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35話 先入先出 中編
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エランを追って外に飛び出したものの、余計な会話をしていたせいで、完全に見失ってしまった。
刺すような日差しは、いくら生まれ変わって若くなった肉体でも、そう長くは耐えられそうにない。
熱中症には気を付けないとな。
重い鉄の鎧を身に纏った騎士など、このような気候ではいくら訓練を積んでも限界があるだろう。
品管だって、真夏の倉庫で連日選別をしていても、暑さに強くなるということはないからな。
あまり夏場の選別を増やさないで欲しい。
冬は冬で辛いので、とにかく不良を出さないでね。
「こんな暑い日にエランはどこにいくだろうか?」
俺はエランの立ち寄りそうな場所を思い浮かべる。
まずは自宅だな。
エランは確か冒険者ギルドの職員寮に住んでいるはずなので、まずはそこへ向かう。
俺も同じ寮に住んでいるので、勝手知ったるなんとやらだ。
「アルト、早退か?」
寮につくと、非番の同僚から声をかけられる。
この時間に帰ってくるってことは早退だと思われるよな。
エランの事を話す訳にもいかないので、仕事で使うものを取りに帰ってきたと告げる。
そして、自分の部屋に向かうふりをして、同僚が見えなくなったところでエランの部屋へと向かった。
エランの部屋の前まで来たが、聞き耳を立てても室内から音はしない。
布団にくるまって泣いている可能性もあるのだが、勝手に鍵を開けて中に入るわけにもいかないので、ここは諦めよう。
田舎に帰ってとか言っていたが、荷造りをするには時間が足りな過ぎるので、もう帰省してしまったということはないだろう。
というか、その台詞は死亡フラグだな。
どこかの運河に浮いていないといいが……
俺は職員寮を出て、街で捜索をすることにした。
「不良を出して逃げ出していたら仕事なんて最後は何もできなくなるぞ。いい大人なんだからそれくらいはわかれよな……」
どこかにいるエランに聞かせてやりたい愚痴をはく。
今時子供だって逃げ出したりはしないぞ。
やった結果を受け止めて、次にどうすればいいのかを考える事が失敗をしなくなるコツだ。
PDCAサイクルってやつだな。
プラン、ドゥー、チェック、アクションのサイクルで、やった結果から次にどう改善するのかを考える事が求められるのだ。
実際はPDで終わることが多いけど。
人間誰かに監視されないとだらけるからな。
共産主義国では秘密警察がないと成り立たなかったというのは、人間の本質をあらわしているのではないだろうか。
固定の給料がもらえて、成果を出しても給料が増えないとなれば、人は仕事の手を抜くのだ。
それを防ぐには強力な罰則が必要になる。
そして、違反者を見つける組織も。
資本主義においては成果が評価されるので、手抜きは自分の収入に跳ね返ってくるから、それが抑止力となってくる。
さて、話が逸れたが、ミスをしたのであればそれを分析して、同じミスを繰り返さないようにすればよいのだ。
一度もミスをしない人間なんていないんだからな。
誰かが死んでしまったり、体の一部を欠損してしまう事故を起こさなければ、そう、マンドラゴラを腐らせてしまったなんてことは取り返しがきくのだから逃げ出すほどでもない。
逃げ出すのはつまりそういう事故になった時だ。
いや、それこそ逃げちゃ駄目だと思うけど。
いい大人なんだから、責任は果たそうな。
「さて、それにしてもステラの街中でエランを探すのは骨が折れるな」
そう、ステラの街であてもないのにエランを探すのは困難だ。
冒険者ギルドに依頼を出して探してもらうなら早いのかもしれないが、それはお金がかかることなので却下だ。
仕事を逃げた男がどこに行くのかを自分で考えねば。
「酒か女か」
定番と言えば定番な逃げ場所だな。
娼館の中を確認するのは出来ないから、まずは酒場から探してみようか。
この時間からやっている酒場なんて限られているから、そんなに大変ではない。
一人でしらみつぶしに探すのも可能だ。
こんな雑なシティアドベンチャーなんて、TRPGだったらマスターに噛みついているところだな。
そんなわけで、一番近い酒場を覗いてみた。
「いらっしゃい」
給仕の女性が声をかけてくる。
「あ、人を探しているんで客じゃないんです」
申し訳なくなって頭を下げた。
昼であるのに既に何席かでは鯨飲馬食の連中が見られた。
昼から酒を飲んでいるなんてなんて連中だ。
いや、前世では協力メーカーというか、一人親方の個人商店が朝から酒を飲んでいたな。
朝から酒を飲むために夜中に仕事をして、朝いちで納品に来るのだ。
9時にはろれつが回らない状態になっていた。
不良が見つかり選別となった時がとても大変だったな。
なにせ呼びつけようにも飲酒運転になるし、タクシーで来たとしてもそんな状態では選別はさせられない。
監査の時も酒を飲みながらの監査になる。
病気だったな。
そんな人より俺が先に死ぬとは、靭性いや人生何があるかわからないもんだ。
こんなことなら暴飲暴食しておけばよかった。
さて、そんな前世の恨み言は置いておく。
店内をさらに目を凝らして確認すると、エランがいた。
目の前のジョッキをジッと見つめたまま動かない。
酔っているのか?
「エラン、探しましたよ」
近づいて声をかけると、エランはビクッとなってこちらを見た。
そのぎこちなさは、まるでグリスの切れた生産設備のような動きだった。
「アルト……」
泣きそうな顔で、蚊の鳴くような声を出すエラン。
「やってしまったことは仕方がない。逃げずにこれからの事を考えましょう」
俺がそういうと、エランは首を横に振った。
まだ逃げるというのか?
「違うんだ」
「何が違うんですか。親方もミゼットも心配していますよ。まずは冒険者ギルドに帰りましょう」
「帰れないんだよ」
「みんな怒ってないから」
ここまで言ってもエランは頑なに拒否する。
頑固だな。
「違うんだ。慌てて飛び出してきたから財布を持ってないんだ。注文したお酒の代金をどうやって支払おうか考えていたんだ。そうしたらアルトが来てくれて。お金を貸してもらえないかな?」
俺は盛大にずっこけた。
どこぞの喜劇さながらに。
金がなくて食い逃げになるから、ここに帰れないと言っていたのか。
早く言え。
結局俺が代金を立て替えて支払い、一緒に店を出た。
折角代金を支払った酒だが、勤務中に飲むわけにはいかず、泣く泣く処分してもらった。
前世じゃ、ノンアルコールビールですら、工場内での摂取は禁止だったから、納得するしかなかったが。
ノンアルコールビールって清涼飲料水扱いなのに、工場内で飲むと怒られるのは納得いかないよね。
それなら麦茶も禁止しろ!
後編に続く。
刺すような日差しは、いくら生まれ変わって若くなった肉体でも、そう長くは耐えられそうにない。
熱中症には気を付けないとな。
重い鉄の鎧を身に纏った騎士など、このような気候ではいくら訓練を積んでも限界があるだろう。
品管だって、真夏の倉庫で連日選別をしていても、暑さに強くなるということはないからな。
あまり夏場の選別を増やさないで欲しい。
冬は冬で辛いので、とにかく不良を出さないでね。
「こんな暑い日にエランはどこにいくだろうか?」
俺はエランの立ち寄りそうな場所を思い浮かべる。
まずは自宅だな。
エランは確か冒険者ギルドの職員寮に住んでいるはずなので、まずはそこへ向かう。
俺も同じ寮に住んでいるので、勝手知ったるなんとやらだ。
「アルト、早退か?」
寮につくと、非番の同僚から声をかけられる。
この時間に帰ってくるってことは早退だと思われるよな。
エランの事を話す訳にもいかないので、仕事で使うものを取りに帰ってきたと告げる。
そして、自分の部屋に向かうふりをして、同僚が見えなくなったところでエランの部屋へと向かった。
エランの部屋の前まで来たが、聞き耳を立てても室内から音はしない。
布団にくるまって泣いている可能性もあるのだが、勝手に鍵を開けて中に入るわけにもいかないので、ここは諦めよう。
田舎に帰ってとか言っていたが、荷造りをするには時間が足りな過ぎるので、もう帰省してしまったということはないだろう。
というか、その台詞は死亡フラグだな。
どこかの運河に浮いていないといいが……
俺は職員寮を出て、街で捜索をすることにした。
「不良を出して逃げ出していたら仕事なんて最後は何もできなくなるぞ。いい大人なんだからそれくらいはわかれよな……」
どこかにいるエランに聞かせてやりたい愚痴をはく。
今時子供だって逃げ出したりはしないぞ。
やった結果を受け止めて、次にどうすればいいのかを考える事が失敗をしなくなるコツだ。
PDCAサイクルってやつだな。
プラン、ドゥー、チェック、アクションのサイクルで、やった結果から次にどう改善するのかを考える事が求められるのだ。
実際はPDで終わることが多いけど。
人間誰かに監視されないとだらけるからな。
共産主義国では秘密警察がないと成り立たなかったというのは、人間の本質をあらわしているのではないだろうか。
固定の給料がもらえて、成果を出しても給料が増えないとなれば、人は仕事の手を抜くのだ。
それを防ぐには強力な罰則が必要になる。
そして、違反者を見つける組織も。
資本主義においては成果が評価されるので、手抜きは自分の収入に跳ね返ってくるから、それが抑止力となってくる。
さて、話が逸れたが、ミスをしたのであればそれを分析して、同じミスを繰り返さないようにすればよいのだ。
一度もミスをしない人間なんていないんだからな。
誰かが死んでしまったり、体の一部を欠損してしまう事故を起こさなければ、そう、マンドラゴラを腐らせてしまったなんてことは取り返しがきくのだから逃げ出すほどでもない。
逃げ出すのはつまりそういう事故になった時だ。
いや、それこそ逃げちゃ駄目だと思うけど。
いい大人なんだから、責任は果たそうな。
「さて、それにしてもステラの街中でエランを探すのは骨が折れるな」
そう、ステラの街であてもないのにエランを探すのは困難だ。
冒険者ギルドに依頼を出して探してもらうなら早いのかもしれないが、それはお金がかかることなので却下だ。
仕事を逃げた男がどこに行くのかを自分で考えねば。
「酒か女か」
定番と言えば定番な逃げ場所だな。
娼館の中を確認するのは出来ないから、まずは酒場から探してみようか。
この時間からやっている酒場なんて限られているから、そんなに大変ではない。
一人でしらみつぶしに探すのも可能だ。
こんな雑なシティアドベンチャーなんて、TRPGだったらマスターに噛みついているところだな。
そんなわけで、一番近い酒場を覗いてみた。
「いらっしゃい」
給仕の女性が声をかけてくる。
「あ、人を探しているんで客じゃないんです」
申し訳なくなって頭を下げた。
昼であるのに既に何席かでは鯨飲馬食の連中が見られた。
昼から酒を飲んでいるなんてなんて連中だ。
いや、前世では協力メーカーというか、一人親方の個人商店が朝から酒を飲んでいたな。
朝から酒を飲むために夜中に仕事をして、朝いちで納品に来るのだ。
9時にはろれつが回らない状態になっていた。
不良が見つかり選別となった時がとても大変だったな。
なにせ呼びつけようにも飲酒運転になるし、タクシーで来たとしてもそんな状態では選別はさせられない。
監査の時も酒を飲みながらの監査になる。
病気だったな。
そんな人より俺が先に死ぬとは、靭性いや人生何があるかわからないもんだ。
こんなことなら暴飲暴食しておけばよかった。
さて、そんな前世の恨み言は置いておく。
店内をさらに目を凝らして確認すると、エランがいた。
目の前のジョッキをジッと見つめたまま動かない。
酔っているのか?
「エラン、探しましたよ」
近づいて声をかけると、エランはビクッとなってこちらを見た。
そのぎこちなさは、まるでグリスの切れた生産設備のような動きだった。
「アルト……」
泣きそうな顔で、蚊の鳴くような声を出すエラン。
「やってしまったことは仕方がない。逃げずにこれからの事を考えましょう」
俺がそういうと、エランは首を横に振った。
まだ逃げるというのか?
「違うんだ」
「何が違うんですか。親方もミゼットも心配していますよ。まずは冒険者ギルドに帰りましょう」
「帰れないんだよ」
「みんな怒ってないから」
ここまで言ってもエランは頑なに拒否する。
頑固だな。
「違うんだ。慌てて飛び出してきたから財布を持ってないんだ。注文したお酒の代金をどうやって支払おうか考えていたんだ。そうしたらアルトが来てくれて。お金を貸してもらえないかな?」
俺は盛大にずっこけた。
どこぞの喜劇さながらに。
金がなくて食い逃げになるから、ここに帰れないと言っていたのか。
早く言え。
結局俺が代金を立て替えて支払い、一緒に店を出た。
折角代金を支払った酒だが、勤務中に飲むわけにはいかず、泣く泣く処分してもらった。
前世じゃ、ノンアルコールビールですら、工場内での摂取は禁止だったから、納得するしかなかったが。
ノンアルコールビールって清涼飲料水扱いなのに、工場内で飲むと怒られるのは納得いかないよね。
それなら麦茶も禁止しろ!
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カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
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