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私たちの始まりの場所

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高校2年生の時、わたしたちは出会い、お互い一目惚れで付き合い、今に至る。

そんなある日の話である。










「……二人の間にはある事件があり……」

先生が一生懸命なにか私達に教えてる。
今、なんの授業だっけなーーーーー??
そんな事より私はねむたいんだ。

ふぁ~っと大きなあくびをした瞬間、

「おい、木下!そんな大きなあくびをするんじゃない!」

っと怒られてしまった。
んもー、寝かせてよ……
昨日の夜、なかなか眠れなくてそのまま朝を迎えてしまったのだ。

「はーい、すみませんでしたぁ」

と言って眠りについた。








「6時間目おわったよ」

と私の友達のあかりが起こしてくれた。

「あかり、ありがと。」
「昨日も寝れなかったの?」
「うん、実はそうなんだ、。だからすっごい眠くって……」
「毎日のように寝てたらテストで赤点、それに進級できなくなっちゃうよ??」
「そしたら、教えて??」

しょうがないな~と呆れた顔をするあかりに
ありがとうと笑って返した

するとポロン♪とスマホがなった
相手は……"そうた"

「あっちも学校終わったのか」

と言うとあかりはにやっと

「これからおデートでもするんですか??」

と言った。
そんなんじゃない!と恥ずかしげに言ったのはいいのだが……

"今日もでーとしない??"

とそうたからLINEが来ていた。

"いいよ"

と返した。

"じゃそっちの学校の校門で待ってるね"

"わかった"

返事を返し、

「じゃ、もー帰るね」
「わかった。私は先生に頼まれ事あるから学校に残るよ」
「じゃ、またね」

そーいって私は校舎を出た。

「ゆずー!!!」

と嬉しそうに校門からそうたが笑顔で手を振ってくる。
あんまり大声で呼ばないでぇぇ!?
とか思いながらにっこりと笑って小走りでそうたの元へ向かった。



わたしたちのでーとは周りの人とは異なっていて……大体いつも公園。



約2週間前


"ねぇ、ゆず。"
"ん?なに?"
"もっとゆずに甘えてもいい…?"
"どーしたの、急に。"
"そんな気分だから?"

と照れながらそうたは言う。

"すき。"
"え?"
"俺、ゆずのことが好き。"

そういうとそうたは私に顔を近づけて言った。

"俺のものになって。"






そんなこんながあり、その公園はわたしたちの思い出の場所。

「ついたー!!!」
「相変わらず元気だね~」
「相変わらずゆずはかわいいね~」
「あら、お世辞はいいのよ~?」
「お世辞なわけないでしょ!ばか。」

公園には、すべりだい、ブランコ、シーソー、ベンチがある。
有名どころでもない普通の公園である。
ただ、思い出の場所ってだけで何も無いのだ。
公園の中に入りわたしたちはベンチに座った。

「ねぇねぇ、そうた」
「んー?どーしたの?」

私はそうたと向き合い言った

「次のデートはお出かけしない?」
「いいけど……なんで??」
「毎回公園なんて、飽きちゃったし、それにそろそろ寒くなるからと思ってさ」
「そっか。わかった。どこ行こっか!」
「ゲーセン?とか、カフェとか……」
「じゃあ、カフェ行こ!!気になってる場所があるんだ~」

とにやにやしながらそうたは言った。
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