125 / 239
第四章
160
しおりを挟む
◆◆◆◆◆◆
「マテウス卿、アルミン殿、待たせて済まない。寛いで頂けただろうか?」
俺とアルミンはソファーから立ち上がり、応接室に入ってきたフリートヘルムを迎え入れた。
「フリートヘルム様、紅茶を頂き寛がせていただいております」
「それは良かった、マテウス卿。さあ、二人とも座ってくれ。俺も、紅茶を貰うとするか」
俺とアルミンが座ると、フリートヘルムもソファーに座った。使用人が即座に動き、主の為に紅茶をいれ始める。
俺は思わず、茶葉の種類に注目してしまった。
どうやら、フリートヘルムも、俺達が飲んだ紅茶と同じ茶葉の紅茶を飲んでいるようだ。シュナーベル家の者への嫌がらせかと疑いながら、紅茶を飲んだ自分が恥ずかしい。
「フリートヘルム様、お疲れ様です。ヴォルフラム様は、目を覚まされましたか?」
「少しの時間だが、目を覚まし会話もできた。ヴォルフラムは、貴方が牢獄に閉じ込められてはいない事も、拷問も受けていないことも、理解したようだ」
俺は安堵の息を付いた。不意に涙が出そうになり、目元に手をやった。
「良かったです・・」
「全ては、マテウス卿のお陰だ。ヴォルフラムから、早速左手用の剣を用意して欲しいと頼まれた。弟の目が生き生きしていて・・ヴォルフラムは、もう大丈夫だと確信できた。心から感謝する、マテウス卿」
「いえ・・きっと、ヴォルフラム様なら、左手で剣を自在に扱う、立派な剣士になられます。ですが、ヴォルフラム様自身が・・左手で剣を扱うのは邪道だと仰っていました。ディートリッヒ家の現当主は、左手利きの剣士を許して下さるでしょうか?」
俺の問いに、フリートヘルムはからりと笑う。
「父上は、ヴォルフラムに非常に甘い。ヴォルフラムが、左利き用の剣を求めていると知れば、父上は、名工に頼み最高の剣を作り上げる筈だ。父上はそういう人だ」
「まあ!」
俺は思わず笑顔になった。ディートリッヒ家の仲の良さが伝わり羨ましくなった。シュナーベル家の現当主とは大違いだ。
父上は死期を管理されながら、今も別邸に監禁され生きている。すでに、記憶の中の父上の面差しは曖昧になっている。記憶はなんて、移ろいやすいのだろう。
「マテウス様」
「アルミン?」
隣に座るアルミンが、俺の腕をつついていた。どうやら、フリートヘルムの会話を、聞き逃したみたいだ。
「あ、ごめんなさい。少しぼんやりとしておりました。フリートヘルム様、どうぞお話を続けてください」
「無理もない。ヴォルフラムの暴走を止められず申し訳ない。まさか、あそこまで動けるとは、思っていなかった」
「確かに、驚きました」
「体調が安定したら・・ヴォルフラムを、ディートリッヒ家の領地に連れ帰り、静養させる予定だった。今の様子なら、予想より早く領地に連れ帰れそうだ」
「えっ!?」
俺は思わず大きな声を出していた。ヴォルフラムが王都を離れることを、全く予想していなかった。
「マテウス卿、どうされた?」
「いえ・・ヴォルフラム様が、ディートリッヒ家の領地にお帰りなるとは思っていなくて。寂しくなります。領地で過ごされる期間は、年単位になりますか?」
俺の質問に対して、フリートヘルムはすぐには返答しなかった。少し間を置いて、フリートヘルムが口を開く。
「マテウス卿はご存知だろうが、ヴォルフラムの実父は王弟殿下だ。ヴォルフラムは、その出自が明らかになってから、陛下の指示で監視対象となっている。領地に長く引きこもると、王家の不審を招きかねない・・」
フリートヘルムは、表情を陰らせながらそう言うと、黙り込んでしまった。きっと、口にはしないが、王家に対する不満があるのだろう。
「では・・半年ぐらいでしょうか?」
「おそらく。一年程度は、ヴォルフラムを領地で静養させたいのだが・・無理だろうな」
ヴォルフラムが、半年間は王城を離れる。俺はちらりと、視線をアルミンに移した。何か聞くことは無いかと目線で訴えてみたが、特にはないようだ。
「ヴォルフラム様は、大切な同僚です。半年間も彼に会えないのは寂しいです。でも、ゆっくりと、静養して傷を癒して頂きたいです」
「マテウス卿、ありがとう。だが、ヴォルフラムの性格を考えると、すぐにでも体力作りと、剣術の訓練を始めそうだ」
俺は思わず笑みを浮かべてしまった。それは、実にヴォルフラムらしい行動に思えた。
「ヴォルフラム様ならあり得ますね。ですが、まずは、心身を癒して頂きたいです。ひどい目に遭われたのですから・・」
ふと、ヴォルフラムを拷問した、ヘンドリク = マーシャルの処遇が気になった。
兄上の話では・・ディートリッヒ家は、ヘンドリクを異端審問に掛ける事を望んでいたらしい。だが、諸事情で断念したと聞く。
異端審問所の上層部の人間が、何人か辞職に追いやられたとは聞いてはいるが・・フリートヘルムが満足しているとは思えない。
「・・ヘンドリク = マーシャルの処遇の件ですが、彼はどうなりましたか?」
俺の質問に、フリートヘルムはわずかにためらいを見せた。フリートヘルムはちらりとアルミンを見た。その後に、慎重な口調で言葉を発した。
「ヘクトール卿から、お聞きになっているものとばかり思っていたのだが・・」
「え?」
「ヘンドリク= マーシャルは死んだ」
フリートヘルムの言葉に、俺は動揺して体を震わせていた。その震える背に、そっとアルミンの手が添えられる。
◆◆◆◆◆◆◆
「マテウス卿、アルミン殿、待たせて済まない。寛いで頂けただろうか?」
俺とアルミンはソファーから立ち上がり、応接室に入ってきたフリートヘルムを迎え入れた。
「フリートヘルム様、紅茶を頂き寛がせていただいております」
「それは良かった、マテウス卿。さあ、二人とも座ってくれ。俺も、紅茶を貰うとするか」
俺とアルミンが座ると、フリートヘルムもソファーに座った。使用人が即座に動き、主の為に紅茶をいれ始める。
俺は思わず、茶葉の種類に注目してしまった。
どうやら、フリートヘルムも、俺達が飲んだ紅茶と同じ茶葉の紅茶を飲んでいるようだ。シュナーベル家の者への嫌がらせかと疑いながら、紅茶を飲んだ自分が恥ずかしい。
「フリートヘルム様、お疲れ様です。ヴォルフラム様は、目を覚まされましたか?」
「少しの時間だが、目を覚まし会話もできた。ヴォルフラムは、貴方が牢獄に閉じ込められてはいない事も、拷問も受けていないことも、理解したようだ」
俺は安堵の息を付いた。不意に涙が出そうになり、目元に手をやった。
「良かったです・・」
「全ては、マテウス卿のお陰だ。ヴォルフラムから、早速左手用の剣を用意して欲しいと頼まれた。弟の目が生き生きしていて・・ヴォルフラムは、もう大丈夫だと確信できた。心から感謝する、マテウス卿」
「いえ・・きっと、ヴォルフラム様なら、左手で剣を自在に扱う、立派な剣士になられます。ですが、ヴォルフラム様自身が・・左手で剣を扱うのは邪道だと仰っていました。ディートリッヒ家の現当主は、左手利きの剣士を許して下さるでしょうか?」
俺の問いに、フリートヘルムはからりと笑う。
「父上は、ヴォルフラムに非常に甘い。ヴォルフラムが、左利き用の剣を求めていると知れば、父上は、名工に頼み最高の剣を作り上げる筈だ。父上はそういう人だ」
「まあ!」
俺は思わず笑顔になった。ディートリッヒ家の仲の良さが伝わり羨ましくなった。シュナーベル家の現当主とは大違いだ。
父上は死期を管理されながら、今も別邸に監禁され生きている。すでに、記憶の中の父上の面差しは曖昧になっている。記憶はなんて、移ろいやすいのだろう。
「マテウス様」
「アルミン?」
隣に座るアルミンが、俺の腕をつついていた。どうやら、フリートヘルムの会話を、聞き逃したみたいだ。
「あ、ごめんなさい。少しぼんやりとしておりました。フリートヘルム様、どうぞお話を続けてください」
「無理もない。ヴォルフラムの暴走を止められず申し訳ない。まさか、あそこまで動けるとは、思っていなかった」
「確かに、驚きました」
「体調が安定したら・・ヴォルフラムを、ディートリッヒ家の領地に連れ帰り、静養させる予定だった。今の様子なら、予想より早く領地に連れ帰れそうだ」
「えっ!?」
俺は思わず大きな声を出していた。ヴォルフラムが王都を離れることを、全く予想していなかった。
「マテウス卿、どうされた?」
「いえ・・ヴォルフラム様が、ディートリッヒ家の領地にお帰りなるとは思っていなくて。寂しくなります。領地で過ごされる期間は、年単位になりますか?」
俺の質問に対して、フリートヘルムはすぐには返答しなかった。少し間を置いて、フリートヘルムが口を開く。
「マテウス卿はご存知だろうが、ヴォルフラムの実父は王弟殿下だ。ヴォルフラムは、その出自が明らかになってから、陛下の指示で監視対象となっている。領地に長く引きこもると、王家の不審を招きかねない・・」
フリートヘルムは、表情を陰らせながらそう言うと、黙り込んでしまった。きっと、口にはしないが、王家に対する不満があるのだろう。
「では・・半年ぐらいでしょうか?」
「おそらく。一年程度は、ヴォルフラムを領地で静養させたいのだが・・無理だろうな」
ヴォルフラムが、半年間は王城を離れる。俺はちらりと、視線をアルミンに移した。何か聞くことは無いかと目線で訴えてみたが、特にはないようだ。
「ヴォルフラム様は、大切な同僚です。半年間も彼に会えないのは寂しいです。でも、ゆっくりと、静養して傷を癒して頂きたいです」
「マテウス卿、ありがとう。だが、ヴォルフラムの性格を考えると、すぐにでも体力作りと、剣術の訓練を始めそうだ」
俺は思わず笑みを浮かべてしまった。それは、実にヴォルフラムらしい行動に思えた。
「ヴォルフラム様ならあり得ますね。ですが、まずは、心身を癒して頂きたいです。ひどい目に遭われたのですから・・」
ふと、ヴォルフラムを拷問した、ヘンドリク = マーシャルの処遇が気になった。
兄上の話では・・ディートリッヒ家は、ヘンドリクを異端審問に掛ける事を望んでいたらしい。だが、諸事情で断念したと聞く。
異端審問所の上層部の人間が、何人か辞職に追いやられたとは聞いてはいるが・・フリートヘルムが満足しているとは思えない。
「・・ヘンドリク = マーシャルの処遇の件ですが、彼はどうなりましたか?」
俺の質問に、フリートヘルムはわずかにためらいを見せた。フリートヘルムはちらりとアルミンを見た。その後に、慎重な口調で言葉を発した。
「ヘクトール卿から、お聞きになっているものとばかり思っていたのだが・・」
「え?」
「ヘンドリク= マーシャルは死んだ」
フリートヘルムの言葉に、俺は動揺して体を震わせていた。その震える背に、そっとアルミンの手が添えられる。
◆◆◆◆◆◆◆
52
あなたにおすすめの小説
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する
SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。