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34話
その様子だと、チェルシーは仕事をさぼっているのだろうか。それに彼女の言う師匠、黒丸、叔父様。彼らは僕に会いたがっているらしい。
(そんな簡単に、僕を信用していいのかな。無害そうに見えるから?)
まだ知り合って間もない僕に、ポーションをぽんと渡すなんて不用心すぎる。食べ終えたカレー皿を重ねながら、僕は口を開いた。
「ラテ、チェルシー。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「ノエール様、なんすか?」
「なに? その薬の作り方が知りたいの?」
「もちろん、作り方も気になるけど……」
僕は一瞬迷ってから、正直に言った。
「二人は、僕のことを簡単に信用しすぎていない? もし僕が悪い奴だったら、どうするの?」
二人にとって余計なお世話かもしれない。
でも、言わずにはいられなかった。
すると二人は、きょとんと顔を見合わせる。
「それは大丈夫よ」
チェルシーはくすりと笑った。
「もし、ノエール君が私たちを傷つけるような人なら……それなりに対処できるわ。長く生きていれば、いろいろ経験もするものよ。身を守る術もね」
「そっすね」
あっさりとした返事。
……長く生きている分、僕よりずっと多くの修羅場をくぐってきたのかな。
「それにね、ノエール君。私は、今が楽しいならそれでいいの」
「そうっす!」
あまりにも真っ直ぐな答えに、僕は皿を持ったまま小さく笑った。
「そうだね。毎日、楽しい方がいいよね」
「そっす!」
「えぇ、楽しくいきましょう?」
僕は笑って、壁をぶち抜いて作ったキャンプ道具置き場を抜けキッチンへ向かう後ろから、元気なラテの声が聞こえた。
「俺っちも手伝うっす!」
振り向けば、ラテとチェルシーが当たり前のようについてくる。
「まぁ、ノエール様の魔法も道具も不思議っすけど、そこがいいんすよ。それに普通の人は、あんなに美味いカレー作れないっす!」
「えぇ、本当に。退屈だった毎日が、ノエール君の料理と魔法で、ずいぶん賑やかになったわ」
僕の存在が、二人の日常を変えているのか。
それなら。
「これから、もっと料理を作るし。魔法も練習してバンバン使うよ。覚悟してね」
「いいっすよ! 俺っちも手伝うっす!」
「私は美味しいものが食べられて、面白い魔法が見られるなんて最高だわ。……あら、このキッチン、かわいい!」
創造魔法で作った、システムキッチンに目を輝かせるチェルシー。
その姿を見ながら、僕は思う。
この二人の前なら。警戒せず、隠さず、料理を作って、魔法を思いきり使っていいのかもしれない。
(そんな簡単に、僕を信用していいのかな。無害そうに見えるから?)
まだ知り合って間もない僕に、ポーションをぽんと渡すなんて不用心すぎる。食べ終えたカレー皿を重ねながら、僕は口を開いた。
「ラテ、チェルシー。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「ノエール様、なんすか?」
「なに? その薬の作り方が知りたいの?」
「もちろん、作り方も気になるけど……」
僕は一瞬迷ってから、正直に言った。
「二人は、僕のことを簡単に信用しすぎていない? もし僕が悪い奴だったら、どうするの?」
二人にとって余計なお世話かもしれない。
でも、言わずにはいられなかった。
すると二人は、きょとんと顔を見合わせる。
「それは大丈夫よ」
チェルシーはくすりと笑った。
「もし、ノエール君が私たちを傷つけるような人なら……それなりに対処できるわ。長く生きていれば、いろいろ経験もするものよ。身を守る術もね」
「そっすね」
あっさりとした返事。
……長く生きている分、僕よりずっと多くの修羅場をくぐってきたのかな。
「それにね、ノエール君。私は、今が楽しいならそれでいいの」
「そうっす!」
あまりにも真っ直ぐな答えに、僕は皿を持ったまま小さく笑った。
「そうだね。毎日、楽しい方がいいよね」
「そっす!」
「えぇ、楽しくいきましょう?」
僕は笑って、壁をぶち抜いて作ったキャンプ道具置き場を抜けキッチンへ向かう後ろから、元気なラテの声が聞こえた。
「俺っちも手伝うっす!」
振り向けば、ラテとチェルシーが当たり前のようについてくる。
「まぁ、ノエール様の魔法も道具も不思議っすけど、そこがいいんすよ。それに普通の人は、あんなに美味いカレー作れないっす!」
「えぇ、本当に。退屈だった毎日が、ノエール君の料理と魔法で、ずいぶん賑やかになったわ」
僕の存在が、二人の日常を変えているのか。
それなら。
「これから、もっと料理を作るし。魔法も練習してバンバン使うよ。覚悟してね」
「いいっすよ! 俺っちも手伝うっす!」
「私は美味しいものが食べられて、面白い魔法が見られるなんて最高だわ。……あら、このキッチン、かわいい!」
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