パウー掌編集

さく

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雑多な未分類掌編共(単発完結シリーズ)

お題「ペン」(R18/輪姦チック)

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 女陰からどろりと男性の精液が漏れる。

 にやついた男がマジックペンを取り出して、私の太股にマークをつけていった。

「ハイ。きちんと正文字が2つ出来ました~。これで十回連続中だしだねぇ」
「いいから邪魔だよ、次つっかえてるんだから早くどけよ」

 別の男が、その男の肩を掴んで払う。
 払われた男は舌打ちをしてその場からすごすごと退散し、ろくな前戯も無く、次の男が私の中を一息に貫く。
 カクンと頭が揺れる。
 もう思考が追いついていない。

「ほらほら、喘ぎ声止まってるよ。それともたった十人で疲れちゃった?」

 前の男の精液と、愛液が混じり合い、汚らしい音が部屋に響く。

「うっ……あっ……」

 か細い声でなんとか声を絞って喘ぎ声を上げる。
 正直キツい。半ば涙目になりながら、男にすがりつき、その尋常ではない程の早いピストンに耐える。
 
「あーっ❤ あーっ❤ 出すよっ❤ 出る出る出る❤」

 喜悦の声とともに引き抜いて、腹の上にぶちまける。
 男は肩で息をし、マジックペンを受け取ると嬉しそうに私の太股に棒を一本足す。
 正正一と書かれた射精カウントが私の太股に刻まれていた。

 * * *

 カチンコの音とともに、監督の声が響く。

「はい、カット!」

 私を優しくバスタオルで包み、汁男優の一人が語りかけてくる。

「お疲れ様です。えっと、大丈夫ですか?」
「有難う。ちょっとキツかったかな」

 ちょっと舌をだして笑うと彼は真っ赤になった。可愛い。
 あんな撮影の後なのにウブだねぇ。

「アキちゃん、最後結構ヘロヘロだったよね。流石に十一人抜きはキツかったかな」
「もー、監督があんなこと言うから……」
「ごめんごめん。それでも、結構男優は頑張って集めたんだよ」

 なんだか釈然としない。

「別に輪姦ものにしなくても良かったんじゃないの?」
「十一人だよ。他に台本思い付かないよ!」

 やっぱり釈然としない。

「あの、何かあったんですか?監督」

 ADの子が監督に聞いてくる。

「内緒だ!」「秘密です!」

 私と監督の声がハモる。
 こんなことになった理由は墓場まで持って行く。

「アキちゃん」

そう言って監督から日焼け止めクリームを投げ渡される。

「それでマジック消えるから。記念に残しておいても良いけどね」
「残しません」

 イーッという顔をして私はシャワールームに向かっていった。
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