357 / 439
第356話 来て見て触って不具合のお品
しおりを挟む
どこかで似た話があったら、他人の空似です。
それでは本編いってみましょう。
本日も昼飯のあと、眠気と戦うためにコーヒーを飲んでいると、冒険者ギルドのドアが開いて、カレンとサイノスが入ってきた。
二人とも酷く疲れた感じだな。
徹夜あけの品管部員によく似ている。
「久しぶり。かなり疲れてるようだけと、何かあった?目の下のクマがペアルックになってるけど」
「そうよ。魔法装置の不具合原因がわからなくてこの様よ。だからアルトを迎えに来たの」
カレンはカウンター越しに俺の肩を掴んだ。
その隣ではサイノスが頼むと目で訴えてきている。
ただ事ではなさそうだな。
「どんな不具合?」
俺が訊ねると、カレンは
「時間が惜しいわ。賢者の学院に移動しながら説明するから」
と俺を強引に立たせた。
有無を言わせてもらえずに引きずられる。
そのまま冒険者ギルドから出て、賢者の学院に向かうことになった。
俺は飲みかけのコーヒーを諦め、カレンに理由を訊いた。
「移動しながら説明するってことだったけど?」
「そうだったわね。今賢者の学院がステラにツインタワーを建設しているのは知っている?」
カレンの言うツインタワーとは、新しい賢者の学院の建物だ。
今の建物が老朽化したので敷地内に建てており、その高さから街中のどこからでも見ることが出来る。
ステラで一番高い建物だ。
つい最近ステラに来た者を除いて、知らないものはいないだろう。
「知っているよ。街のどこからでも見えるからね。」
「実はそのツインタワーにオッティから聞いたエレベーターという昇降機をつけることになったのよ」
「エレベーターか」
「アルトも知っているから詳しい説明はしないけど、そのエレベーターの緊急停止のテストをしていたら問題が発生したの」
カレンの話ではエレベーターの動力は魔石から供給される魔力。
ツインタワーのそれぞれにエレベーターを設置してあり、魔力は別々に供給されるので、片方のタワーで緊急停止のテストを行っても、もう片方のタワーではエレベーターは問題なく稼働するはずだった。
ところが、テストを実施したら反対の方のエレベーターが停止して、テストしようとした方のエレベーターは停止しなかったというのだ。
さらに悪い事に、停止したほうのエレベーターには賢者の学院の理事の一人が、愛人と一緒に乗っていたというのだ。
エレベーターに閉じ込められたことで、救出する際に愛人の存在がばれてしまって、理事は八つ当たりのように原因を直ぐに解明しろと怒鳴ったんだとか。
どこにでもありそうな話だな。
「原因の解明は当然なんだけど、解明するまで家に帰るなって言っててね」
サイノスが困惑した表情を浮かべる。
「勝手に愛人にエレベーターを見せる方が悪いのよ。つまらない見栄を張って、自分の研究成果でもないのに」
カレンは怒っている。
「それでどうして俺が必要なんだ?」
魔力で動くエレベーターの不具合だったら、賢者の学院で調査できそうなものだが。
まあ、二人の疲れ具合を見たら解明が上手くいっておらず、他の誰かの手を借りたいというのは想像できるが。
「エレベーターを再現してテストしたんだけど、正常に動くのよ。だから私達だけだと行き詰ってて。どうやって調査を進めていけばいいのかアドバイスをして欲しいのよ」
「現地のエレベーターは確認しないの?」
「まだ内装工事が終わってないからって言われて、確認できていないのよ」
不具合があった現物の確認が出来ていないのか。
作り直した方が正常に動作するのなら、設計が間違っているわけではない。
やはり現物の確認が必要だな。
因みに、前世でも不具合品を回収しないと対策書が書けないといえば、ある程度日数の調整は出来た。
なにせ海外で発生した不具合なんて、現品が返却されるまでに日数が掛かる。
不具合事象を確認せずに対策なんて出来るわけがないから……
いや、設計的な問題があるのがわかっていたが、しらばっくれて出荷していた製品の不具合だったら現品を回収しなくてもわかるけどな。
設計的な問題なので対策は出来ないが。
出来るくらいならとっくにやっている。
という話を夢で見ました。
でも、どこかの会社が今年も正夢にしてくれる気がしています。
「そこは工事の責任者に掛け合って、現物を確認しないと駄目だろうね」
「そこは交渉したけど断られたんだよ」
サイノスによれば一度は交渉したみたいだが、工事日程が遅れており却下されてしまったそうだ。
「夜は工事をしているの?」
俺は訊いてみた。
工場の設備も二直や三直でもなければ夜は空いている。
不具合の検証でもそういう時間帯に借りるのだ。
「あ、夜は工事をしていないな。どうして気が付かなかったんだろう」
「焦っているとそんなもんだよ。だから俺みたいに客観的に見ることが出来るのが必要だったんじゃない?」
「そうね。アルトに来てもらった甲斐があったわ」
無理やり引きずり出されたんだけどね。
結局、夜に現場確認が出来ることとなり、俺もそのまま一緒に確認をすることとなった。
魔法の装置なんて門外漢なので、どこまで役に立つかはわからないがな。
ツインタワーは夜でもライトの魔法で照らされており、昼間と同じくらいの明るさである。
これなら外観部品の傷検査も問題なく行えるな。
などと余計な事を考えてしまった。
「あ、これは!」
「何かわかった?」
サイノスが魔力回路を見ていたら何かに気が付いた。
俺とカレンは急いで駆け寄る。
「見て、ツインタワーのエレベーター制御回路の緊急停止の部分が逆になっている」
俺は見てもさっぱりわからないが、カレンも頷いているのでそういう事なのだろう。
「ツインタワーの制御回路をなんで統合しちゃたの?建物が違うんだからそれぞれ別にすればいいのに」
俺は疑問に思ったので訊いてみた。
「集中管理が出来ると便利だってオッティから聞いたのよ。それで魔力のオンオフを一括で出来るようにしたんだけど、それ以外の動作は別々に出来る設計だったのよね。この回路を作った魔導士がここの部分を間違っていたから、設計通りに再現した方だと緊急停止の異常が出なかったんだわ」
カレンが忌々しそうに右手親指の爪を噛んだ。
ここまでギリっという音が聞こえてきた。
「現物を確認したら直ぐに原因がわかったね」
「まだよ。再発防止対策を考えないと」
サイノスがほっとして言った言葉に、カレンが強めの否定をした。
そうだな、原因が特定できてやっと半分。
再発防止対策が出来て初めて完了だからな。
そうはいっても、ヒューマンエラーの防止となると難しい。
「ダブルチェックはどうかな?」
「サイノス、それは駄目だ。効果が薄い」
俺はサイノスの案を却下した。
最終的に何も思いつかなければダブルチェックだろうけど、それでは再発防止対策にならないと思う。
ダブルチェックで不具合を見つけることが出来る可能性は低い。
確実に流出を止める事が出来なければ駄目だ。
「あ、テストプログラムがあるか」
テストプログラムというのは、その名の通りテストをするためのプログラムである。
今回の場合、意図した動作をさせるために魔力が回路の中を流れるわけだが、それが出力される際に設計した通りなのかを確認するプログラムを作ればいいのだ。
SE時代にもプログラムが最後までこけずに流れるのか確認するため、テストプログラムで最後にテキスト出力をするものを作った事がある。
それをカレンとサイノスに話した。
「そうね。回路の各終端に魔力を感知する装置をつけて、どこの終端に魔力が流れたかを確認するようにすれば、設計通りか確認できるわね。建物に設置する前に確認することが出来るから、今回みたいなことは防げるわね」
カレンは俺の案で急いで報告書をまとめて、件の理事に報告した。
後日聞いた話では報告書は無事に受理されて、今後の開発手法として標準化されたそうだ。
水平展開もばっちりだな。
今回のお礼として、カレンからエレベーターの無料チケットが送られてきた。
賢者の学院はエレベーターを一般に開放して、料金を取ることで建設費を回収するようだ。
エレベーターから見える景色は飛翔魔法を使えない人達に好評で、料金もお手頃なことから連日長蛇の列が出来ている。
おかげで、賢者の学院の研究者たちは階の移動に階段を使っているそうで、何のためにエレベーターをつけたのかわからないという不満の声があるのだとか。
こうも人気だと、オッティがビル管理システムの販売を始めそうだな。
※作者の独り言
三日間缶詰めだったとかいう話がどこかに転がっていたら、偶然似てしまっただけですね。
それでは本編いってみましょう。
本日も昼飯のあと、眠気と戦うためにコーヒーを飲んでいると、冒険者ギルドのドアが開いて、カレンとサイノスが入ってきた。
二人とも酷く疲れた感じだな。
徹夜あけの品管部員によく似ている。
「久しぶり。かなり疲れてるようだけと、何かあった?目の下のクマがペアルックになってるけど」
「そうよ。魔法装置の不具合原因がわからなくてこの様よ。だからアルトを迎えに来たの」
カレンはカウンター越しに俺の肩を掴んだ。
その隣ではサイノスが頼むと目で訴えてきている。
ただ事ではなさそうだな。
「どんな不具合?」
俺が訊ねると、カレンは
「時間が惜しいわ。賢者の学院に移動しながら説明するから」
と俺を強引に立たせた。
有無を言わせてもらえずに引きずられる。
そのまま冒険者ギルドから出て、賢者の学院に向かうことになった。
俺は飲みかけのコーヒーを諦め、カレンに理由を訊いた。
「移動しながら説明するってことだったけど?」
「そうだったわね。今賢者の学院がステラにツインタワーを建設しているのは知っている?」
カレンの言うツインタワーとは、新しい賢者の学院の建物だ。
今の建物が老朽化したので敷地内に建てており、その高さから街中のどこからでも見ることが出来る。
ステラで一番高い建物だ。
つい最近ステラに来た者を除いて、知らないものはいないだろう。
「知っているよ。街のどこからでも見えるからね。」
「実はそのツインタワーにオッティから聞いたエレベーターという昇降機をつけることになったのよ」
「エレベーターか」
「アルトも知っているから詳しい説明はしないけど、そのエレベーターの緊急停止のテストをしていたら問題が発生したの」
カレンの話ではエレベーターの動力は魔石から供給される魔力。
ツインタワーのそれぞれにエレベーターを設置してあり、魔力は別々に供給されるので、片方のタワーで緊急停止のテストを行っても、もう片方のタワーではエレベーターは問題なく稼働するはずだった。
ところが、テストを実施したら反対の方のエレベーターが停止して、テストしようとした方のエレベーターは停止しなかったというのだ。
さらに悪い事に、停止したほうのエレベーターには賢者の学院の理事の一人が、愛人と一緒に乗っていたというのだ。
エレベーターに閉じ込められたことで、救出する際に愛人の存在がばれてしまって、理事は八つ当たりのように原因を直ぐに解明しろと怒鳴ったんだとか。
どこにでもありそうな話だな。
「原因の解明は当然なんだけど、解明するまで家に帰るなって言っててね」
サイノスが困惑した表情を浮かべる。
「勝手に愛人にエレベーターを見せる方が悪いのよ。つまらない見栄を張って、自分の研究成果でもないのに」
カレンは怒っている。
「それでどうして俺が必要なんだ?」
魔力で動くエレベーターの不具合だったら、賢者の学院で調査できそうなものだが。
まあ、二人の疲れ具合を見たら解明が上手くいっておらず、他の誰かの手を借りたいというのは想像できるが。
「エレベーターを再現してテストしたんだけど、正常に動くのよ。だから私達だけだと行き詰ってて。どうやって調査を進めていけばいいのかアドバイスをして欲しいのよ」
「現地のエレベーターは確認しないの?」
「まだ内装工事が終わってないからって言われて、確認できていないのよ」
不具合があった現物の確認が出来ていないのか。
作り直した方が正常に動作するのなら、設計が間違っているわけではない。
やはり現物の確認が必要だな。
因みに、前世でも不具合品を回収しないと対策書が書けないといえば、ある程度日数の調整は出来た。
なにせ海外で発生した不具合なんて、現品が返却されるまでに日数が掛かる。
不具合事象を確認せずに対策なんて出来るわけがないから……
いや、設計的な問題があるのがわかっていたが、しらばっくれて出荷していた製品の不具合だったら現品を回収しなくてもわかるけどな。
設計的な問題なので対策は出来ないが。
出来るくらいならとっくにやっている。
という話を夢で見ました。
でも、どこかの会社が今年も正夢にしてくれる気がしています。
「そこは工事の責任者に掛け合って、現物を確認しないと駄目だろうね」
「そこは交渉したけど断られたんだよ」
サイノスによれば一度は交渉したみたいだが、工事日程が遅れており却下されてしまったそうだ。
「夜は工事をしているの?」
俺は訊いてみた。
工場の設備も二直や三直でもなければ夜は空いている。
不具合の検証でもそういう時間帯に借りるのだ。
「あ、夜は工事をしていないな。どうして気が付かなかったんだろう」
「焦っているとそんなもんだよ。だから俺みたいに客観的に見ることが出来るのが必要だったんじゃない?」
「そうね。アルトに来てもらった甲斐があったわ」
無理やり引きずり出されたんだけどね。
結局、夜に現場確認が出来ることとなり、俺もそのまま一緒に確認をすることとなった。
魔法の装置なんて門外漢なので、どこまで役に立つかはわからないがな。
ツインタワーは夜でもライトの魔法で照らされており、昼間と同じくらいの明るさである。
これなら外観部品の傷検査も問題なく行えるな。
などと余計な事を考えてしまった。
「あ、これは!」
「何かわかった?」
サイノスが魔力回路を見ていたら何かに気が付いた。
俺とカレンは急いで駆け寄る。
「見て、ツインタワーのエレベーター制御回路の緊急停止の部分が逆になっている」
俺は見てもさっぱりわからないが、カレンも頷いているのでそういう事なのだろう。
「ツインタワーの制御回路をなんで統合しちゃたの?建物が違うんだからそれぞれ別にすればいいのに」
俺は疑問に思ったので訊いてみた。
「集中管理が出来ると便利だってオッティから聞いたのよ。それで魔力のオンオフを一括で出来るようにしたんだけど、それ以外の動作は別々に出来る設計だったのよね。この回路を作った魔導士がここの部分を間違っていたから、設計通りに再現した方だと緊急停止の異常が出なかったんだわ」
カレンが忌々しそうに右手親指の爪を噛んだ。
ここまでギリっという音が聞こえてきた。
「現物を確認したら直ぐに原因がわかったね」
「まだよ。再発防止対策を考えないと」
サイノスがほっとして言った言葉に、カレンが強めの否定をした。
そうだな、原因が特定できてやっと半分。
再発防止対策が出来て初めて完了だからな。
そうはいっても、ヒューマンエラーの防止となると難しい。
「ダブルチェックはどうかな?」
「サイノス、それは駄目だ。効果が薄い」
俺はサイノスの案を却下した。
最終的に何も思いつかなければダブルチェックだろうけど、それでは再発防止対策にならないと思う。
ダブルチェックで不具合を見つけることが出来る可能性は低い。
確実に流出を止める事が出来なければ駄目だ。
「あ、テストプログラムがあるか」
テストプログラムというのは、その名の通りテストをするためのプログラムである。
今回の場合、意図した動作をさせるために魔力が回路の中を流れるわけだが、それが出力される際に設計した通りなのかを確認するプログラムを作ればいいのだ。
SE時代にもプログラムが最後までこけずに流れるのか確認するため、テストプログラムで最後にテキスト出力をするものを作った事がある。
それをカレンとサイノスに話した。
「そうね。回路の各終端に魔力を感知する装置をつけて、どこの終端に魔力が流れたかを確認するようにすれば、設計通りか確認できるわね。建物に設置する前に確認することが出来るから、今回みたいなことは防げるわね」
カレンは俺の案で急いで報告書をまとめて、件の理事に報告した。
後日聞いた話では報告書は無事に受理されて、今後の開発手法として標準化されたそうだ。
水平展開もばっちりだな。
今回のお礼として、カレンからエレベーターの無料チケットが送られてきた。
賢者の学院はエレベーターを一般に開放して、料金を取ることで建設費を回収するようだ。
エレベーターから見える景色は飛翔魔法を使えない人達に好評で、料金もお手頃なことから連日長蛇の列が出来ている。
おかげで、賢者の学院の研究者たちは階の移動に階段を使っているそうで、何のためにエレベーターをつけたのかわからないという不満の声があるのだとか。
こうも人気だと、オッティがビル管理システムの販売を始めそうだな。
※作者の独り言
三日間缶詰めだったとかいう話がどこかに転がっていたら、偶然似てしまっただけですね。
0
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる