悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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隠された真実

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「ここだと思ったよ」



あたしの一言に振り向いたアベルはいつもの優しい顔ではなく悲しそうな顔をしていた。



「……ここは空気が澄んでて気持ちいいですからね」



そう言ってアベルは南を見ていた。




「自分の事なのにどこか他人事に感じてしまいます……私が貴族の息子であって母が皇帝の妻だったなんて……」



「……でも、アベルはアベルだよ」




あたしはそう言って横に並んだ。



この城からは当然皇都は見えないけど、皇都があるであろう位置を指差してアベルを見た。




「目的が増えたね……あそこにアベルのお母さんがまだいるなら…ちゃんとお墓に埋葬する……お母さん取り返さなきゃ……ね?」



「………そうですね……目的がまた1つ増えましたね」



そう言ったアベルの顔はさっきよりかは普通になってきていた。




「これからの戦は……たぶん私の部隊というか私自身が狙われる立場になります……何があってもセシルはリーダーという立場を忘れないでくださいね。あなたを信じてる人々はたくさんいますから」



それは、例えアベルが死んでも動じるな。そう言われた気がした。




「……わかった…じゃあアベルにもあたしからお願いを1つ」












『あたしをおいて死なないで。あたしはアベルのお嫁さんになるんだから』





そう言ったらやっといつもの笑顔になった。

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