22 / 28
第一章/葉月瑠衣
Episode07/ー(3/5).朱殷を纏う少女ー
しおりを挟む
(二.)
休日の真っ昼間。家から少し離れた距離にあるやや広めの公園。
ここならいじめっ子たちに見られることもないだろう位置にある公園を、瑠衣はわざわざありすを呼ぶ場所に指定した。
少しずつ過激になり始めたいじめの主犯に見つかったら、あとでなにを言われるのかわかったものではない。
そう考えてのことであった。
瑠衣とありすは、向かい合うようにして立っていた。
疎らに人はいるが、べつにやましいことはしているわけではないため特に問題にはならない。
太陽の陽射しが少し強く、きょうに限っては長袖だと汗を掻く。
そんななか、ありすはゴム製のナイフを瑠衣へと投げ渡す。
「じゃあ、まずは実際に体感してみて。それから教える内容を決めるから」
ありすがナイフを構えるのを見て、瑠衣も焦りながらナイフを握る。
「……? ありす、訊いてもいい? どうして、あのときと、持ち方、違うの?」
ありすは最初に会ったときのような逆手の握り方ではなく、順手ーー普通の握り方をしていた。
瑠衣はあの持ち方のほうが格好いいと思い純粋に質問したのだ。
そんな瑠衣のほうは、あの日のありすを真似て逆手にナイフを握っていた。
「瑠衣がいきなり真似したら悪影響だからと思ったんだけど、わー、気遣い無意味だったー」
「ごめん。でも、ありすがしてたし」
「自衛目的だよね?」ありすは説明をはじめた。「逆手は突き重視。要するに殺すための握り方ってことなんだよねー。瑠衣は相手を殺すわけじゃないよね? だったら基本は順手持ちのほうがいいよ。しゃあない。ぱぱっと握り方それぞれの特徴を教えるから、なるべくわたしのナイフが当たらないように避けつつ、好きなタイミングで攻撃してきていいよ。さあ、カモン」
「え、あ、うん、わかった」
二人とも右手にナイフを構えた。
瑠衣は逆手にナイフを握ったままありすに駆け寄る。
「まず、順手で刃(エッジ)が相手向きかつ柄に親指を乗せる」ありすはナイフを軽く振り瑠衣を牽制する。「リーチが長くて、斬り突き両方しやすいから、じわじわ相手を切りつけていくのに向いている」
瑠衣は近寄ろうとするが、振られたゴム製のナイフの刃に当たりそうになり、なかなかありすに近寄ることができない。
「ちなみ柄をすべての指で握るのがハンマーグリップ。こっちのほうがすっぽ抜けにくい」ありすはナイフで牽制するように再び振るう。「ただし、手首の稼働範囲がちょい落ちちゃう。でーー」ありすは気のせいかと思う程度、眼孔を鋭くさせた。「今からする握り方は、すべて相手を殺すとき用の構え方」
瑠衣は逆手の構えでは相手よりリーチが短く当てられないことに苛立ちを覚える。
ありすはそれを気にせず、ナイフの刃を自分側に向けると、腰辺りにナイフを構えた。
そのまま真下から切り上げたら自分のナイフの刃がもろに自分に当たりそうに思える危険な構え方である。
「順手で刃が上向きは完全突き特化」ナイフで突いてくる瑠衣の手を避け左手で瑠衣の右腕を内側へと払いお腹に軽くナイフを当てる。「お腹にナイフを突き刺した勢いで背刃が下へと押されるから、テコの原理で刃が上がり腸を切り裂く。お腹に骨はないからね。つまり、一撃必殺特化型の構え。よくヤクザ映画とかで出てくるでしょ?」
とはいえ、と。
ありすはドスとナイフは違うと補足した。
「もう、順手にする」
瑠衣には逆手の握り方ではリーチの差から一向に近づけないと悟り、最初に教わった持ち方ーー通常どおりの順手の握り方ーーに持ち直した。
しかし、ありすは逆に、ナイフを器用に回して逆手に構えた。
瑠衣は不思議に思いながらも、そのリーチの差を生かすつもりで腕を伸ばす。
「次は、逆手持ちの刃は腕の外向き」ありすは腰を左に曲げ、左手を瑠衣の右腕に当てて制する。「突きに特化した握り方。リーチが短くて稼働範囲も狭い代わりに、力がかかりやすくなる。だから致死性が高いし、殺し合いになるなら結構、基本的な持ち方なんだ」
瑠衣のナイフを間合いを見計らい、ありすはナイフを突き下ろし、素早く肩にゴム製ナイフの刃先を肩に突き立てる動作を見せた。
直後、すぐに瑠衣の肩を押し無理やり退かせて間合いを空けさせた。
「柄底に親指を当てて力を受けてより威力を上げる握り方なんかもあったりするよ。まあ、これに関しては使い手の好みだね」
瑠衣はナイフを振りかぶる。
ありすはナイフの刃を自分に向くように逆手のまま持ち直すと、瑠衣がナイフを降り下ろすまえに前へと踏み込み、瑠衣の右腕へ自身の左前腕を当てて瑠衣の攻撃を防ぎ止めた。
「逆手持ちの刃も腕(じぶん)向きは、突き特化の威力最重用視変則型」
瑠衣の右腕の外側にありすは意図も容易く左手を差し出し、瑠衣の切り裂く行為を巧く躱し、瑠衣の右腕を内側に曲げる。
可動域の範囲のため、外圧から容易に腕を曲げられやすいのだ。
同時にナイフを持つ右手を接近。
すぐさまありすは右手首を曲げて瑠衣の腕にナイフの刃が引っ掛かった形になる。
自分側に刃が向いている状態の逆手だからこそ、瑠衣の腕に刃が向く形になっている。そして切り落とすように手首に引っ掛かった刃を回わし引く。
「特殊な位置からの攻撃に使えて、威力は斬りも突きも一番強力。でも稼働範囲は極小。使える場面は限られてるね」
ありすは言いながら、間を置かずに左手で瑠衣のナイフを持つ手をいなし、右手に握るナイフを襟首へと回し当てていた。ありすは自分へと引っ張るように力を入れる。
すると、瑠衣は反射的に倒れないように力を入れる。
しかしありすはすぐにナイフで喉を突いてみせた。
瑠衣がナイフを振ろうとするのを、ありすは身体を超接近させて動作を抑える。
ナイフを振ろうにもこの密着距離では上手く振れない。おまけにありすは身体で瑠衣の動作を抑えているため、順手の瑠衣の可動域では尚更ナイフが振りづらい。
そのままありすは瑠衣の左肩へと回したナイフを引きながら、左手で頭を強く押し込み、さらに足を絡めて地面に倒した。
「いぎっ!」
地面に頭がぶつかるのを防ぐため、ありすは胸元を素早く掴み、支えながら地面に着けた。
刃の向きを変えて倒れた瑠衣を押さえつけ、仕上げとばかりに突いていく。
心臓に突き、腋に突き入れ、肘を斬り、腹部に突き立て、手首をスライスして、最後に股の内側から足の付け根に強く刃を当てて外へ外へとスライドさせるよう切り払う動作を見せたのち、ようやくありすの攻撃は止まった。
瑠衣は半泣きで衣服をはたきながら立ち上がる。
「ゴム製でも、痛い……」
「ごめん。でも、リバースグリップは自衛には向かないってわかったよね? 突きが強力で、致死性が高くて、稼働範囲は狭くて、慣れが必要で、自ら相手に寄る必要がある。うん。やっぱり日本じゃ自衛に使うには向いてないって」
「うん……でも、ありす、凄い。ナイフ、当たらなかった」
この実践中、瑠衣はありすに一度もナイフを当てられた試しがなかった。
「そりゃ、一回失敗しただけで人生も一緒に強制退職な仕事だからであって、素人の瑠衣に切られるくらいならとっくに死んでるよ。とりあえず、瑠衣にはこんな素晴らしい異能力があるんだから、わざわざ逆手にしなくても大丈夫だよ」
ありすはスカートの下からソッと、本物のナイフーー刃渡り15cmほどはあるナイフを取り出した。
瑠衣の力を試すために、新たに異能力を使ってもらったありすの物である。
「こうもサクサク刺さるようになると、逆に危険かもしれないけどねー。まっ、瑠衣には対暴漢を想定して教えていくから。逃げられるのなら逃げるのが先決で、逃げられないようであれば仕方なく戦う。これを基本にしなよ?」
「う、うん、わかった。頑張る」
ーーその日からしばらくのあいだ、瑠衣はありすから戦い方を学びはじめることになった。
ある日は、腰を低くして砂を拾い、相手の目に投げて切りかかる練習。
石を投げて対象に命中させようとしたり、ナイフの隠し場所から素早く取り出しながら攻撃する方法。
相手の肩などからだの動作を見て次に相手の取る行動の推測。臨機応変に行動する構え。
武器持ちが相手の場合の対処法などを少しずつ学んでいく。
本格的にナイフを振れるようになるため、ボールペンを握りながら、上下左右斜め奥と振り、どこからでも相手を切れるよう自室で練習を繰り返した事もある。
代わりに、瑠衣はありすに言われた刃物を強化した。
なにか鋭くしたい刃物があったらなんでも強化するーーと瑠衣自ら提案するほど、瑠衣はありすに依存していた。
そう、ありすと訓練したり会話したりする時間が、生きていくなかで唯一の楽しみになっているほど……。
初めての趣味ーーありすとの関係を継続するための趣味。
見かけの上では友達同士に見える関係になっており、瑠衣にとっては充実した毎日だった。
ーーその明るくも楽しかった日々は、唐突に終わりを告げた。
何の前触れもなく、ありすに連絡ができなくなり、会えなくなってしまった。
明るい日々は、暗い日々へと落下していくだけ……。
休日の真っ昼間。家から少し離れた距離にあるやや広めの公園。
ここならいじめっ子たちに見られることもないだろう位置にある公園を、瑠衣はわざわざありすを呼ぶ場所に指定した。
少しずつ過激になり始めたいじめの主犯に見つかったら、あとでなにを言われるのかわかったものではない。
そう考えてのことであった。
瑠衣とありすは、向かい合うようにして立っていた。
疎らに人はいるが、べつにやましいことはしているわけではないため特に問題にはならない。
太陽の陽射しが少し強く、きょうに限っては長袖だと汗を掻く。
そんななか、ありすはゴム製のナイフを瑠衣へと投げ渡す。
「じゃあ、まずは実際に体感してみて。それから教える内容を決めるから」
ありすがナイフを構えるのを見て、瑠衣も焦りながらナイフを握る。
「……? ありす、訊いてもいい? どうして、あのときと、持ち方、違うの?」
ありすは最初に会ったときのような逆手の握り方ではなく、順手ーー普通の握り方をしていた。
瑠衣はあの持ち方のほうが格好いいと思い純粋に質問したのだ。
そんな瑠衣のほうは、あの日のありすを真似て逆手にナイフを握っていた。
「瑠衣がいきなり真似したら悪影響だからと思ったんだけど、わー、気遣い無意味だったー」
「ごめん。でも、ありすがしてたし」
「自衛目的だよね?」ありすは説明をはじめた。「逆手は突き重視。要するに殺すための握り方ってことなんだよねー。瑠衣は相手を殺すわけじゃないよね? だったら基本は順手持ちのほうがいいよ。しゃあない。ぱぱっと握り方それぞれの特徴を教えるから、なるべくわたしのナイフが当たらないように避けつつ、好きなタイミングで攻撃してきていいよ。さあ、カモン」
「え、あ、うん、わかった」
二人とも右手にナイフを構えた。
瑠衣は逆手にナイフを握ったままありすに駆け寄る。
「まず、順手で刃(エッジ)が相手向きかつ柄に親指を乗せる」ありすはナイフを軽く振り瑠衣を牽制する。「リーチが長くて、斬り突き両方しやすいから、じわじわ相手を切りつけていくのに向いている」
瑠衣は近寄ろうとするが、振られたゴム製のナイフの刃に当たりそうになり、なかなかありすに近寄ることができない。
「ちなみ柄をすべての指で握るのがハンマーグリップ。こっちのほうがすっぽ抜けにくい」ありすはナイフで牽制するように再び振るう。「ただし、手首の稼働範囲がちょい落ちちゃう。でーー」ありすは気のせいかと思う程度、眼孔を鋭くさせた。「今からする握り方は、すべて相手を殺すとき用の構え方」
瑠衣は逆手の構えでは相手よりリーチが短く当てられないことに苛立ちを覚える。
ありすはそれを気にせず、ナイフの刃を自分側に向けると、腰辺りにナイフを構えた。
そのまま真下から切り上げたら自分のナイフの刃がもろに自分に当たりそうに思える危険な構え方である。
「順手で刃が上向きは完全突き特化」ナイフで突いてくる瑠衣の手を避け左手で瑠衣の右腕を内側へと払いお腹に軽くナイフを当てる。「お腹にナイフを突き刺した勢いで背刃が下へと押されるから、テコの原理で刃が上がり腸を切り裂く。お腹に骨はないからね。つまり、一撃必殺特化型の構え。よくヤクザ映画とかで出てくるでしょ?」
とはいえ、と。
ありすはドスとナイフは違うと補足した。
「もう、順手にする」
瑠衣には逆手の握り方ではリーチの差から一向に近づけないと悟り、最初に教わった持ち方ーー通常どおりの順手の握り方ーーに持ち直した。
しかし、ありすは逆に、ナイフを器用に回して逆手に構えた。
瑠衣は不思議に思いながらも、そのリーチの差を生かすつもりで腕を伸ばす。
「次は、逆手持ちの刃は腕の外向き」ありすは腰を左に曲げ、左手を瑠衣の右腕に当てて制する。「突きに特化した握り方。リーチが短くて稼働範囲も狭い代わりに、力がかかりやすくなる。だから致死性が高いし、殺し合いになるなら結構、基本的な持ち方なんだ」
瑠衣のナイフを間合いを見計らい、ありすはナイフを突き下ろし、素早く肩にゴム製ナイフの刃先を肩に突き立てる動作を見せた。
直後、すぐに瑠衣の肩を押し無理やり退かせて間合いを空けさせた。
「柄底に親指を当てて力を受けてより威力を上げる握り方なんかもあったりするよ。まあ、これに関しては使い手の好みだね」
瑠衣はナイフを振りかぶる。
ありすはナイフの刃を自分に向くように逆手のまま持ち直すと、瑠衣がナイフを降り下ろすまえに前へと踏み込み、瑠衣の右腕へ自身の左前腕を当てて瑠衣の攻撃を防ぎ止めた。
「逆手持ちの刃も腕(じぶん)向きは、突き特化の威力最重用視変則型」
瑠衣の右腕の外側にありすは意図も容易く左手を差し出し、瑠衣の切り裂く行為を巧く躱し、瑠衣の右腕を内側に曲げる。
可動域の範囲のため、外圧から容易に腕を曲げられやすいのだ。
同時にナイフを持つ右手を接近。
すぐさまありすは右手首を曲げて瑠衣の腕にナイフの刃が引っ掛かった形になる。
自分側に刃が向いている状態の逆手だからこそ、瑠衣の腕に刃が向く形になっている。そして切り落とすように手首に引っ掛かった刃を回わし引く。
「特殊な位置からの攻撃に使えて、威力は斬りも突きも一番強力。でも稼働範囲は極小。使える場面は限られてるね」
ありすは言いながら、間を置かずに左手で瑠衣のナイフを持つ手をいなし、右手に握るナイフを襟首へと回し当てていた。ありすは自分へと引っ張るように力を入れる。
すると、瑠衣は反射的に倒れないように力を入れる。
しかしありすはすぐにナイフで喉を突いてみせた。
瑠衣がナイフを振ろうとするのを、ありすは身体を超接近させて動作を抑える。
ナイフを振ろうにもこの密着距離では上手く振れない。おまけにありすは身体で瑠衣の動作を抑えているため、順手の瑠衣の可動域では尚更ナイフが振りづらい。
そのままありすは瑠衣の左肩へと回したナイフを引きながら、左手で頭を強く押し込み、さらに足を絡めて地面に倒した。
「いぎっ!」
地面に頭がぶつかるのを防ぐため、ありすは胸元を素早く掴み、支えながら地面に着けた。
刃の向きを変えて倒れた瑠衣を押さえつけ、仕上げとばかりに突いていく。
心臓に突き、腋に突き入れ、肘を斬り、腹部に突き立て、手首をスライスして、最後に股の内側から足の付け根に強く刃を当てて外へ外へとスライドさせるよう切り払う動作を見せたのち、ようやくありすの攻撃は止まった。
瑠衣は半泣きで衣服をはたきながら立ち上がる。
「ゴム製でも、痛い……」
「ごめん。でも、リバースグリップは自衛には向かないってわかったよね? 突きが強力で、致死性が高くて、稼働範囲は狭くて、慣れが必要で、自ら相手に寄る必要がある。うん。やっぱり日本じゃ自衛に使うには向いてないって」
「うん……でも、ありす、凄い。ナイフ、当たらなかった」
この実践中、瑠衣はありすに一度もナイフを当てられた試しがなかった。
「そりゃ、一回失敗しただけで人生も一緒に強制退職な仕事だからであって、素人の瑠衣に切られるくらいならとっくに死んでるよ。とりあえず、瑠衣にはこんな素晴らしい異能力があるんだから、わざわざ逆手にしなくても大丈夫だよ」
ありすはスカートの下からソッと、本物のナイフーー刃渡り15cmほどはあるナイフを取り出した。
瑠衣の力を試すために、新たに異能力を使ってもらったありすの物である。
「こうもサクサク刺さるようになると、逆に危険かもしれないけどねー。まっ、瑠衣には対暴漢を想定して教えていくから。逃げられるのなら逃げるのが先決で、逃げられないようであれば仕方なく戦う。これを基本にしなよ?」
「う、うん、わかった。頑張る」
ーーその日からしばらくのあいだ、瑠衣はありすから戦い方を学びはじめることになった。
ある日は、腰を低くして砂を拾い、相手の目に投げて切りかかる練習。
石を投げて対象に命中させようとしたり、ナイフの隠し場所から素早く取り出しながら攻撃する方法。
相手の肩などからだの動作を見て次に相手の取る行動の推測。臨機応変に行動する構え。
武器持ちが相手の場合の対処法などを少しずつ学んでいく。
本格的にナイフを振れるようになるため、ボールペンを握りながら、上下左右斜め奥と振り、どこからでも相手を切れるよう自室で練習を繰り返した事もある。
代わりに、瑠衣はありすに言われた刃物を強化した。
なにか鋭くしたい刃物があったらなんでも強化するーーと瑠衣自ら提案するほど、瑠衣はありすに依存していた。
そう、ありすと訓練したり会話したりする時間が、生きていくなかで唯一の楽しみになっているほど……。
初めての趣味ーーありすとの関係を継続するための趣味。
見かけの上では友達同士に見える関係になっており、瑠衣にとっては充実した毎日だった。
ーーその明るくも楽しかった日々は、唐突に終わりを告げた。
何の前触れもなく、ありすに連絡ができなくなり、会えなくなってしまった。
明るい日々は、暗い日々へと落下していくだけ……。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる