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伝説の装備編
第二十一話「ネットも普及してなかったのに、みんなバグ技知ってたよね」
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「正解の道を選ばないと入り口に戻されちゃうから、気をつけるのだわさ」
入り口に戻されるだけなら、ほぼリスク無しだな。
ちょっと面倒くさいけど。
「マサヨシ様が選んだ方と反対に行けば、全部正解できそうですね」
メイは俺のこと、なんだと思ってるんだ?
運も勘も悪いけど、頭はそれなりだぞ。
選択を迫られるってことは、何かしら問題みたいなものがあるはずだ。
「クヴァス、どうやって正解の道を見分けるんだ?」
「あそこにいる、喋るフクロウに聞いてみるんだわさ。正解の道の先からやってきたフクロウならウソをつかない正直フクロウ、ハズレの道の先からやってきたフクロウなら絶対ウソをつくんだわさ。どちらから来たフクロウかはわからないし、1回しか喋らないから気を付けてねー!」
なるほど、わからん。
「頭も、運と勘並のようですね」
……うっせ。
何事も1人で解決しなければならないと考えるのは2流だ。
1流は人の手も借りて問題を解決する。
3人寄れば文殊の知恵ってね。
「クヴァスならどうする?」
俺は何かヒントになることはないかと、意見を聞く。
「あちし? あちしなら空飛んで、結界も顔パスで通って、直接妖精の里に入るわさ」
全く参考にならん。
「メイは?」
「私でしたら、まず相手を洗脳して――」
「ストーップ!!」
コイツもダメだ。
3人寄っても文殊には敵わないようだ。
考えてみりゃ、一般人3人集めたってクイズ王にクイズで勝てるわけないもんな。
俺は頭を抱えて下を向く。
すると、円らな瞳でこちらを見上げるカイと目が合う。
カイ……お前、イケるのか?
コクリと頷くカイ。
「カイ、お前ならどうする……?」
「わふ、わわわわん!」
「……どちらから来たフクロウだったとしても、同じ答えが返ってくるように質問をすればいいんだわすん」
「カイの意見パクろうとして、語尾おかしくなってるぞ!!」
メイはカイに対抗心を燃やすがきらいがあるな。
それはそれとして、カイの意見は1番まともだな。
3人と1匹が寄れば文殊の知恵というやつだ。
これが本当のダイバーシティ、多様性だ。
「私の方法の方が確実で早いと思うのですが……?」
そんな可愛らしく小首を傾げてもダメだ。
「はいはい! あちしの方法もすっごい早いわさ!」
はいはい、クヴァスの方法もすごいねー。
お前の中ではな!
カイのおかげで、考え方の糸口はなんとなく掴めた気がする。
ただ言葉で質問をするだけでは難しいということだ。
『正解の道を教えてください』と聞いても、答えが嘘か本当かわからなくては意味がない。
どちらのフクロウだったとしても、答えが同じになる質問……
しばらく時間を使い、考えをまとめる。
そうか、これなら正直フクロウでもハズレフクロウでも、正解の道がわかるはずだ。
わかってしまえば簡単だな。
俺はフクロウに質問する。
なんて質問したかはナイショだ。
各自、自分で正解を考えてみてくれ。
すると、フクロウが喋りだす。
「ボールを投げた後、Aボタン連打するとパチモン捕まえやすいんだよ」
「意味のない嘘もつくタイプじゃねーか!!」
フクロウ半端ないって~!
絶対ウソをつくとは聞いたけど、質問と関係ないウソつくと思わへんやん普通……
やっぱり人間がこの森を突破するのは厳しいんや……
「マサヨシ様、私にお任せください」
うなだれた俺の肩に手を置くメイ。
メイ……結局メイが正しかったんや……
「た、頼んだ……」
メイは俺に頼られたのが嬉しかったのか、足取り軽くフクロウの方に歩み寄る。
と、雰囲気が一変。
メイの纏う空気が、一気に凍りついたかのようだ。
「正解の道に案内しなさい。さもなくば……」
フクロウの耳に口を近付け、小声で何か言っている。
……フクロウに耳ってあるのか?
ミミズクには耳があるんだが。
メイの言葉を聞いたフクロウは、怯えたようにコクコク頷くと、ロボットのようにギクシャク動き出す。
なんて言ったのか知りたいけど、知りたくない!
「さ、マサヨシ様、参りましょう」
俺も怯えたようにコクコク頷くと、右手と右足を同時に踏み出しついていく。
メイさんを怒らせるのは絶対にやめとこうと、俺は心に誓った。
入り口に戻されるだけなら、ほぼリスク無しだな。
ちょっと面倒くさいけど。
「マサヨシ様が選んだ方と反対に行けば、全部正解できそうですね」
メイは俺のこと、なんだと思ってるんだ?
運も勘も悪いけど、頭はそれなりだぞ。
選択を迫られるってことは、何かしら問題みたいなものがあるはずだ。
「クヴァス、どうやって正解の道を見分けるんだ?」
「あそこにいる、喋るフクロウに聞いてみるんだわさ。正解の道の先からやってきたフクロウならウソをつかない正直フクロウ、ハズレの道の先からやってきたフクロウなら絶対ウソをつくんだわさ。どちらから来たフクロウかはわからないし、1回しか喋らないから気を付けてねー!」
なるほど、わからん。
「頭も、運と勘並のようですね」
……うっせ。
何事も1人で解決しなければならないと考えるのは2流だ。
1流は人の手も借りて問題を解決する。
3人寄れば文殊の知恵ってね。
「クヴァスならどうする?」
俺は何かヒントになることはないかと、意見を聞く。
「あちし? あちしなら空飛んで、結界も顔パスで通って、直接妖精の里に入るわさ」
全く参考にならん。
「メイは?」
「私でしたら、まず相手を洗脳して――」
「ストーップ!!」
コイツもダメだ。
3人寄っても文殊には敵わないようだ。
考えてみりゃ、一般人3人集めたってクイズ王にクイズで勝てるわけないもんな。
俺は頭を抱えて下を向く。
すると、円らな瞳でこちらを見上げるカイと目が合う。
カイ……お前、イケるのか?
コクリと頷くカイ。
「カイ、お前ならどうする……?」
「わふ、わわわわん!」
「……どちらから来たフクロウだったとしても、同じ答えが返ってくるように質問をすればいいんだわすん」
「カイの意見パクろうとして、語尾おかしくなってるぞ!!」
メイはカイに対抗心を燃やすがきらいがあるな。
それはそれとして、カイの意見は1番まともだな。
3人と1匹が寄れば文殊の知恵というやつだ。
これが本当のダイバーシティ、多様性だ。
「私の方法の方が確実で早いと思うのですが……?」
そんな可愛らしく小首を傾げてもダメだ。
「はいはい! あちしの方法もすっごい早いわさ!」
はいはい、クヴァスの方法もすごいねー。
お前の中ではな!
カイのおかげで、考え方の糸口はなんとなく掴めた気がする。
ただ言葉で質問をするだけでは難しいということだ。
『正解の道を教えてください』と聞いても、答えが嘘か本当かわからなくては意味がない。
どちらのフクロウだったとしても、答えが同じになる質問……
しばらく時間を使い、考えをまとめる。
そうか、これなら正直フクロウでもハズレフクロウでも、正解の道がわかるはずだ。
わかってしまえば簡単だな。
俺はフクロウに質問する。
なんて質問したかはナイショだ。
各自、自分で正解を考えてみてくれ。
すると、フクロウが喋りだす。
「ボールを投げた後、Aボタン連打するとパチモン捕まえやすいんだよ」
「意味のない嘘もつくタイプじゃねーか!!」
フクロウ半端ないって~!
絶対ウソをつくとは聞いたけど、質問と関係ないウソつくと思わへんやん普通……
やっぱり人間がこの森を突破するのは厳しいんや……
「マサヨシ様、私にお任せください」
うなだれた俺の肩に手を置くメイ。
メイ……結局メイが正しかったんや……
「た、頼んだ……」
メイは俺に頼られたのが嬉しかったのか、足取り軽くフクロウの方に歩み寄る。
と、雰囲気が一変。
メイの纏う空気が、一気に凍りついたかのようだ。
「正解の道に案内しなさい。さもなくば……」
フクロウの耳に口を近付け、小声で何か言っている。
……フクロウに耳ってあるのか?
ミミズクには耳があるんだが。
メイの言葉を聞いたフクロウは、怯えたようにコクコク頷くと、ロボットのようにギクシャク動き出す。
なんて言ったのか知りたいけど、知りたくない!
「さ、マサヨシ様、参りましょう」
俺も怯えたようにコクコク頷くと、右手と右足を同時に踏み出しついていく。
メイさんを怒らせるのは絶対にやめとこうと、俺は心に誓った。
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