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街路樹のバナナ

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植樹帯に勝手にバナナを植えた住人の記事を見て‥‥

◇◇◇

「ん?街路樹のバナナがなくなってる」

「ああ、あのバナナか。住人が勝手に植樹帯にバナナを植えてたらしいぞ」

「え、そうなの?」

受けが驚いて尋ねると、攻めは以前に読んだ記事を思い出しながら話す。

「バナナの葉っぱが通行の邪魔だってことで、区から撤去要請が来たらしい。」
 
攻めが説明すると、受けは何故か切ない表情を浮かべて口を開く。

「へー、そうだったんだ。それで撤去しちゃったのか‥‥残念だな」 

「そうか?」
「‥‥‥」
「なんだ、その沈黙は」



攻めが怪訝な声で聞くと、受けは恥ずかしそうに応じる。

「いや、バナナが実ったらもぎ取って食べるつもりだったから‥二人で」

受けの言葉に攻めは吹き出した。そして、受けがバナナを頬張る姿を思いうがべて、見たくなってしまう。

「笑うなよ~」

「いや、悪い。なら‥‥バナナチョコクレープ買い食いするか。どうする?」

「女子かよ。でも、クレープ食べたい」 

受けが笑顔で答えると、攻めは妙に上機嫌になってしまう。奢ってやるかと思いつつ、彼の背中をぽんと叩いて歩みを促した。

「じゃあ、行こうぜ!」
「ああ、行こう」

◇◇◇

街路時にバナナがなってたら取って食べる人もいたかな~BL妄想☺


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