悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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最後の戦い

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シリウの時同様、あたしはろくに話もしないで終わった。


思想やなぜ国政を省みなくなったのか、ジョウルが想う三日月帝国とは何か……あたしは何一つ聞けなかった。




遺体確認の結果、ジョウルは亡くなり、エリーザは瓶から出ていて異臭を放っている……と報告を受けた。










「皇帝ジョウルは死んだ!戦いをやめて勝利の声をあげよ!!!!解放団の勝利だ!!!!」




あたしの叫び声を聞いた兵士からは歓喜の声があがった。


帝国兵士たちも剣を落としうなだれた。



そんな姿をみながらあたしはジョウルとエリーザの遺体確認に向かった。



「セシル……来たか……」



着いた先には距離をおいて2枚の白い布


見上げればさっきいたバルコニー



「陛下は……最後の最後までエリーザ様を抱きしめていたようです」


ムウの言葉にジョウルの遺体確認をしたら、目立った外傷はないものの、両腕が傷だらけだった。

辺りには瓶の破片が飛んでいる。



「アベルのお母さんは?」



あたしはジョウルが亡くなっているのを確認してからまわりに聞いた。



「セシルには……あまり見せたくないな……」



お父さんの言葉にあたしとゼシカは顔を見合わせた。



「なら、私が見ます。それならばハーン様問題ないですよね?」



「ああ……」




そう言ってゼシカはエリーザの遺体の元へ、お父さんはあたしの元へ来た。



「疲れただろう……リーダーであったこと」


さすがと言うべきか言わなくても気づいていたお父さんに驚いた。



「うん……でも……この光景を見たら忘れるくらい……」



あたしが振り返り見ていたのは喜ぶ兵士や戦の観戦に来た近隣の住民の喜ぶ顔。


泣いて喜ぶ人が大多数だった。



「見せたかったね……お母さんに」



「そうだな……見てるかもな……空から」



そんな会話をしていたら青い顔をしたゼシカが戻ってきた。


「お嬢様は……見ない方がいいです。お顔は腐り、腐敗臭がかなり立ちこめております。触ると人の感触でないようで……その臭いに吐く兵士もいるほどに……。
ただ、まだ僅にわかるお顔からアベルの身内だと一目でわかりました。早く埋葬しましょう」



ゼシカの説明だけで気分が悪くなったけど、アベルの願いは叶えられたから。

それだけは本当に良かった。






















この日、長年続いた三日月帝国は崩壊した……―――――

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