召喚聖女が十歳だったので、古株の男聖女はまだ陛下の閨に呼ばれるようです

月歌(ツキウタ)

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首筋フェチ魔術師

◆◆◆◆◆


「せ、聖女様が・・噛みつく」

ブリギッタ殿下がそう呟いたまま、黙り込んでしまった。少し頬を赤く染めて・・うむ、可愛い。しかし、殿下の呪いの魔方陣を放置するわけにはいかないしなぁ~。どうするか。

「ブリギッタ殿下。実は、パウル陛下の右首筋にも呪いの魔方陣が刻まれており、私がキスで砕きました」

「そうなのですか!陛下の体調が心配です。聖女様が呪いを解いて下さったのなら、陛下はご無事だとは思いますが・・」

第二王子が表情を改めて、俺を見つめる。ブリギッタ殿下は、同母兄の陛下の事を本気で心配しているようだ。二人の間に確執などはないみたい。

「ご安心下さい、殿下。パウル陛下は、普段から魔除けの装身具をじゃらじゃら身に付けていますから大丈夫です。呪いの魔方陣も大きく成長できない状態でした」

「え、陛下が趣味の悪い・・失礼しました。陛下が指輪やネックレスやイヤリングを、幾つも身に付けているのは、魔除けの為だったのですね」

俺はブリギッタ殿下の質問に頷き応じてから、第二王子の全身に視線を走らせた。

「ブリギッタ殿下は、魔除けの装身具は指輪が一つだけですね。恐らく陛下と殿下に呪いを掛けた魔術師は同一人物だと思われます。ここでは仮の名として、首筋フェチ魔術師と呼びます」

「首筋フェチ魔術師」
「首筋フェチ魔術師」

ウルスラとブリギッタ殿下が、ほぼ同時に言葉を発した。流石は乳母兄弟だな!

「首筋フェチ魔術師がこれからも攻撃を仕掛けてくる事を考慮しますと、殿下には沢山の魔除けの装身具を身に付けていただきたいです」

「・・装身具は苦手なのです。兄上と違い俺は地味なので」

「ブリギッタ殿下は、陛下より優しい印象があります。ですから、シックな装身具が似合うと思います。神殿には装身具が沢山あります。良ければ私が殿下に似合うものを、選びましょうか?」

ブリギッタ殿下が目を見開き、そして爽やかに笑った。

「聖女に選んで頂けるとは光栄です」
「どういたしまして」

ブリギッタ殿下から、ちらりとウルスラに視線を向けた。ウルスラの話では、殿下は幼い聖女を陛下から押し付けられて困っていると言っていたな。

ちょと、提案してみようかな?

「ブリギッタ殿下は、新しく召喚された聖女の世話を陛下より託されたそうですね?まだ十歳との事ですからセックスは出来ませんが、首筋をハムハムして貰っては如何でしょうか?時間はかかりますが、スキンシップと聖女の能力向上に繋がります。如何でしょうか?」



◆◆◆◆◆

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