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第316話 RPN評価をしてみよう
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流行りにのっかってみた。
それでは本編いってみましょう。
「RPNだ!」
俺は声を上げた。
場所は冒険者ギルドの会議室。
今はMMRとして、次の活動をどうしようかという話をしている。
メンバーは俺とシルビアとレオーネ。
今まで改善のツールを色々と異世界に持ち込んできたが、今回はRPNを使ってみようと思う。
RPNは日本語では危険優先指数という。
FMEAを実施するときに、故障の度合いを評価する仕組みだ。
ウィキペディアだと厳しさ・頻度・検出可能性の3項目となっているが、厳しさという表現は会社によって様々である。
頻度と検出可能性は一緒だけど。
この3項目それぞれを1~10点で評価して掛け算をする。
1~1000点までのレンジがあるが、数字が少ない方が優秀となっている。
例えばだが、厳しさの項目は死亡やリコールに繋がるものは10点となる。
走行中に屋根がはがれちゃう車なんて10点ですね。
頻度がどの程度なのかわからないが、CPKや不良率などで評価した時に、同じ不具合が数多く寄せられていれば、やはりそれも10点だろう。
そして、その検出についてどう評価するかだが、機械で評価するのであれば、点数は低くなるのだが、目視検査のみだったりすると、点数は高くなってしまう。
そもそも屋根がはがれるのを検査で見つけられるのかっていうのもあって、検査できないようであればそれも10点となってしまう。
通常100点以上は要対策っていう会社が多いのだが、この事例で行くと1000点となってしまい、そもそも売っていいのかなっていうレベルだな。
どこの会社というわけでなく、あくまでも例として挙げたまでの事。
そんなRPNを冒険者たちにも適用していこうと思う。
今回も100点以上は対策を取るということでやってみようか。
「話はわかったわ。まずはそれぞれの項目で10段階の目安をつくるわけね」
シルビアの呑み込みが早い。
俺の説明で簡単に理解したようだ。
まあ、ここからランク分けしていくのに時間が掛かりそうだよな。
なにせ、工業系の仕組みを冒険に置き換えなくてはならないので。
「今回は始めてだから、シルビアがよく知っている剣による攻撃で考えようか」
剣による攻撃というのが工程になる。
その工程でどんな故障モードがあるのかを洗い出す。
「まず、考えられるミスは色々あるけど、すっぽぬけっていうのがあるわね。手に汗をかいていたりするとやっちゃうかも」
「なるほどね。それだと剣として機能しないから、重要度、厳しさは10点かな。発生頻度はどんなもんだろうか?」
厳しさを10段階に分ける。
使えないから問題なく使えるまでを点数付けするのだが
使えない 10点
使ったら壊れる 9点
ダメージは与えられるが切れない 8点
殆ど切れない 7点
半分くらい切れる 6点
3割程度切れる 5点
殆どの剣士が違和感に気づく 4点
半数の剣士が違和感に気づく 3点
殆どの剣士が違和感に気づかない 2点
問題なく使える 1点
としようか。
「個人差があるから難しいわね。初心者だと、5回の冒険のうち、1回はやるんじゃないかしら」
「結構な頻度だな。だとすると、7点くらいかな。ただ、すっぽぬけたのは100%わかるから、合計点は10×7×1で、70点になるね」
頻度はフィーリングで決めた。
「それだと100点以下だから、問題ないのでは?」
レオーネが発言する。
「たしかに、点数では70点だから、100点未満で改善の必要は無いと思えるけど、実はそうでもないんだ。厳しさが9点10的だと命の危険があるから、50点以下まで改善しないとね」
これは俺の説明が足りなかったのも悪いな。
命に関わるようなことは100点未満であっても、改善をすべきだろうな。
「確かに、剣を落とした状態では危険ね」
シルビアが頷いた。
「だから、ここで改善をすることになるんだ。今よりも落とす頻度を下げるような工夫が必用だよね」
「滑り止めを手に塗るとかかしら?もしくは、柄の部分を滑りにくい材質に変えたり」
レオーネが対策案を考える。
かなりいい。
「握力をつければいいのよ」
それにたいして、シルビアは乱暴だな。
思わず苦笑した。
「大体、剣を落としたくらいで致命的な状況になるなんて、冒険者としては失格ね。素手や鞘、シールドでも戦えばいいのよ。だから、厳しさは3点でいいわ。だから21点よ!」
シルビアの言うことは暴論のようだが、前世では実際こんなもんだったな。
0.1ミリの寸法差がある製品を目視検査するという工程が、30点だったときには、この会社もうダメだと思いましたというのを理解していただけただろうか。
最初から改善するほどの工程は無しというのが暗黙のルールだったのだ。
多くの会社は真面目にやっていると思うけどね。
ね?
暴走するシルビアをなだめながら、その後もRPNの点数付けは続いた。
※作者の独り言
同業の方はRPNの段階分け突っ込み禁止で。
まあなんにしても、新規製品や不具合が出た時は、こうしてRPNの評価をしているわけなのですが、走行中に屋根が取れるなんてのは、この段階で対策が取られるはずです。
作品中のように、数字を無理やりいじくるなんてのは、あっても100点ギリギリの奴であって、そんなヤバい不具合に繋がる工程設定はしません。
あれが多発性のある不具合だとしたら、本当にヤバいですよね。
どうなってんだ?
それでは本編いってみましょう。
「RPNだ!」
俺は声を上げた。
場所は冒険者ギルドの会議室。
今はMMRとして、次の活動をどうしようかという話をしている。
メンバーは俺とシルビアとレオーネ。
今まで改善のツールを色々と異世界に持ち込んできたが、今回はRPNを使ってみようと思う。
RPNは日本語では危険優先指数という。
FMEAを実施するときに、故障の度合いを評価する仕組みだ。
ウィキペディアだと厳しさ・頻度・検出可能性の3項目となっているが、厳しさという表現は会社によって様々である。
頻度と検出可能性は一緒だけど。
この3項目それぞれを1~10点で評価して掛け算をする。
1~1000点までのレンジがあるが、数字が少ない方が優秀となっている。
例えばだが、厳しさの項目は死亡やリコールに繋がるものは10点となる。
走行中に屋根がはがれちゃう車なんて10点ですね。
頻度がどの程度なのかわからないが、CPKや不良率などで評価した時に、同じ不具合が数多く寄せられていれば、やはりそれも10点だろう。
そして、その検出についてどう評価するかだが、機械で評価するのであれば、点数は低くなるのだが、目視検査のみだったりすると、点数は高くなってしまう。
そもそも屋根がはがれるのを検査で見つけられるのかっていうのもあって、検査できないようであればそれも10点となってしまう。
通常100点以上は要対策っていう会社が多いのだが、この事例で行くと1000点となってしまい、そもそも売っていいのかなっていうレベルだな。
どこの会社というわけでなく、あくまでも例として挙げたまでの事。
そんなRPNを冒険者たちにも適用していこうと思う。
今回も100点以上は対策を取るということでやってみようか。
「話はわかったわ。まずはそれぞれの項目で10段階の目安をつくるわけね」
シルビアの呑み込みが早い。
俺の説明で簡単に理解したようだ。
まあ、ここからランク分けしていくのに時間が掛かりそうだよな。
なにせ、工業系の仕組みを冒険に置き換えなくてはならないので。
「今回は始めてだから、シルビアがよく知っている剣による攻撃で考えようか」
剣による攻撃というのが工程になる。
その工程でどんな故障モードがあるのかを洗い出す。
「まず、考えられるミスは色々あるけど、すっぽぬけっていうのがあるわね。手に汗をかいていたりするとやっちゃうかも」
「なるほどね。それだと剣として機能しないから、重要度、厳しさは10点かな。発生頻度はどんなもんだろうか?」
厳しさを10段階に分ける。
使えないから問題なく使えるまでを点数付けするのだが
使えない 10点
使ったら壊れる 9点
ダメージは与えられるが切れない 8点
殆ど切れない 7点
半分くらい切れる 6点
3割程度切れる 5点
殆どの剣士が違和感に気づく 4点
半数の剣士が違和感に気づく 3点
殆どの剣士が違和感に気づかない 2点
問題なく使える 1点
としようか。
「個人差があるから難しいわね。初心者だと、5回の冒険のうち、1回はやるんじゃないかしら」
「結構な頻度だな。だとすると、7点くらいかな。ただ、すっぽぬけたのは100%わかるから、合計点は10×7×1で、70点になるね」
頻度はフィーリングで決めた。
「それだと100点以下だから、問題ないのでは?」
レオーネが発言する。
「たしかに、点数では70点だから、100点未満で改善の必要は無いと思えるけど、実はそうでもないんだ。厳しさが9点10的だと命の危険があるから、50点以下まで改善しないとね」
これは俺の説明が足りなかったのも悪いな。
命に関わるようなことは100点未満であっても、改善をすべきだろうな。
「確かに、剣を落とした状態では危険ね」
シルビアが頷いた。
「だから、ここで改善をすることになるんだ。今よりも落とす頻度を下げるような工夫が必用だよね」
「滑り止めを手に塗るとかかしら?もしくは、柄の部分を滑りにくい材質に変えたり」
レオーネが対策案を考える。
かなりいい。
「握力をつければいいのよ」
それにたいして、シルビアは乱暴だな。
思わず苦笑した。
「大体、剣を落としたくらいで致命的な状況になるなんて、冒険者としては失格ね。素手や鞘、シールドでも戦えばいいのよ。だから、厳しさは3点でいいわ。だから21点よ!」
シルビアの言うことは暴論のようだが、前世では実際こんなもんだったな。
0.1ミリの寸法差がある製品を目視検査するという工程が、30点だったときには、この会社もうダメだと思いましたというのを理解していただけただろうか。
最初から改善するほどの工程は無しというのが暗黙のルールだったのだ。
多くの会社は真面目にやっていると思うけどね。
ね?
暴走するシルビアをなだめながら、その後もRPNの点数付けは続いた。
※作者の独り言
同業の方はRPNの段階分け突っ込み禁止で。
まあなんにしても、新規製品や不具合が出た時は、こうしてRPNの評価をしているわけなのですが、走行中に屋根が取れるなんてのは、この段階で対策が取られるはずです。
作品中のように、数字を無理やりいじくるなんてのは、あっても100点ギリギリの奴であって、そんなヤバい不具合に繋がる工程設定はしません。
あれが多発性のある不具合だとしたら、本当にヤバいですよね。
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