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雑多な未分類掌編共(単発完結シリーズ)
お題「三段フリル」
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妻が、パソコンとにらめっこしてうんうんとうなっている。
「何してるの?」
「ああ、娘のプレゼントにちょっと凝ったスカートを作ってあげようかなと思って」
「で、これは?」
パソコンのディスプレイには、イラスト作成用のアプリケーションが起動している。
表示しているのはさくらの正面の立ち姿だ。
「ああ、これ? デザインチェック」
そう言って、レイヤー操作をすると、ぱっとスカートのラフ画が出てくる。
三段のひらひらしたスカートがさくらの腰に重なった。
「なるほど。簡易な着せ替えツールみたいなのか」
「そうそう、ここをこうするとね」
妻がさっと操作すると、スカートの色がぱっと変わる。
「手芸店の生地の色をスポイトで拾ってきてるから、イメージは大分近くなると思う」
「凄いな」
私は感嘆の声を上げた。
「三段フリルだと、上中下でどういう色にするか大分なやむから、便利な時代になったわよ。コーデしやすい色も選べるし」
「へぇ……」
確かにこれなら、実にイメージしやすい。
私は、興味深く画面を見つめ、そして、二人してさくらの喜ぶ顔を思い描くのだ。
「何してるの?」
「ああ、娘のプレゼントにちょっと凝ったスカートを作ってあげようかなと思って」
「で、これは?」
パソコンのディスプレイには、イラスト作成用のアプリケーションが起動している。
表示しているのはさくらの正面の立ち姿だ。
「ああ、これ? デザインチェック」
そう言って、レイヤー操作をすると、ぱっとスカートのラフ画が出てくる。
三段のひらひらしたスカートがさくらの腰に重なった。
「なるほど。簡易な着せ替えツールみたいなのか」
「そうそう、ここをこうするとね」
妻がさっと操作すると、スカートの色がぱっと変わる。
「手芸店の生地の色をスポイトで拾ってきてるから、イメージは大分近くなると思う」
「凄いな」
私は感嘆の声を上げた。
「三段フリルだと、上中下でどういう色にするか大分なやむから、便利な時代になったわよ。コーデしやすい色も選べるし」
「へぇ……」
確かにこれなら、実にイメージしやすい。
私は、興味深く画面を見つめ、そして、二人してさくらの喜ぶ顔を思い描くのだ。
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