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クトルーの呼び声
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「それじゃキバジン、週末までにキャラシ作っといてくれよ!オンセ開始は昼1時からな!」
「うい!オライオライッ!今度は死に難い奴、作っとくわ!」
俺はハンドルネーム『マエケン』こと、学生以来からの悪友、前橋 剣十郎とのスカイプ通話を終えた
俺の名前は木場 仁、きば ひとしだ。
ハンドルネームは牙神だがリアルでも知り合いのマエケンからはキバジンと呼ばれ、周囲にもキバジンで通ってしまっている。
今回の通話の内容は、週末休みに俺達のグループで行われるTRPGのオンラインセッション・・・通称オンセのキャラクターを作成したキャラシート・・・略してキャラシを準備しとけの催促通話だった
「今回は758さんのキーパーだし、前回のマエケンキーパーみたいな爆発ENDはないから安心だろうが・・・」
そう、前回のセッションでは収集がつかなくなり空から核の炎が降って来て全滅ENDになってキャラロストしてしまったのだ。
GMマエケンだと大体こうである、その点俺らの良心である758さんなら安心だ
758さんは、イケメンボイスのお気遣い紳士でいつも脱線しがちな俺達のまとめ役だ。
それに俺含めた男3人の他に生粋の、頭のテッペンまで腐った沼に漬かった完全に腐女子の、モージョリーナ・ジェリーさん・・・通称ジェリさん
新人でTRPGの経験は浅いが、いつも真面目な頑張り屋さんの三日月と太陽猫ちゃん・・・通称ミカネコちゃん
この5人がグループメンバーとなって月に1~2回のセッションを行うのが俺の休日の楽しみ方だ
「今回はミカネコちゃんもクリア出来るように、サポートに徹して目立たず・・・されど己も死なない様チートキャラ作るか!」
そう、ここの所ミカネコちゃんの荒ぶるダイスの神は、いい所で致命的な笑い・・・じゃなかった悪戯を起こすので最後の最後で死亡したりとクリアまでいけてないのだ。
死に方やゲームオーバーのトークもTRPGの醍醐味なのだが、そこはまだ初心者・・・クリアを目指すのが最初の楽しみ方ってもんだろうし、又それを助けてやるのもプレイングの楽しみ方のひとつだ
俺はせっせとPC上でダイスを振って、キャラを作成していく。
身内だけでやる俺達のセッションは細かい取り決めがない、ダイスの振り直しに制限もない。
気の済むまで好きな目が出るまでサイコロをコロコロするのみだ・・・・
何度も振り直してる内に時間だけが過ぎていくがようやく完成した!
そこにはステータスの値がオール18、全て初期値で振れる状態ではカンストしたキャラが出来上がったのだった
単純に高ければいいという物でもないのだが、技能値の取得選択時の幅の増加や、ボーナス値はマイナスに動く時もあるが有利になる事の方が多い
最後に教養の高さのステータスであるEDUを21で初期値カンストをさせて終了だ、細かい技能値への割り振りも粗方振り終わった
後は当日、ミカネコちゃんや他の皆のキャラを見て足りないところを補う様、余ったポイントを振るだけでいいだろう・・・
しかし全て終わってさて寝るか!って時にPCが凄まじい光を放った!!
突然の発光に視力を奪われた俺の目が戻ると、そこにはぼんやりとした光の人型が立っていた。
俺と目?があったのだろうか声を掛けてくる
「ドウモ!キバジン=サン!私は・・・えーっと・・そう!ダイスの女神=デス!ハジメマシテ」
「ドウモ!ダイスの女神=サン!木場 仁=デス!」
明らかにその場で思いついた偽名だが忍者ヘッズに悪い奴はいない(断言)そして挨拶は大事だ!
余りの出来事に本名を名乗ってしまったが現実とも思えない光景だ・・・別にいいだろう
「おお!キバジンさんは仁さんと言うのですか!おめでとうございます!あなたは女神である私に選ばれてゲームの世界に行くことになりました!」
「おお!マジッスか!!」
「はい!大マジです!設定は・・・丁度キャラシ作ってたんですね!うわ、全カンストですか・・・!?」
「カッとなってやった、だが後悔はしていない!(キリッ)」
「ではこの能力値でいきましょう!それではゲームスタートです!」
「え?ちょま・・・待てえええぇぇぇぇーーーー!?」
再び光に飲まれた俺は、知らない山奥らしき一軒家の前に飛ばされたのだった・・・
現実味がびた一文沸かない・・・本当にこうなると自分をつねってみるのな・・・痛い!
「え~ここには冒涜的神話生物が住んでいます、様々な謎を解いて迫りくる恐怖から逃げのび事件を解決してください!」
女神の声が聞こえる・・・もうそれ謎全部言ってね!?こっから逃げ延びるだけで良くね!?
「それだとゲームが始まらないじゃないですかー!核の炎が降ってきちゃいますよ!」
「強制参加っすか!?一人で山奥の神話生物に挑むとか発狂ENDか脳汁チューチューされてガメオベラじゃないですかーヤダーッ!!」
「大丈夫です!あくまでもゲームですから死にはしません!このキャラはロストしちゃいますが・・・」
「ああなんだ・・・それならやるわ!」
純粋な遊びでいいのなら、この超リアルな今いる場所は現実の痛みを伴うようだが死ぬこともない様だ
ならこの夢みたいな状況も楽しめる、ロストしたらまた作り直しだけどそこは根気だけの問題だしな!
「じゃあそうだな・・・まずは一件家に向かって聞き耳だ!」
「はい!それじゃあ1D100でどうぞ」
「OK!・・・ってダイスはどうすんの?」
「頭の中で念じてみて下さい」
・・・えーっと、ダイス1D100っと・・・おお!目の前に画面が浮かび上がり2個の色違い10面ダイスが並んでいる
転がれ!と念じるとダイスが画面内で転がっていく・・・
仁 <聞き耳>80・・・・89 失敗
「お~っとwww初ダイスロールの初失敗おめでとうございますwww」
「ありがとうございますwwwってやっかましーわ!wwwもう一度だッ!」
仁 <聞き耳>80・・・・43 成功
「おっしゃ!!」
「成功ですね!それでは仁さんは・・・・・耳から超音波を発し一軒家を粉々に粉砕しました!おめでとうございます!無事神話生物を撃退したあなたはゲームクリアです!」
「待てええええええええええええぇぇぇぇぇいぃッ!!なんだよ超音波って!?俺が使ったのは聞き耳だろうがッ!!」
「おや?知らないんですか?デビ○イヤーは超音波なんですよ?」
「それはデビ○アローだッ!!イヤーは地獄耳だ!ってか俺デビ○マンじゃねーしッ!!」
そう!俺のキャラ牙神はサイズ18(2メートル30センチ位)の筋肉モリモリマッチョマンの電気工事士だッ!!○ビルマンではない・・・
「お前の様な電気工事士がいるか・・・!」
「いるんだよ!飛び級で海外の色んな分野の大学を卒業した25歳男で町のみんなの電気屋さんだッ!!」
「また設定ブッ込んできましたねぇ♪それよりもクリア報酬に入りますね、1D100でどうぞ♪」
嬉しそうな女神の声にツッコミが馬鹿らしくなってくる・・・言われた通り振る
仁 1D100・・・・32
「32だけど、これどうすっといいの?」
「それでは今回使用した聞き耳技能値にプラスして余った分は好きな技能に割り振って下さい!」
なんだそれ!?聞き耳一回でゲームクリアして技能値32獲得って!?
「ひとつ確認したいんだが・・・」
「はい、なんでしょう?」
「目星は・・・デビ○アイは熱光線じゃないからな・・・・」
「!?違うんですかッ!?!?」
女神よ、それはデビ○ビームだ・・色々とこのGM女神ガバガバ過ぎんだろッ!!
「うい!オライオライッ!今度は死に難い奴、作っとくわ!」
俺はハンドルネーム『マエケン』こと、学生以来からの悪友、前橋 剣十郎とのスカイプ通話を終えた
俺の名前は木場 仁、きば ひとしだ。
ハンドルネームは牙神だがリアルでも知り合いのマエケンからはキバジンと呼ばれ、周囲にもキバジンで通ってしまっている。
今回の通話の内容は、週末休みに俺達のグループで行われるTRPGのオンラインセッション・・・通称オンセのキャラクターを作成したキャラシート・・・略してキャラシを準備しとけの催促通話だった
「今回は758さんのキーパーだし、前回のマエケンキーパーみたいな爆発ENDはないから安心だろうが・・・」
そう、前回のセッションでは収集がつかなくなり空から核の炎が降って来て全滅ENDになってキャラロストしてしまったのだ。
GMマエケンだと大体こうである、その点俺らの良心である758さんなら安心だ
758さんは、イケメンボイスのお気遣い紳士でいつも脱線しがちな俺達のまとめ役だ。
それに俺含めた男3人の他に生粋の、頭のテッペンまで腐った沼に漬かった完全に腐女子の、モージョリーナ・ジェリーさん・・・通称ジェリさん
新人でTRPGの経験は浅いが、いつも真面目な頑張り屋さんの三日月と太陽猫ちゃん・・・通称ミカネコちゃん
この5人がグループメンバーとなって月に1~2回のセッションを行うのが俺の休日の楽しみ方だ
「今回はミカネコちゃんもクリア出来るように、サポートに徹して目立たず・・・されど己も死なない様チートキャラ作るか!」
そう、ここの所ミカネコちゃんの荒ぶるダイスの神は、いい所で致命的な笑い・・・じゃなかった悪戯を起こすので最後の最後で死亡したりとクリアまでいけてないのだ。
死に方やゲームオーバーのトークもTRPGの醍醐味なのだが、そこはまだ初心者・・・クリアを目指すのが最初の楽しみ方ってもんだろうし、又それを助けてやるのもプレイングの楽しみ方のひとつだ
俺はせっせとPC上でダイスを振って、キャラを作成していく。
身内だけでやる俺達のセッションは細かい取り決めがない、ダイスの振り直しに制限もない。
気の済むまで好きな目が出るまでサイコロをコロコロするのみだ・・・・
何度も振り直してる内に時間だけが過ぎていくがようやく完成した!
そこにはステータスの値がオール18、全て初期値で振れる状態ではカンストしたキャラが出来上がったのだった
単純に高ければいいという物でもないのだが、技能値の取得選択時の幅の増加や、ボーナス値はマイナスに動く時もあるが有利になる事の方が多い
最後に教養の高さのステータスであるEDUを21で初期値カンストをさせて終了だ、細かい技能値への割り振りも粗方振り終わった
後は当日、ミカネコちゃんや他の皆のキャラを見て足りないところを補う様、余ったポイントを振るだけでいいだろう・・・
しかし全て終わってさて寝るか!って時にPCが凄まじい光を放った!!
突然の発光に視力を奪われた俺の目が戻ると、そこにはぼんやりとした光の人型が立っていた。
俺と目?があったのだろうか声を掛けてくる
「ドウモ!キバジン=サン!私は・・・えーっと・・そう!ダイスの女神=デス!ハジメマシテ」
「ドウモ!ダイスの女神=サン!木場 仁=デス!」
明らかにその場で思いついた偽名だが忍者ヘッズに悪い奴はいない(断言)そして挨拶は大事だ!
余りの出来事に本名を名乗ってしまったが現実とも思えない光景だ・・・別にいいだろう
「おお!キバジンさんは仁さんと言うのですか!おめでとうございます!あなたは女神である私に選ばれてゲームの世界に行くことになりました!」
「おお!マジッスか!!」
「はい!大マジです!設定は・・・丁度キャラシ作ってたんですね!うわ、全カンストですか・・・!?」
「カッとなってやった、だが後悔はしていない!(キリッ)」
「ではこの能力値でいきましょう!それではゲームスタートです!」
「え?ちょま・・・待てえええぇぇぇぇーーーー!?」
再び光に飲まれた俺は、知らない山奥らしき一軒家の前に飛ばされたのだった・・・
現実味がびた一文沸かない・・・本当にこうなると自分をつねってみるのな・・・痛い!
「え~ここには冒涜的神話生物が住んでいます、様々な謎を解いて迫りくる恐怖から逃げのび事件を解決してください!」
女神の声が聞こえる・・・もうそれ謎全部言ってね!?こっから逃げ延びるだけで良くね!?
「それだとゲームが始まらないじゃないですかー!核の炎が降ってきちゃいますよ!」
「強制参加っすか!?一人で山奥の神話生物に挑むとか発狂ENDか脳汁チューチューされてガメオベラじゃないですかーヤダーッ!!」
「大丈夫です!あくまでもゲームですから死にはしません!このキャラはロストしちゃいますが・・・」
「ああなんだ・・・それならやるわ!」
純粋な遊びでいいのなら、この超リアルな今いる場所は現実の痛みを伴うようだが死ぬこともない様だ
ならこの夢みたいな状況も楽しめる、ロストしたらまた作り直しだけどそこは根気だけの問題だしな!
「じゃあそうだな・・・まずは一件家に向かって聞き耳だ!」
「はい!それじゃあ1D100でどうぞ」
「OK!・・・ってダイスはどうすんの?」
「頭の中で念じてみて下さい」
・・・えーっと、ダイス1D100っと・・・おお!目の前に画面が浮かび上がり2個の色違い10面ダイスが並んでいる
転がれ!と念じるとダイスが画面内で転がっていく・・・
仁 <聞き耳>80・・・・89 失敗
「お~っとwww初ダイスロールの初失敗おめでとうございますwww」
「ありがとうございますwwwってやっかましーわ!wwwもう一度だッ!」
仁 <聞き耳>80・・・・43 成功
「おっしゃ!!」
「成功ですね!それでは仁さんは・・・・・耳から超音波を発し一軒家を粉々に粉砕しました!おめでとうございます!無事神話生物を撃退したあなたはゲームクリアです!」
「待てええええええええええええぇぇぇぇぇいぃッ!!なんだよ超音波って!?俺が使ったのは聞き耳だろうがッ!!」
「おや?知らないんですか?デビ○イヤーは超音波なんですよ?」
「それはデビ○アローだッ!!イヤーは地獄耳だ!ってか俺デビ○マンじゃねーしッ!!」
そう!俺のキャラ牙神はサイズ18(2メートル30センチ位)の筋肉モリモリマッチョマンの電気工事士だッ!!○ビルマンではない・・・
「お前の様な電気工事士がいるか・・・!」
「いるんだよ!飛び級で海外の色んな分野の大学を卒業した25歳男で町のみんなの電気屋さんだッ!!」
「また設定ブッ込んできましたねぇ♪それよりもクリア報酬に入りますね、1D100でどうぞ♪」
嬉しそうな女神の声にツッコミが馬鹿らしくなってくる・・・言われた通り振る
仁 1D100・・・・32
「32だけど、これどうすっといいの?」
「それでは今回使用した聞き耳技能値にプラスして余った分は好きな技能に割り振って下さい!」
なんだそれ!?聞き耳一回でゲームクリアして技能値32獲得って!?
「ひとつ確認したいんだが・・・」
「はい、なんでしょう?」
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