立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

文字の大きさ
上 下
428 / 555
23.夏休みだけのアルバイト

15

しおりを挟む
「だって……鍵忘れたんだもん」


「緩すぎでしょ?最近の拓海は……」


美咲さんは呆れた様子だったけど、すぐに切り替えて、後ろから私の肩に両手を置いた。



「紹介するね!
新しいバイトの心ちゃん!」


「はじめまして、城山です」


私がペコッと頭を下げたら頭上から「挨拶固い!」って声が………。

いや、普通はこういうのが初対面の挨拶………。


顔をあげたら拓海さんがニコニコしていた。


「山口拓海です!
気軽に拓海って呼んでね!

で、心ちゃん何歳?彼氏いるのっ??」


初対面でグイグイくる拓海さんにちょっと引いたら

美咲さんが気づいてくれて拓海さんを注意してくれた。


「心ちゃんは唯斗の妹だから手を出したら命はないよ」


……って、脅した感じの注意を、、ね。



「えっ?妹??

名字違うよ?

えっ、、アレ?まさか……生き別れとか??
触れたらヤバイ話題???」



拓海さんは天然なのか何なのか……、、


すっごい不思議そうにしながら、荷物を置きに奥に行った。



「拓海とシフト、被らないように組もうかな?」


美咲さんが手にしたのは今月、7月のシフト表。


一応、明日は16時~20時なんだけど、拓海さんと一緒。



「私は大丈夫ですよ?」


「………心配だなぁ」


美咲さんはそう言いながら時計を見たらちょうど15時。


上がっていいって事だったから拓海さんとジョージさんに挨拶をして帰宅して……




立花家のみんなに今日の話をしようって思っていたけど、すっごい疲れちゃったから、、、


自室で寝て、起きたら19時になっていた。

しおりを挟む

処理中です...