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異世界で生きるおっさん

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◆◆◆◆◆


「はぁ、はぁ、もう無理。んあっ、」

激しい愛撫に耐えきれずに声が漏れた。よだれを滴ながら、俺の股に吸い付く男の背を叩いた。

「もうやめろ!客はアンダだけじゃないから、はげしい愛撫は困る。ひあっ、!」

亀頭を激しく吸われて、耐えきれずにいってしまった。精液をとろとろ溢す美貌の男が、ようやく俺の股から顔をあげた。

「挿入していいか?」

「まて、俺は挿入なしおっさんだから。挿入希望なら、他を当たってくれ」

「指は?」
「指は・・アリだ」

男は俺の腰を引き寄せると、アナルにいきなり指を挿入した。

「はうっ!」

男が内部を指でかき回しながら、キスを求めてきた。俺はそれを拒否してキスを拒んだ。

「キスも駄目なのか?」

「おっさんにキスをもとめるな。ふあっ、やぁ、そこ、んぁ!」

前立腺を直撃した指が、執拗にそこを責め立てる。俺は涙目になりながら、相手のぺニスを股に挟んだ。そして、ゆっくりと刺激する。

「くっ、」

男は俺のアナルから指を抜くと、俺の股でぺニスをずりずりと上下させた。額から汗を流す姿は美しく、どうしてこんな男が、おっさんに欲情するのかいまだに不明だ。 

「はんっ!」

乳首を噛まれて、俺は体を捻った。股ごと体を横にしたために、俺に跨がる男に刺激を与えた。男は快感に呻きながら、射精していた。

よし、今日のノルマは達成だ。

「くそ、もう少し粘りたかった」
「気持ちよかったですか?」
「ああ、良かった」
「では、またご指名下さい、旦那様」
「次は、挿入したい」

おっさんに挿入を要求しないで欲しい。

「俺は挿入なしおっさんなので、それには応えられません。でも、お店には挿入可の子もいますから、そちらを指名していただければ」

「また、お前を指名する」
「さようですか。お待ちしております」

若く逞しい男に抱かれ、共にシャワーを浴びた。そして、男は満足の表情で返っていった。

異世界に転移して、すでに二年がたった。特別な力も与えられなかった俺は、娼館で暮らしている。

この世界の住人は美しいまま老いていく。その為、俺のような見た目おっさんは、めずらしいらしい。しかも、何故か、男達はおっさんに性欲をそそられるらしい。

美しい男と美しい女だらけの世界で、おっさんは男娼としていきている。


◆◆◆◆◆◆

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みんなの感想(1件)

アレン
2022.07.24 アレン

こんにちは。

とっても面白かったです!
長編ってないでしょうか?
とっても続きが見たいです☺️

月歌(ツキウタ)
2022.07.24 月歌(ツキウタ)

感想コメントありがとうございます。楽しんで読んで頂き嬉しいです。長編はないですが、書いてみたいジャンルです(*´∀`)♪
(* ̄∇ ̄*)

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