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九十四
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ぶつかり合い、宴会は続き辺りが薄ら明るくなり、夜が明ける。お父様は明るくなってきた、空を見上げて、
『天に戻る時がきた……タリナ、抱きしめたい、きてくれ』
呼ばれたお母様はお父様に近付き、二人は熱い抱擁をした。
「あなたにもう一度、会えて嬉しかったわ。私、おばちゃんになったでしょう?」
照れながらいうお母様に、
『ん? どこが変わったのか? 今も昔も可愛いよ、タリナ。ずっと大好きだ、愛している!!』
「フフ、嬉しい。早くあなたの元に行きたいのだけど、行くのは少し待ってください。これから生まれるナサの子供、息子と娘達の結婚、孫を見届けてからいきますね」
お父様は頷き。
『ハッハハ、ゆっくりコチラにくればいい。再び会えたときには沢山の土産話を聞かせてくれ……ナサ、嫁を大切にするんだぞ。チア、良い嫁をもらい、弟と妹でユーシリン国をよろしくな!』
「親父、嫁を大切にする! 会えて嬉しかった!」
「父上! ユーシリン国を守り、母上、弟、妹を大切にします……もう一度、会えてよかった!」
お父様にお別れの言葉を伝えて、
ナサとお兄様はポタポタ涙を流した。
二人を見て大きく頷き、次にわたしを見た。
『リーヤさん、ナサをよろしく」
「はい! 幸せな家族になります!」
ウンウンと、嬉しそうに微笑んだ。
『ユーシリン国のみんなも幸せになってくれ! アサト、ロカ、レン、ギギ、ルフ、ナサのそばにいてくれてありがとう。……よし!! もう、未練はない……竜旦那、頼んだ!』
竜旦那は地面に木の枝で魔法陣を描き、真ん中にお父様を立たせた。術を唱えると魔法陣が光り、お父様は『俺は幸せ者だ!!』大声で叫び空に消えていった。
そのあと、ポトッと落ちた骨は黒く呪われていない普通の骨で、お母様は拾い胸に抱いて泣いた。竜旦那はその骨が崩れないように"護りの魔法"をかけた。
「あと、呪われた骨は余が全て呪いを解き、安らかに眠らせたから心配いらぬ。それと一つ言っておく、強制召喚は魔力が高い者しかできない……人にはとうてい無理だと思うので、これ以上、強制召喚は行われないだろう」
竜旦那はいう。
「みんな、リーヤ、余の嫁に優しくしてくれてありがとう。これから北の巣に帰って、嫁と会えなかった分を取り戻す。あと妻が冒した罪に祈りをささげる。しばし巣に篭るゆえ、お礼はしばらく待ってくれ」
そうみんなに伝えて竜嫁をお姫様抱っこをして、巣に帰っていった。残ったわたし達も片付けをして、宴会はお開きした。
ユーシリン国のみんなは北門の近くで野営をするといい、アサトとロカは久しぶりに会った仲間のもとに残り。ナサは寝てしまったリヤとカヤを抱え、ミリアさんとわたしと一緒にミリア亭に移動。
カートラお兄様とランドル様は『とても神秘的なものが見られた』『番とはいいものだな』と言い、中央区の宿に戻り、今日のことを両親に話をすると言ってくれた。
『天に戻る時がきた……タリナ、抱きしめたい、きてくれ』
呼ばれたお母様はお父様に近付き、二人は熱い抱擁をした。
「あなたにもう一度、会えて嬉しかったわ。私、おばちゃんになったでしょう?」
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『ん? どこが変わったのか? 今も昔も可愛いよ、タリナ。ずっと大好きだ、愛している!!』
「フフ、嬉しい。早くあなたの元に行きたいのだけど、行くのは少し待ってください。これから生まれるナサの子供、息子と娘達の結婚、孫を見届けてからいきますね」
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二人を見て大きく頷き、次にわたしを見た。
『リーヤさん、ナサをよろしく」
「はい! 幸せな家族になります!」
ウンウンと、嬉しそうに微笑んだ。
『ユーシリン国のみんなも幸せになってくれ! アサト、ロカ、レン、ギギ、ルフ、ナサのそばにいてくれてありがとう。……よし!! もう、未練はない……竜旦那、頼んだ!』
竜旦那は地面に木の枝で魔法陣を描き、真ん中にお父様を立たせた。術を唱えると魔法陣が光り、お父様は『俺は幸せ者だ!!』大声で叫び空に消えていった。
そのあと、ポトッと落ちた骨は黒く呪われていない普通の骨で、お母様は拾い胸に抱いて泣いた。竜旦那はその骨が崩れないように"護りの魔法"をかけた。
「あと、呪われた骨は余が全て呪いを解き、安らかに眠らせたから心配いらぬ。それと一つ言っておく、強制召喚は魔力が高い者しかできない……人にはとうてい無理だと思うので、これ以上、強制召喚は行われないだろう」
竜旦那はいう。
「みんな、リーヤ、余の嫁に優しくしてくれてありがとう。これから北の巣に帰って、嫁と会えなかった分を取り戻す。あと妻が冒した罪に祈りをささげる。しばし巣に篭るゆえ、お礼はしばらく待ってくれ」
そうみんなに伝えて竜嫁をお姫様抱っこをして、巣に帰っていった。残ったわたし達も片付けをして、宴会はお開きした。
ユーシリン国のみんなは北門の近くで野営をするといい、アサトとロカは久しぶりに会った仲間のもとに残り。ナサは寝てしまったリヤとカヤを抱え、ミリアさんとわたしと一緒にミリア亭に移動。
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