パウー掌編集

さく

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雑多な未分類掌編共(単発完結シリーズ)

お題「黒髪」(百合っぽい)

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 私の髪は完全に黒ではなく、やや赤味がかかった明るい色だ。

 自分の髪は好きだし、丁寧にお手入れをしているから、髪には相当自信を持っている。
 しかし、他人はそんな事を気にせず、黒髪でないと言うだけで私の髪に文句をつけるのが気にくわない。

 なので私はだんだん黒髪が嫌いになっていった。

 高校は知り合いのいない校則の緩い所を受験しよう。
 そう思い、とある女子校を受験し、合格した。

 入学式。
 目の前の子は見事な黒髪だった。

 ストレートのロングで、艶やかな髪が光を反射して輝いている。
 相当、丁寧にお手入れをしてるのだろう。

 私は内心舌打ちをした。

 なるべく関わり合いになりたくないな。と考えていたら、向こうからこちらに声をかけてくる。

「綺麗な髪ね」
「それ、嫌み?」
「まさか? そんなに丁寧にお手入れされてる髪を見るのは初めてだったから」
「貴方だって相当丁寧に扱ってるじゃない」
「うん。でも貴方の髪の毛も好きよ? ね、触ってもいい?」
「だめよ!」
「私のも触っていいから!」

 そこで私は言葉に詰る。
 黒髪は嫌いだ。

 しかし。

 この子の髪は興味がある。
 誘惑に負けた私は、先ほどの言葉に渋々了承するのだった。
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