2 / 30
男だらけの異世界
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
男だらけの異世界に転移する前、俺は日本の平均的おっさんをしていた。若い人から見たらおっさんで、年寄りから見たら若造で。まあ、中途半端な年齢ではあった。
その平均的おっさんの妻も、平均的容姿の持ち主で恋愛をしてプロポーズして結婚した。だけど、何処かでボタンの掛け違いが発生した。
妻は浮気をして、相手の子を妊娠。そして、おっさんに離婚宣告してきたのだ。マンションで妻から離婚届けを突きつけられて、おっさんはショックのあまり家から飛び出した。
妻のために禁煙していたが、無性にタバコを吸いたくなったのだ。おっさんはコンビニで大量にタバコを購入した。おっさんのズボンのポケットには、エコバッグと何故か離婚届けが突っ込まれていた。大量のタバコをエコバッグに放り込むと、おっさんはコンビニ前でタバコをふかしながら、離婚届を見つめていた。
その時、コンビニに車が突っ込んできた。アクセルとブレーキを間違える、よくある事故だ。だが、コンビニ前にはタバコをふかすおっさんがいた。完全に死んだと思ったね。
だが、気がつくと、おっさんは男だらけの異世界に転移していた。言葉が通じず、訳もわからず街中をうろうろしていると、誰かが自警団に通報したらしい。そして、自警団に捕まり、ちょっとした拷問を受けた。
どうも、大量にタバコを持っていた事がまずかったらしい。彼らは、おっさんを麻薬の売人と勘違いしたらしい。言葉もわからず、デカイ怖いやつらに拷問されて、おっさんは絶望した。
だが、突然おっさんの容疑は晴れた。自警団の科学部で、タバコをいくら調べても、麻薬の成分が検出されなかったらしい。だが、タバコには未知の物質が多く含まれていると判断され、より高度な検査が行える王国科学部に、タバコは没収された。
そして、タバコ同様に、おっさんも無罪放免とはいかなかった。タバコの正体がはっきりするまでは、おっさんの正体もはっきりしないとして、自警団預かりとなったのだ。それまで、おっさんを拷問していた自警団の奴等は戸惑った。だが、言葉の分からないおっさんに、言葉と文字を丁寧に教えてくれた。
当然、おっさんは感謝しなかった。無実のおっさんを拷問した自警団の奴等に、生きる価値なしだ。自警団の奴等に復讐する計画を立てたのが、二年前の事。
二年が経過して、ようやく言葉と文字を覚えた。まあ、おっさんにしてはよくやった!そして、言葉と文字を理解した上で、おっさんは不当な扱いで捕まり拷問されたことを、再認識した。
よって、自警団員への復讐心はいまも加熱ちゅうだ。但し、どのように復讐すべきか思い付かないところが、おっさんのただいまの悩みである。
◆◆◆◆◆◆
男だらけの異世界に転移する前、俺は日本の平均的おっさんをしていた。若い人から見たらおっさんで、年寄りから見たら若造で。まあ、中途半端な年齢ではあった。
その平均的おっさんの妻も、平均的容姿の持ち主で恋愛をしてプロポーズして結婚した。だけど、何処かでボタンの掛け違いが発生した。
妻は浮気をして、相手の子を妊娠。そして、おっさんに離婚宣告してきたのだ。マンションで妻から離婚届けを突きつけられて、おっさんはショックのあまり家から飛び出した。
妻のために禁煙していたが、無性にタバコを吸いたくなったのだ。おっさんはコンビニで大量にタバコを購入した。おっさんのズボンのポケットには、エコバッグと何故か離婚届けが突っ込まれていた。大量のタバコをエコバッグに放り込むと、おっさんはコンビニ前でタバコをふかしながら、離婚届を見つめていた。
その時、コンビニに車が突っ込んできた。アクセルとブレーキを間違える、よくある事故だ。だが、コンビニ前にはタバコをふかすおっさんがいた。完全に死んだと思ったね。
だが、気がつくと、おっさんは男だらけの異世界に転移していた。言葉が通じず、訳もわからず街中をうろうろしていると、誰かが自警団に通報したらしい。そして、自警団に捕まり、ちょっとした拷問を受けた。
どうも、大量にタバコを持っていた事がまずかったらしい。彼らは、おっさんを麻薬の売人と勘違いしたらしい。言葉もわからず、デカイ怖いやつらに拷問されて、おっさんは絶望した。
だが、突然おっさんの容疑は晴れた。自警団の科学部で、タバコをいくら調べても、麻薬の成分が検出されなかったらしい。だが、タバコには未知の物質が多く含まれていると判断され、より高度な検査が行える王国科学部に、タバコは没収された。
そして、タバコ同様に、おっさんも無罪放免とはいかなかった。タバコの正体がはっきりするまでは、おっさんの正体もはっきりしないとして、自警団預かりとなったのだ。それまで、おっさんを拷問していた自警団の奴等は戸惑った。だが、言葉の分からないおっさんに、言葉と文字を丁寧に教えてくれた。
当然、おっさんは感謝しなかった。無実のおっさんを拷問した自警団の奴等に、生きる価値なしだ。自警団の奴等に復讐する計画を立てたのが、二年前の事。
二年が経過して、ようやく言葉と文字を覚えた。まあ、おっさんにしてはよくやった!そして、言葉と文字を理解した上で、おっさんは不当な扱いで捕まり拷問されたことを、再認識した。
よって、自警団員への復讐心はいまも加熱ちゅうだ。但し、どのように復讐すべきか思い付かないところが、おっさんのただいまの悩みである。
◆◆◆◆◆◆
44
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
アケミツヨウの幸福な生涯【本編完結】
リラックス@ピロー
BL
ごく普通の会社員として日々を過ごしていた主人公、ヨウはその日も普通に残業で会社に残っていた。
ーーーそれが運命の分かれ道になるとも知らずに。
仕事を終え帰り際トイレに寄ると、唐突に便器から水が溢れ出した。勢い良く迫り来る水に飲み込まれた先で目を覚ますと、黒いローブの怪しげな集団に囲まれていた。 彼らは自分を"神子"だと言い、神の奇跡を起こす為とある儀式を行うようにと言ってきた。
神子を守護する神殿騎士×異世界から召喚された神子
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
パン屋の僕の勘違い【完】
おはぎ
BL
パン屋を営むミランは、毎朝、騎士団のためのパンを取りに来る副団長に恋心を抱いていた。だが、自分が空いてにされるはずないと、その気持ちに蓋をする日々。仲良くなった騎士のキトラと祭りに行くことになり、楽しみに出掛けた先で……。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる