12 / 47
sideノア
12.
目が覚めると、見知らぬ天井が視界に入ってきた。
「………?」
何処だ、ここ?
身を起こそうとして背中が引き攣るように痛む
「……!?……っつ!」
思わず呻いて、ベッドに倒れ込む。
その痛みで記憶が蘇ってきた。
「魔物に襲われたんだったな」
背中の痛みの原因を思い出す。でもクエストは達成したはず。
それから………。それから――――――………。
考え込んでいると、ガチャリと音がして扉が開いた。
スルリと身を滑り込ませて来た人物を見て、思わず声が出る。
「……ルーカス?」
瞬間、目を見開いて勢いよく振り返る。ドアを閉めるのもそこ其処に、慌ただしく俺に近寄ってきた。
「良かった!目が醒めたんだ!気分はどう?痛みは?」
矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。
常にないルーカスの態度に、思わず目を丸くする。
………が、俺がクエストを受けた理由を思い出して、思わず顔を強張らせてしまった。
「ルーカス、お前何でここにいるの?」
「お前が居なくなったから、追いかけて来たんだよ」
「何で?」
「何でって、お前………」
言葉に詰まるルーカス。
いや、ホントに何で追いかけて来るのさ?
期間限定のセフレだろ?意味が分からない。
怪訝な顔をしている俺を、ルーカスは戸惑ったように見つめる。
「お前が………俺の番……だから」
「……は?」
全く意味が分からない。
どうしてそうなるんだ?
ルーカスは項垂れて、俺の視線から顔を隠すように俯いた。
「俺、番って出会ったら直ぐに分かる、運命の半身だと思ってたんだ」
絞り出すように語りだす。
「だけどノアと出会ってさ。俺よく分からなくなって」
いや、俺も分かんないよ?
「ノアと一緒に居れたら嬉しいし、セックスも凄く相性が良いと思う。それだけなら疑問には思わなかったけどさ」
「うん……」
「お前が側から居なくなると、スゴく不安になるんだ。誰かと話してるのを見ると苦しくなるし、相手を殺したくなる」
「…………」
「……俺のモノなのにって」
なんだ、それ。
それってまるで………。
「ホント訳分かんなくなってさ。でも俺がクエスト受けて、あの街を離れてみて気付いた。
ノアが……ノアこそが、俺の番だって」
「……おまえ、それいつ気付いたんだ?」
ルーカスと出会って、もう既に3年は経つぞ……。
「…………。」
「ルーカス?」
強めに名前を呼ぶと、更に深く項垂れてしまった。
首、もげそうだな?大丈夫か。
「………2年半前………」
結構経つな、おい。
無言な俺に、思わずルーカスは顔を上げて言い募ってきた。
「最初にセフレ発言しといて、どのツラ下げて言えるってんだよ……」
「…………」
「…お前が俺の…、番だ、なんてさ……」
あ…、そう………。
「……………」
「……………」
あーもう、どうすりゃ良いんだ。
沈黙がイタイわ。
「………?」
何処だ、ここ?
身を起こそうとして背中が引き攣るように痛む
「……!?……っつ!」
思わず呻いて、ベッドに倒れ込む。
その痛みで記憶が蘇ってきた。
「魔物に襲われたんだったな」
背中の痛みの原因を思い出す。でもクエストは達成したはず。
それから………。それから――――――………。
考え込んでいると、ガチャリと音がして扉が開いた。
スルリと身を滑り込ませて来た人物を見て、思わず声が出る。
「……ルーカス?」
瞬間、目を見開いて勢いよく振り返る。ドアを閉めるのもそこ其処に、慌ただしく俺に近寄ってきた。
「良かった!目が醒めたんだ!気分はどう?痛みは?」
矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。
常にないルーカスの態度に、思わず目を丸くする。
………が、俺がクエストを受けた理由を思い出して、思わず顔を強張らせてしまった。
「ルーカス、お前何でここにいるの?」
「お前が居なくなったから、追いかけて来たんだよ」
「何で?」
「何でって、お前………」
言葉に詰まるルーカス。
いや、ホントに何で追いかけて来るのさ?
期間限定のセフレだろ?意味が分からない。
怪訝な顔をしている俺を、ルーカスは戸惑ったように見つめる。
「お前が………俺の番……だから」
「……は?」
全く意味が分からない。
どうしてそうなるんだ?
ルーカスは項垂れて、俺の視線から顔を隠すように俯いた。
「俺、番って出会ったら直ぐに分かる、運命の半身だと思ってたんだ」
絞り出すように語りだす。
「だけどノアと出会ってさ。俺よく分からなくなって」
いや、俺も分かんないよ?
「ノアと一緒に居れたら嬉しいし、セックスも凄く相性が良いと思う。それだけなら疑問には思わなかったけどさ」
「うん……」
「お前が側から居なくなると、スゴく不安になるんだ。誰かと話してるのを見ると苦しくなるし、相手を殺したくなる」
「…………」
「……俺のモノなのにって」
なんだ、それ。
それってまるで………。
「ホント訳分かんなくなってさ。でも俺がクエスト受けて、あの街を離れてみて気付いた。
ノアが……ノアこそが、俺の番だって」
「……おまえ、それいつ気付いたんだ?」
ルーカスと出会って、もう既に3年は経つぞ……。
「…………。」
「ルーカス?」
強めに名前を呼ぶと、更に深く項垂れてしまった。
首、もげそうだな?大丈夫か。
「………2年半前………」
結構経つな、おい。
無言な俺に、思わずルーカスは顔を上げて言い募ってきた。
「最初にセフレ発言しといて、どのツラ下げて言えるってんだよ……」
「…………」
「…お前が俺の…、番だ、なんてさ……」
あ…、そう………。
「……………」
「……………」
あーもう、どうすりゃ良いんだ。
沈黙がイタイわ。
あなたにおすすめの小説
追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜
たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話
当て馬に転生した俺、メインヒーローに懐かれすぎて物語が崩壊しています ~最強の騎士様、俺じゃなくてヒロインを追いかけてください!~
たら昆布
BL
処刑される元貴族に転生していたので婚約破棄して雑用係になった話
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
記憶喪失のフリをしたあざといスパイですが、全部お見通しの皇帝陛下に「嘘の婚約者」として閉じ込められています
たら昆布
BL
処刑寸前のスパイが事故にあった後、記憶喪失のフリをして皇帝の婚約者だと偽る話
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。