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解放団初陣
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「ムウ将軍、あなたはなぜ森の焼き打ちやレイクサイドに廃油を捨てる事を認めたんですか?」
あたしがしゃがんで聞いた。ムウ将軍が目を開けたらあたしと同じ目線になるように……。
「何を聞くかと思えば……そんなの陛下の命令だからだ。それ以外に理由はない」
「ムウ将軍はそれでいいと思いますか?陛下の命令だから国民を殺しても構わない……と。兵士の命を守ろうとしたあなたの行動には思えません」
「……命令に逆らえば兵士の命はないだろう。陛下の心には鬼がいる。あの方を怒らせてはいけないのだ」
ムウ将軍の言葉に疑問を覚えた。
皇帝の心に鬼?
「鬼とは?」
アニエスの問いに目を開いた。
「あの方を怒らせると、東だけではなく帝国全てを滅ぼす……お前たちみたいな解放ではなく帝国全滅。我々は一人たりとも生きない世界となる。だから我々はあの方の命令には逆らわないのだ!」
「帝国を正すために、我々に力を貸してくれませんか?」
あたしの発言に周りにいた人々は驚きの声を上げた。
ムウ将軍の兵士を守る姿勢、国民を蔑ろにしたのは許せないが、兵士を思う人柄は認められる。
ムウ将軍から帝国について知りたいし、何より今いるヘリオン城の兵力もムウ将軍本人も解放団には魅力的な存在だ。
そして、あたしが知るあたしが帝国にいた時に接したムウ将軍は優しい人だった。
「ふ……ふざけるなっ!私が帝国を裏切るなどありえない!!!」
ムウ将軍は憤慨したが4階に来たアベルはそのやりとりを一部始終見ていたのか一言言った。
「解放団に身を投じて帝国を正すのもまた……忠誠ではないですか?」
ムウ将軍はアベルを見て驚いた顔をしていた。
それはアベルの発言よりもアベルの顔を見て驚いていた。
でも……ムウ将軍とアベルは初対面のはず。
ムウ将軍がアドレイ家に来た時にはアベルは立場をわきまえて同席をしなかったから……。
「そういう考えもあるか……その生き方もまた一興」
ムウ将軍はしばらく考えたのちにそう答えた。
ムウ将軍の解放団入団と共にヘリオン城の兵士もまた解放団への入団が決まった。
アニエスも元々ムウ将軍の説得を考えていたらしい……。
解放団被害
兵士、約1,500名死亡
負傷者多数(将はキリュイが負傷)
帝国軍損害
兵士、約2,700名死亡
ムウ将軍、及び残存兵4,300名が解放団へ入団
解放団の全面勝利―――――。
あたしがしゃがんで聞いた。ムウ将軍が目を開けたらあたしと同じ目線になるように……。
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そして、あたしが知るあたしが帝国にいた時に接したムウ将軍は優しい人だった。
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でも……ムウ将軍とアベルは初対面のはず。
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