きました。ここからは自分に任せてください」
「頼んだぜ」
親方はそういうと、何処かへと行ってしまった。
エランが話しやすいように、彼なりに気を遣ってくれているのだ。
ま、前世じゃ班長や係長がいなくなると、作業者はなんとか品管を騙して、自責を誤魔化そうとしていたけどな。
さて、エランの聞き取りを始めるとするか。
「話はミゼットから聞いたよ。鍋をよく洗わなかったのが原因で赤マンドラゴラのポーションに普通のマンドラゴラが混ざったんだって」
俺がそういうと、エランは頷いた。
「よく洗うっていうのが曖昧でわからないんだけど、どうすればいいのか説明してもらえますかね?」
俺はエランに説明をお願いした。
まあ、この手の作業指示なんて部外者には全くわからないからな。
前世でも「よく見る」と作業標準書に書いてあったが、何をもってよくなのかがわからない。
普通に見るのとどう違うというのだ。
とまあ、品管目線だとそうなるのだが、班長は当然ながら作業者までそれで納得しているのだ。
困ったものですね。
「うーん、よく洗うってのは納得がいくまで洗うことかな」
エランの回答も非常に曖昧だ。
本人が納得いけばどんな状態でもよく洗った状態だというのだ。
だからこそ、今回のような煮汁残りが発生したんじゃないだろうか。
そういえば、どうして煮汁が残っていたなんてわかったのだろうか。
「よく洗ったはずの鍋に煮汁が残っていた。間違いないですね」
「はい」
「じゃあ、どうして煮汁が残っているのがわかったのですか?」
「親方が出来を確認したから」
エランの答えは親方の確認があったからだという。
なんでエランはわからなかったのか。
そして、全部作ってからわかったのはどうしてなのか。
そこを確認すると
「親方はポーションソムリエの資格を持っているから。確か黒帯って言っていたかな」
「そんな資格があるのも初耳だけど、階級が帯の色っていうのもびっくりだ。普通は数字とかじゃないのか?」
「そうなんだけど、ポーション検定協会を立ち上げた人が、『階級は帯の色で表現する』って言ったらしいよ」
そいつは多分転生してきた日本人じゃないかな。
それか柔道経験者のどちらかだな。
話が逸れた。
「全部作ってから確認じゃなくて、最初に少しだけ作って確認するわけにはいかないかな?」
俺はエランに提案してみた。
初品チェックをしないと、今回みたいにロットアウトになっちゃうからな。
「それが、赤マンドラゴラの量が少ないから一度に全部つくるしかないんだ。何度も作るほどラインに余裕がないからね」
エランが申し訳なさそうに言う。
流出はしていないが、流出対策としてはチェックのタイミングをもっと前にしたいところだが難しそうだな。
まずは発生原因からつぶしていこうか。
そういえば、発生原因はよく洗うっていうのが出来ていなかったからなんだが、そもそも別の鍋にしてみたらどうなのだろうか。
別々の鍋にすれば段取り替えでの煮汁残りをチェックしなくても済むしな。
「たまにしか作らない赤マンドラゴラのポーションのために、もう一個鍋を用意するのは難しいんじゃないかな」
エランは言う。
確かにそうだよな。
プラスチック成形だってクリア成形専用ラインが作れずに、異物が混入する不具合が後を絶たないのだからな。
そうか、クリア成形か。
「赤マンドラゴラのポーション製造を他所に頼もう」
俺の提案にエランとミゼットが驚く。
前世じゃこれもよくあった事だが、こちらでは外注という考えはないのかな。
クリア成形なんて不良の出やすい製品なんかは、外注に出してしまえば社内の不良は無くなるぞ。
製造も段取り替えが発生しなくなるから大喜びだ。
押し付けられた子会社はたまったものじゃないけどな。
そう、どこの協力メーカーも嫌がって引き受けないので、文句の言えない子会社に押し付けるのだ。
不良の多くて利益の出ない仕事ばかり来て大変そうでしたね。
拒否しようものなら、親会社の権限で社長の首を挿げ替えて終わりだからね。
っていうのを色々とみてきました。
子会社も大変ですね。
これもなぜなぜ分析でたどり着いちゃいけないやつか。
「そうか、別のところにお願いすればいいのか。親方に相談してみるよ」
エランが親方に相談して、ポーションを製造する他の工房に話をしてみることになった。
「アルト、やっと赤マンドラゴラのポーションを作るところが決まったぜ」
数か月後、親方が俺の所にやってきてそう言った。
すっかり忘れていたのだが、そんなことはおくびにも出さない。
品管が不良を忘れるなんてばつが悪いからね。
誤魔化すために、コーヒーを落ち着いて飲み干す。
「そうですか。よかった。どうなったかと毎日気をもんでいたんですよ」
「気をもんでいたなら、何回かは聞きに来ればいいのになあ。忘れていたんだろ」
親方はあきれ顔で俺を見る。
バレテーラ。
「で、どうなりました」
「冒険者ギルドの本部で一括して生産して、各地に配ることになった。それなら生産量もまとまるからな」
「そうですか」
元々赤字事業だったことだし、それはそれでよかったな。
最初からそうしていれば、採算も取れていたんじゃないかな?
なんにしても、段取り替えが無くなったのは良かった。
これで不良の原因が一つ減ったからな。
※作者の独り言
面倒くさい仕事は別会社に投げるのはやめましょう。
弊社の営業が喜んで食いつくので。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる