姫様ごめん!うちのNo.1は俺の事大好きです!

鈴音

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短編

うさぎさん 1【R-18】

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「さきさんってうさぎみたいですよね。」

いつも通りソファでだらだらしていると、俺にもたれかかってたアイ君から急に動物にされた。

「何急に。寂しがりやってこと?」

「いや、なんか雰囲気がうさぎ。可愛いから。」

だいぶ抽象的な事で。

「強引じゃね。」

「だって可愛いから。」

中身が全くないな。可愛いの一本じゃん。
猫でも変わんないだろ。

「はいはい。急にどうしたの。」

とりあえず要件は聞いてやる。
これで要件なかったらただの変な奴すぎる。

「これつけません?」

「バカだろお前。」

アイ君が取り出したのはウサ耳。
ちゃんと変な奴だったわ。
何でそんなもの持ってるんだよ。

「どうしたのそれ。」

「もらいました。」

「誰に。あ、ジュンか。」

「そう。ハロウィンのジュンさんの耳。」

そういえばやってたわ。ジュン。
僕うさぎだから寂しがりやなの…とかいってかわいこぶってシャンパンぶち上げてた記憶ある。
何でそれでシャンパンがぶち上がるんだよ。

「それ怪しまれなかったの。」

「やる時着けて楽しみたいって言ったらくれた。」

「ストレートすぎるだろ。」

何をぶちまけてんだお前は。
万が一その相手が俺だと気づかれた時にはどうするんだ。
うさみみつけてヤったアラサー男性だと思われたくないよ俺。

「ついでに尻尾ももらってきた。」

「それ服に縫い付けるやつでは。」

「そう。だからめんどくさいし、これ買ったからこっち使お。」

アイ君の手にはいつのまにかバイブ。
だからどっから出してんのそれ。
ウサギの尻尾付きだぁ…。入れたら尻尾になるってわけね。うん。

「お前キモイな。」

「さきさんに言われるんだったらご褒美です。」

「追い出すぞ。」

「でもさきさんもやりたくない?」

毎度毎度なんなんだその変な自信は。

「やりたくない。俺にメリット無さすぎるだろ。」

「えー。俺にめちゃくちゃ可愛がってもらえるってメリットがあります!」

「なにその生産性のないメリット。むり。」

「ひどい…お願い!絶対可愛いから!それでこないだ来てた白のセーター着て!ちょっと丈長くて肩ゆるめのやつ!お願いします!」

「指定が多いのよ。」

「お願い。さきさんのうさ耳みたい…。」

「嫌だね。この世のアラサーの誰がうさ耳なんてつけるんだよ。」

「さきさん。」

「黙って本当に。」

「んー…本当にだめ?」

「だめ。」

「じゃあしょうがない…。嫌なことは押し付けたくないし。」

う…。なんか引かれると弱いんだよなぁ…。
本人が意図してやってるのかどうかは不明だが。

「いいの?」

あんなにダメって言ってたのにいいの?ってなんだいいの?って。絆されるな俺。

「さきさんの嫌なことはしないから。無理言ってごめんね。」

そう言って頭をポンポンとされる。

「そういえば、こないださきさんが予告で気になってたこれ、公開らしいです。今度行きません?」

「え、あ、うん。行きたい。」

さっきの話を終わらせて映画のお誘いをしてくれるアイ君。
あれ、いいの?本当に。
せっかく断れたのに、何かモヤモヤしてる自分がいる。
いや、別にやりたいとかじゃなくて!

「じゃあチケット買っとくので、金曜日の2時は?」

「あ、ありがとう。大丈夫。お金は今払うやつ?現地?」

「いいよ。俺払うんで。」

「え、毎回悪いよ。」

当たり前のように毎回払ってくれるっていうけど、本当に申し訳ない。
今回のなんて俺が見たいやつだし。

「いいから。俺好きな人にはめちゃくちゃ尽くしたい人なんで。俺の愛を受け取ってください。」

「お前それまじで恥ずかしい…。」

こいついつもストレートすぎて本当にやめてほしい。
心臓に悪すぎる。
あと顔が良すぎる。

「んふふ、恥ずかしがってるさきさん可愛い。」

本当に愛おしいものを見る目で俺を見ながら髪を撫でてくれるアイ君。
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